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スーパーな地下サブナードの、ある謎

B「ちょっと…ビックリしたから三平ストアに飛ぼうと思う…」
S「了解です。毎日新宿を横断した浪人時代の3年間、歌舞伎町はおいといて、西武新宿周辺は地方都市感があるなあと常々思っていました。三平ストアはそれの凝縮版のよう。変に細長い店舗とか妙に品数が多いようで実はスカスカだったり、商品のチョイスとか、その全てにおいて絶妙な感じが地方っぽいのか…東京都下出身の自分にとって落ち着く空間である。ことは間違いないです。日用品売り場のお姉さんのやる気のなさも地方っぽい。」

サラリーマンの小規模宴会やキャリーケース持ちの人々に重宝されていた小田急エース「和食処 天きん」が閉店した。移転したか(そうあって欲しい)と調べたが情報などはない。今回は意気揚々と天きんの記事を書こうと思っていただけに思考が停止した。新宿地下に50年あった店だ。しかし、思い出話をここには書きたくない。


するとなぜだろう「三平ストア」と脳内で電光文字が素早く流れた。この2店舗の共通点を見いだせない。まして飲食店ではないが書くことにした。


三平ストアはサブナードにあるスーパーマーケットだ。肉、魚、惣菜が当然販売しているが、注目したいのはB1の日用品売り場。案内板のトップを飾る言葉「肌着」を見逃すわけにはいかない。今ならグンゼセール中の紙が小さく貼ってある。


この大都会新宿に肌着がほしい、と求めて来る客はいるのだろうか。そんな疑問のせいで首を傾けていると金物、タオル、洗剤、なんだったら搬入の時に役に立つような道具も売っている。


感謝と奉仕、と心で反芻し三平グループの創業を検索する。昭和10年。古き良き時代という縁が天きんと三平ストアをリンクさせたのかもしれない。


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