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水泡超女スーパーウーマンアクア

 なんと全部読める有料作品なので、
読む分にはお金は掛かりません!お気軽にどうぞ!
 さて、なんとなく悪霊に支配されながら描いていた感否めない、
今作は、とりあえず、今後の指針を定めるにあたっての、
ちょっと短めの作品になることだと思う、是非、楽しんでください!

 水泡超女スーパーウーマンアクアは、水の泡から唐突に生まれた、
その存在が何ものかは神も知らないので人間には分からないに、
決まっている、あまりにも唐突に生まれたので、筆者でさえ、
こんなんでいいのか? と考えてる次第だ、とにかく始めよう。
 彼女の物語を!

1、スーパーウーマンアクア、水の中彷徨って大口開けた敵、ドラゴンと出会ったわけである。

  ある時、水の中、泡がまじりっけなくかきたてられる水流のまにまに、
その中でひとつの生命が育まれ、誕生した、その名も、
スーパーウーマンアクアである。
 彼女の存在はあらゆる人の知る由の無いところではあるが、
待望の救済をもたらす存在に他ならならなかった、圧倒的なソウルフルボディ、そして、この世界を目まぐるしく泳ぎ回る姿は、
 悪徳と邪悪に満ちた大地を再び解放に向かわせるに十分な優雅さがある。
 そう、輝きに満ちている。
「海の中ってのも退屈なものね」
 スーパーウーマンアクアは泳ぎながらぶつくさつぶやくと、
長い語りを掻っ切って、進み、ひたすら、海の中を散策していた。
 海全体が彼女である故に、余裕に生きてられる精神性は讃えるべきものである。 なんとも丈夫に育ててくれたものだと、海に感謝する。
 さて、このまま泳ぎ続けていたら、海にとろけてしまいそうな妄想も、
浮かびだす、そんな日頃に唐突に、


あんぐりと口を開けっぴろげて餌を待つ謎の怪生命体に出会った。
 「なによ、食べるっての?」
がぱっと開けた口を素早く閉じると、これを水泡超女は素早くかわす、
なんとも、驚きであるが、スーパーウーマンアクアは略して水泡超女と書く、まあ、驚かなくともよいが、この唐突に始まった海の戦いに、
正直、やる気もなかなか起こらない水泡超女であったが、
「しつこいのよ!」
なんども噛みつき呑みこもうとしてくるドラゴン型怪生物に遂にキレた、
サイクロンスクリュー泳法で足を斬りもみさせると、あっという間に、
海の怪物を倒してしまった。

「ふぅこんなのが海に居たら、気軽に海水浴も出来はしないわ、
 とっとと、大ボスを始末してしまいましょ」

 水泡超女はなんとなく泳ぎ始めると、そう言って、この海にいるかも、
分からない大ボスを直感クラスの反応で動いて悟って、
泳ぎだしたというから、人生は分からない。



2、水底で待ち受けていた強敵、正体はなんだ?! 長い語りから神格位と思われるが、果たして!?

 水の底に潜っていくには普通の人間では錘がいるだろう、ずっしり、
錘を背負って、深く深く潜っていくものだが、水泡超女は、自分から、
潜らなくても自然と生まれる水泡の力で、深く潜ることが出来た。
「わたしってば、なんでこんなに泳ぎがうまいのかしらね?」

 謎だが、やりたいと思ったことをやるのが人間というものである。
 では質問だが、水泡超女は人間なのだろうか?
「わたし? そういえば私って何なのかしらねえ?」

 水泡超女は疑問が浮かんでは消え、また現れては考えるを繰り返して、
とにかく、ふかくふかく、潜っていった、その様は幸せかと訊かれると、
ちょっと違ったものでもあったが、海の中で考えるよりも手足を動かして、
泳いだ方が早かろうという事で、水泡を操りながら、水を器用に、
斬って泳いだ。

「ん、なにかしら?」

 なにかが語りかけてくる。

「貴様は! 何をしにこの深い海に迷い込んだ!?
 私は貴様のような存在は許さない、絶対にだ!
 海の生物でもない、陸の生物でも無い、
 しょうたいふめいの生物などこの世から追い出すが、
 神々の役目!」

 水泡超女は一通り聞くと、答えた。

「神々ってことは、名のある神様なのかしら?」

ぎりりと、水底から音が聞こえる、なんだろう?

「おのれ! こしゃくな小娘め! 我が神格位だと言い当てたか!
 だが、ここは我のホームグラウンドも同じ、貴様ごとき、
 イレギュラーなど簡単に排除してくれる!」

 というと、大きな大きな巨大な手が水泡超女の前を遮った。
「水泡超女、アクアウーマンよ!
 この水底が貴様の墓場だ!」

「望むところよ! 姿をみせなさい!」

戦いがまたはじまるのか?


3、水底の王、サイクロタイタンあらわる! 戦うはビキニの戦士、水泡超女だ! さてがんばれ!

 水底の大渦を前にして、水泡超女は確実に追い詰められていたが、
心配はいらない、敵は、一体だ、海そのものが敵というわけではないのだ。
「ふははは、我が姿、とくとみるがいい、そして怖れよ!
 我こそが、水底の王! サイクロタイタン!」

ついにその姿が明らかになった。
我々は恐れるあまりに身を隠し逃げるしかないであろう、巨大な、
サイクロタイタン、水底の王、だが、
「思ったより、弱そうなのね」

「言ったな! 喰らえい!」
サイクロタイタンは水流を渦潮にして、水泡超女に叩きつけると、
確実にその体力を奪わんという、怖れるばかりの敵対心、怖い!
「でも、そんなのはったり、きかないわよ!」

 水泡超女はバタ足で相手が作りだす水流という水流をすべて、
いなして、消し飛ばすと、水泡に変えてしまった。 となると、

「くっ、この水泡は!?」

 サイクロタイタンはいつの間にか無数の水泡に囲まれて、
圧倒的ふりな立場に立たされていた、そう、水泡超女の超能力は!

「よく気付いたわね、この水泡こそが、生命誕生の秘密にして、
 あらゆる生命を無に帰すものよ、さあ、海に戻りなさい!」

 指先をきっとサイクロタイタンに指し示すと、 
水泡超女の圧倒的なチカラが炸裂して、

「ぐーわああああああああああ!!!!!!」


 サイクロタイタンは水泡に帰した。

 こうして海に平穏が訪れたのであった。


4、海に平穏が戻ると、駆け寄る民の姿が、皆がこの奇跡を称えて、勝利の女神となった水泡超女!

 水泡超女はいい加減、倒した敵の跡が残る水底も飽きたので、
崖を這い上がって、いって、切り立った所に立った、 すると、

「みるのです! あのお方こそが、女神さまです!」
 海に平穏が訪れたことで、海辺に住む民が、羨望の眼差しを、
水泡超女に向ける、なんということでしょうか?
そのとおり、彼らは水泡超女の奇跡を海に浮かぶ渦潮の中に見た。
 そして水泡に帰していく、サイクロタイタンの姿を、
占い師の水晶玉づたいに報告を受けて、世界の無事を知った。
「称えよう! 皆で讃えよう! 彼女こそ、我らの救い手!
 水泡超女スーパーウーマンアクア様! です!
 おお、なんと喜ばしや! 喜ばしやーーーーー!!!!!」

「なんか、褒められてるようだけど、まあいいか」

かくこうして、村の護り手となってしまった水泡超女であった。


5、一市民が、発見したドラゴン型地上闊歩生命との戦いになる羽目に、正直な所と本心が、水泡超女より発せられる。

「水泡超女さまー! 水泡超女さまー!」
 一市民が村で休んでいた水泡超女につめよる、
「何よ、騒々しいわね? なにがあったっての?」

「ドラゴンです! ドラゴンがでました! ほら後ろに!」
そうならそうと、早くいって欲しいが、
正直な所、
「これくらいの雑魚なら一撃なのよね」
振り向きざまの後ろ蹴りは、髪をすっとなびかせて一瞬で、ドラゴンを、
撃退した。 雑魚ドラゴンだったのだ。

「おお、おお! すごいですぞ! 皆、我らが護り手を讃えよう」

 ははーって、かしこまる、村人、町民、お城の民、色々一杯、
目一杯、数多くて、びっくりしますが、よく考えてみると。

「崇めるわりになにも持て成さないとかどういうつもりよ!」

 水泡超女は、ただ祈られるだけの存在ではない、
当たり前だが、信仰心にはお布施が欠かせないのであって、
それを用意しない民って何なの? マジで?

「お、おお、それもそうでした、すみません水泡超女様! 我らの女神!」

(なんか、調子いいわね、あんまりいい気分しなくなってきちゃった)

村人の守り神扱いは正直ごめんといったところである、ある。


6、そうそう、前々から思ってたことではあったが、なんで戦う派目に? バトルヒロインじゃないのよ?

 しばらく、街や村や城に滞在していると、人づてに、あの巨人を倒して、
と言われて倒し、あのデストルーパーが恐ろしいから倒して、
と言われて倒し、あの、死神が現れたから倒してと言われて倒して、
 なんてことなの! たおしてばっかりじゃないか!

「ちょっと、アンタたちいい加減にしなさいよ!
 どうして揃いも揃って戦おうとしないわけ!?
 困ったら、神様だのみってそれは文明も衰退するし、
 いくらだって人類は滅びるわ!」

「そ、そういわれましても、我らは弱い草民でございます!」

「それがどういう意味で、どういうことになるか、この中で分かる奴は、
 一人としていないのかしら?」

水泡超女はいつになく、真面目な顔で、民を眺めみる。
 数多くの聴衆はみな困りきってしまっていて、
納めているお布施が足りないのか、何がいけないのか分からないようだ。

「いつかは人間が勇者や英雄を産み出して、この状況を、
 打開しなきゃいけないのよ、いつまでも神様だのみじゃダメ、
 私だって、永遠にここに留まるわけじゃないんだからね!」

 水泡超女の話を黙って訊きいれる、草民は、未だ勇気を失ったままだ。


7、大魔王四天王が一人、牙向きのギガンテオ出現に伴い、戦いを余儀なくされる、この運命に救いはあるのか?

 その戦いは、まさに、人間の弱さ、もろさをついたものだった、
城一番の騎士達、王国一番の強いとされる衛兵たちが一瞬で倒された!
王はいち早く城から脱出し、水泡超女の元へ逃げてきたのだ。

「おお、水泡超女様! お助け下さい!
 大魔王四天王が一人、ギガンテオが現れました!」

「で、あんたが逃げてどうするのよ!
 国の王様がいち早く逃げて、他の民は犠牲になるの!?」

王の従者たちは困った表情で、おびえた表情で答えた。

「だって、あの恐ろしい鋏が相手です、どんな鎧でも防げないのですよ」

「鎧だなんて、わたしだって持ってないのに、どうして私を頼るのかしら」

仕方なしに、王国の城に立ち寄ると、王城の広間を制圧する、
ギガンテオらしきがいたので、対面することにした。
「おお、おお、水泡超女様、おひとりで! お勇ましい!」

「水泡超女? それがどうした? 我は大魔王四天王が一人ギガンテオ!」

怖ろしいその姿を見れば、誰もが、恐怖におののき逃げ惑うだろう、
どうして我々は、こんなにも、無策に戦いを挑んでしまうのか?
 人々はいつ、大魔王の逆鱗に触れたというのか?
 ただ、ゆっくりといきていたいだけだというのに!

「それが駄目なのよ! 勇者や英雄を産み出して戦う事を覚えなさい!
 人間が戦う意志を捨てたら、その時点で何もかも終わり!
 さあ、私の戦いぶりを見てなさい!」

 水泡超女は高く舞うと、何度も蹴りをいれて、敵に打撃を与える、
圧倒的なペースで攻略されるギガンテオは、自らの鋏を地面になんども、
叩きつける羽目になり、素早い、水泡超女を捉えきれない、
まったく、この戦いは高速のものとなった、そして、お互いの攻撃が、
すれ違う瞬間!

「くらいなさい! スーパーウーマンアクアキック!」

「ぐ、ぐおお! こんな、こんな馬鹿なことがー!
  小娘一人にこのギガンテオがー!!!」

叫びと共に、大魔王四天王が一人、ギガンテオは爆発四散し、
砕け散った。

「おお、おお! これぞ水泡超女様のお力!
 なんたる神々しさ! 我々は永遠に語り継ぐだろう!」

(やれやれ、人間は簡単に変わりそうにないわね)

 水泡超女に呆れられてる事を、民は知らない、そして、
またしても民が事を持ってくるというはめになるのだ。


8、大魔王との戦いを懇願されることになるわけで、我々はサブタイというものに、長々と文章を打ち込む羽目にとなる。

「なんですって!?」
 水泡超女は、周りの人間が騒ぎ立てるのを座って訊いていたが、
大魔王軍のあまりの所業に人類が勇気を失ってしまったのをよく理解した、
が、水泡超女の態度は変わらない、
「そこまでされてどうして、戦おうという勇者や英雄が、
 現れないの!? アンタたちは勇気を産み出そうとしないの?」

 民はたじたじで答える。
「と、と、いわれましても、我々は兵を募っても、全然だめです、
 我らの武器を遥かに上回る力を大魔王軍はもっているのです、
 ですが、水泡超女様にも無理となると、もう我らは滅びるしか」

「なってないわよ! まったくなってない!」

 すぐに人頼みになってしまうし、なんでもかんでも、
このままでは、生きる事に関して、興味も、無くなってしまうだろう、
生きるという事は苦難を乗り越えるという事に近しいものなのに、

「私が、切り口を教えてあげるわよ! その大魔王を倒して、
 一刻も早く、人類は勇気を取り戻しなさい!」

 結局は乞われるままに、戦いに身を投じてしまう水泡超女であった。

「おお! おお! 水泡超女さまー!」
「あのお方が、世界を救ってくれるわ」
「ほんとですか、母様?」
「お頼み申しましたぞ! 水泡超女様!」
(ああ、うんざりだわ、こういうの)


9、大魔王軍団が、市民の村に町に城につぎつぎと現れ暴虐に振る舞う、我らが水泡超女は? どうなる!?

 遂に、大魔王軍が、侵攻してきた、その軍勢の量は幾百万を軽く超え、
歴史に名だたる大戦も霞んでしまうような、圧倒的な勢いで、
村を街を城を次々と落としていく、遂に、水泡超女の居るところまで迫る。

「これだけの大軍、よく用意できたものね、
 どうやら大魔王と名乗るだけの事はあるみたいね」

民は既に意気消沈、顔面蒼白にして、出てくる言葉は、

「もう、お終いだ、戦っても勝てるわけがない、
 この世界は破滅だ、破滅しかないんだ、ああー!」

 泣き崩れる民、なんて愚かな事だろうか?
人は苦難を前にしてこの程度の事しかできないのだ、
それもしかたあるまい、だってホントの事なのだから、
我々は、微塵も勇気が無い、イカロスにはなれない、
何をするにも失ってしまったものが究極に大きすぎた。

「まだ、終わってないわよ、私がいるわ」

というと、水泡超女は大魔王軍の前に立って、崖っぷちの民を庇った。

「大魔王軍よ! あんたらに正義はない! 滅ぼしてやるわ!」

対する、敵の声はいかか?

「はっはっは、小娘に何が出来るというのだ! 蹂躙されよ! 死ねい!」

 どちらも、滅ぼすという事には喧嘩っ早いのは確かなようである、
戦いがはじまった、永遠に終わらない戦いかもしれない、
怖くてたまらないが、そこは水泡超女が明るくしてくれる。

「スーパーウーマンアクアビーーーーーーーム!!」

その一瞬の輝きで、三十万の魔王の兵隊が蒸発した! 水泡と帰した!

「そ、そんな、馬鹿な! 我らは無敵の魔王軍!
 こんな小娘ごときに!」

 うろたえる相手を前にして、水泡超女は、

「そんなもん、あんたらが雑兵なだけ!
 数にものを言わせて相手を黙らせるクズは、
 全員まとめて、この私が蒸発させてくれるわー!!!」

「スーパーウーマンアクアビーーーーーーム!」

 水泡超女の圧倒的なパワーが炸裂して、
二十万が消滅し、また、十万が消滅して、一気に五十万が蒸発したら、
敵の大将しか残らなくなった。

「ばかなあー!! こんなばかなことがあー!?」

「あるのよ、だれだって、どんなときだって奇跡はね!」

大魔王軍大将は絶叫しながら、スーパーウーマンアクアビームに、
焼き尽くされた。

「おお、おお、これが、水泡超女さまの真のお力!」
「我々にも勇気が戻ってきましたぞ!」

(調子いいのね、まったく)

 民のこの調子につき合わされる羽目になる、水泡超女であった。


10、大魔王四天王が一人、キメラヒュドラパオラ無限世現る! もうこうなったらとことん戦いだってさ! 本当に!

 大魔王軍は遠征限界に達して、ただ、その数だけ増して、
人間をまるっと押しつぶそうとだけしてたので、
要所要所に兵を置き忘れて、完全に人間も大魔王軍も居ない、
空白地帯が広がっていた、なので、人間が支配を取り戻すのに、
そんなに時間は掛から無さそうだ。

「アンタたちも支配されたら、きちんと自分の力で、
 世界を取り戻しなさい、確実にね!」

「お、おお、水泡超女様にそう言われたらそうせざるを得ませんが、
 しかし、やつが! やつが、前線に来ているのです!」

「やつ、やつ、って誰よ、名前を言い次第倒してやるから、
 とっとと言いなさいよ!」

「キメラヒュドラパオラ無限世です! おお、なんと恐ろしい!」

 びゅん、っと、飛び出した、水泡少女は、倒す気マンマンで、
かの敵のオーラを悟ると、そこに飛んで行った。

「アンタねキメラヒュドラパオラ無限世ってやつは!」

怖ろしや! 何個も首がある、圧倒的なその姿! でも畏れないのが!
我らが、ヒロイン、水泡少女!

「その首全部たたっきってやるから!」

と、全ての首を斬り倒すと、一気に首がまた生えてきた!

「ぎゃはははは! 無駄無駄ー! この魔王軍四天王が一人!」

「見切ったわ、本体ごと叩き潰す」

「え、ぎゃあ、や、やめろーーーーーーー!!!!!」

 キメラヒュドラパオラ無限世は意外と弱かった、
あっとういまに撃破されてしまったのですよ、見切ったら、
人類もこれを機に学習しよう。

「といっても、まだまだ、先の事になりそうだけどね」


11、大魔王四天王が一人、ドラゴンヒューマン武士道が現れた! こいつは強敵だ! どうする水泡超女!?

「向こうが、人間の領域を脅かすっていうなら、
 私が直接、大魔王とやらを倒してしまえばいいじゃない!」

 民は騒然として、ひそひそと話し始めるので、これを
「喝!」

 一喝して、彼らの反応をみると、
「水泡超女様、それは無理です、大魔王城はここから遥か遠くの僻地、
 誰も、そこに至ったことのない、前人未到の」
「だまらっしゃい! もうすでに、大魔王のオーラをびんびん、
 察知したところよ! 私が倒してあげるんだから!
 あんたらは黙って、今後、勇者を輩出できるようになりなさい!」

 水泡超女は空へ向かって飛んで行った、圧倒的スピードで、
民はただ、彼女が去っていった虚空を見送るばかり、
 ついでに王も言った「おお、女神よ、我らを救いたまえ」
王様の教会へのお百度参りはその日から始まったので、
はっきり言って、百度必要かは分からないが、それは、
水泡超女の腕による。

 空を飛んでいくと、途中にすれ違いざま切りかかってきた奴がいたが、
無視した。

「待て待て待てい! そこな娘! キサマ、四天王を次々葬った、
 水泡超女と見てとった! キサマの首を大魔王様に捧げん!」

すると、くるりと、向き直った、水泡超女は、

「だったら、名前、名乗りなさいよね、次々の次に葬ってあげるから」
 
「我が名は! ドラゴンヒューマン武士道! 竜の武士だ!
 地獄に送ってやる! 水泡超女よ!」

 鋭い剣裁きは今までの相手とは格が違う、ものすごいスピードで、
空を飛びながらの戦闘に、どちらも息を尽きそうな勢いだが、
さすがの水泡超女、何百度、蹴りをかまして、圧倒的な場所から、
四天王を追い込む!

「ふは! そうでなくてはな! これを喰らえ! 剣ビーム!」

「あは! あんたもビーム出せるの! だったらくらいなさい!
 スーパーウーマンアクアビーム!」

 ビームとビームの押し合いは圧倒的な衝撃波を産み出し、
やがて、スーパーウーマンアクアビームが!

「なんなんだ、なんなんだ、貴様はー!!!!」
「私は女神様よ! 人間のね! 勇気を取り戻すためのね!」

 我らが女神水泡超女は四天王、ドラゴンヒューマン武士道を、
圧倒して撃破した、が、
(さすがに連戦は厳しいわね、もっと節約していかないと、
 相手もどんどん強くなってる事だし!)

果たして大魔王城には何が待ち受けているのか!?
空を飛ぶ水泡超女の運命やいかに?!


12、大魔王四天王が一人、ロッコブロッコゴーレムナイトが登場する、その大きさ、スケールはけた違い!?

 水泡超女は遂に幾つもの山を越えて、大魔王領へたどりついた、
大魔王城は目と鼻の先にある! ここまでくれば、あとは勝利あるのみ、

がっ?!

「私の後ろに回り込むとは、やるじゃないの」

「ふ、このロッコブロッコゴーレムナイト!
 瞬間移動をする巨魁と畏れられる大魔王様の四天王!」

ふふっと、水泡超女は微笑む。
「ってことは、今までのとそう変わらないってことね! 死になさい!」

 ここまでの努力、此処までの苦心、全てをあざ笑うかのように、
高速移動する岩の塊は、鋭い剣で薙ぎ払っては、体当たりをする、
さすがの、水泡超女はこれにはビビったし、ダメージが入ったことで、
一層、相手が格上なのだと思い知った、しかし、

「くらいなさい! スーパーウーマンアクアビーム!」

 必殺の一撃がロッコブロッコゴーレムナイトに炸裂、いや!?

「この程度の光線にやられるやつがいるのか?
 我が大魔王軍も四天王も劣ったものよ」

「くっ、耐えきったというの!? 本当に! なんて堅い奴!
 だったら!」

 大胆不敵に構える、ロッコブロッコゴーレムナイト!
どうする水泡超女!?

「スーパーウーマンアクアビーム!」
「愚か者め! それはもう見切った! なっ!」

 水泡超女はビームを全身にまとって、
捨て身覚悟の体当たりを敢行したのだ!

「あ、あえて、捨て身の覚悟でくる、と、は!」

 ロッコブロッコゴーレムナイトは、砕け散った。

「はあ、はあ、はあ、何とか勝てたわ、
 ビームを纏うだなんて我ながら苦労したもの、ね」

ふらつきながら、目指すは大魔王城、
遠景に見えるそれに向かって、ひた進むしかない水泡超女。

「その必要は無い」


13、大魔王ウロボロスキチガースの登場、魔王城を背景に舌戦が繰り広げられ、この世のあらましを知ることになる!


「我は大魔王ウロボロスキチガース、引導を渡さん!」

「へえ、魔王様の方から、きてくれるだなんて結構面倒見がいい、のね!」

すかさず、蹴りを出す、水泡超女であったが、大魔王ウロボロスキチガース
 一撃をスッと躱すと、強敵の印ともいえる。

「殺人光線!」

 光線を放った! これにはさすがの水泡超女も焦ったが、
その威力を目の当たりにしたのならば、躱せないことはないだろう、
だが、すでに満身創痍、まともに喰らってしまった!

「うっく!」

「連戦に続く連戦で、既に体力は尽きてるようだな、
 水泡超女よ、此処で水泡に帰すがいい!」

「そんなわけにはいかないわ!」
水泡超女のオーラが高まる、その色は水色、
圧倒的なエネルギーを発しながら必殺のキックを大魔王に繰り出す!

ガキン! しかし!?
「き、きかないの!?」

大魔王ウロボロスキチガースは微動だにしない、

「はっはっは、既にこの世の人口は減りに減った、
 女神が本来必要とする信仰の力が激減したこの世で、
 大魔王と対等に渡り合うなど無理も無理、
 生きとし生けるものが死ねば死ぬほど強くなる我は、
 この世界を永遠に死が包む大地へと変えて、
 そこに永久の楽園をつくろうぞ、はっはっはっは!」

「そ、そんなことさせてたまるかー!」

百倍になった、水泡超女のオーラは、確実に大魔王を押していく!

「くっまだそんなチカラが残っていたのか!
 いったいどこから?!」

「勇気は! 絶望を前にしたとき、より強く訪れる!
 私の勇気は折れたりしない! 人間は勇者を!
  英雄を必ず産み出す! 絶対によ! 勝利は来るの!」

 そう、そこには水泡超女を慕って駆けつけた人の影が、

「に、人間だと、この死地に人間が生きて現れるだと!」

「水泡超女の噂はかねがね訊いた! 俺は勇者だ!
 たった一人でここまで辿りついたぞ!
  大魔王ウロボロスキチガース!」

「そう、二人ならやれる!
 大魔王ウロボロスキチガース覚悟!」

水泡超女の超オーラが大魔王を抑えつけてるところに、
人間の勇者が、人達の想いがこもった一太刀の剣で、
大魔王ウロボロスキチガースを貫いた!

「こんな、ば、ばかなことが、
 う、がーーーーーーーーーーーー!!!!!」

爆発四散!

大魔王ウロボロスキチガースはここに破滅した永遠に!

 この勝利に勇者は女神水泡超女に誓った。

「この大地が何万年掛かるか、分からないが、
 大魔王城を我々人間の王国に変えて、
 世界を人間が再び統治するものにして、
 平和に導いてみせるよ、それが俺の次の勇気の、
  ミッションさ!」

「あら、いうわね、まあ、そういうことなら、
 私もチカラを貸したかいがあったってものよ!
 まさか本当に勇者が現れるだなんて、
 想いもしなかったもの!」

こうして、水泡超女と人間の勇者によって、
大魔王ウロボロスキチガースは倒され、
人類に恒久の安寧がもたらされた。

「ま、わたしってばにしては当然って奴ね!」

水泡超女スーパーウーマンアクアの冒険はこれにて終わりを迎えた、
彼女もまた海の水泡に身を任せて、
次の舞台を求めているが、
この物語はこれでおしまい、
数多くの強敵、数多くの困難を越えて、
我々は今日も生きていく、勇気を持って!

 さあ、きみの勇気に完敗だ!

よくぞここまで読み進めた!
この物語は未来永劫語り継げれるぞ!

君の努力はそれに値するのだから!

 明るく世界をみつめてみよう!
人類が世界を復興していくさまを!

おしまい

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