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線画に入ると割とすんなりいく

 線画ばっかり書いてきたのもあってか、
線画だけ描くとなると割と早く描けたりして助かっている。
といっても単体を描写する程度の事で、
そこまで難しい構図やものは描いてないのだけどもね。

 勇者融合ブレイブンも遂にあと二日位で、
連載完了ってところに差し掛かっている。
お気づきの方もいるかもしれないが、
長いようで短い話なのだ。
 実際、かなり魔怪獣との戦いを割愛してるってところで、
割に楽してたのが見えてる。
 そこのところをガチで戦おうってなったのが、
やすもりとハカセの一カ月間ロボットバトルなのだが、
僕としては何といっても、一撃で済んでしまう戦いというものも、
興味深く思っている。
 勇者融合ブレイブンの最強さを引き立てるために、
ほぼすべての敵は一撃で倒してる設定になっているし、
必殺技などで倒した敵、魔怪獣は一撃で死んでることになってる。
 でも、はっきりいって作画量からいっても、
一枚絵で倒したと思わせるのは結構力量がいるし、
そう思うとまだまだやることは多いぞと、悩むところでもある。
 最強の存在であることを示すことが出来て、
かつ、その存在が神格化され、人々に崇め奉られる世界、
そんな世界で勇者融合ブレイブンは本当に、
人々の理想のヒーローになれたのだろうか?
 沢山の犠牲の上に成り立つやりようのない、
自分がヒーローとは言い切れない苦しみが、
どこからか滲みだしてくる。
 どす黒い塊を燃料にして動いているブレイブンだ。
丹田という部分に人の勇気をブレイブフュージョンし続けて、
連続的に戦いぬいてきた勇者融合計画である。
 そんな戦う勇者融合ブレイブンの存在に、
皆、もう疑問を挟むこともしない、
とにかく一つの存在の下に自分たちが統合されてきたという、
満足感によって、全ての人達が包まれて、最終的に、
全ての勇気を燃やし尽くして勝利を収めるその存在が、
いかにしてここまで走り続けてきたか、
改めて一話から確認してみてほしい、
そして考えてほしいのだ。
 僕らは割りに簡単に人に犠牲を求めすぎちゃいないか? と。
重たく考えることより軽いライトな見解が優先される世界、
だろうけれど、その世界において、
みんなが、結局どれだけ生きてきたかで、
その戦いが紡がれるのは分かりきったことなので、
そう誰でも重たいものを持っていることを思い出して、
その重さを人がカバーしてる状態に陥ってる現実にも見向きして、
そこから感じる自分の足元の脆さを再認識してほしい。

 勇者融合ブレイブンのテーマは、
きっと虐げられてきた人間の勇気にあるのだから。







おしまい

いただけるなら、どこまでもおともしますとも!