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カレーの辛さレベルとスパイス量から考える数列。

気になる掲示物シリーズです。

沼津に私行きつけのカレー屋があることは以前お話した通りです。今でも沼津駅北口に行く用事があればあしげく通っています。

メニューもだいたい決まっていて、王様セットの、チキンの、ナンの、ウーロン茶の、中辛です。辛さについては好みが分かれるところで、私は前後を頼んで検討した末にここに落ち着きました。甘口は物足りないけど辛口は刺激が強い。

辛さの目安は店内に貼ってあります。

この辛さレベル、じっくり見ていたらあることに気がついてしまいました。レベル1が本当にレベル2の100分の1のスパイス量なのかも気になりますが問題はレベル2からレベル11です。

レベル2、3、4がスパイス量1、2、4なので、レベルをX、スパイス量をYとすると、ここまでは以下の式で一般化することができます。

Y = 2^(X - 2)

じゃあレベル11ともなればスパイス量は256かと思いきや10。たったの10なのです。どうしたスパイス量。さっきまでの公比2倍の勢いはどこにいった!? もしかしたら等比数列ではないのかと考え直してみると別の可能性の式も書けることに気が付きました。差が公差1の等差数列である階差数列とすると、ひとつ前のスパイス量に (X - 2) を足せばいいので……「Σ」を使った計算になるなこれ……! 数学Bあたりの知識を使って式を変形すると以下のようになります。

Y = {X(X - 3)}/2 + 2

思いのほか複雑ですが、X = 2、3、4を入れてみるとちゃんと成立しています。しかしこれでもレベル11のスパイス量は46。10にはなってくれないのです。……というかこんな複雑な計算をしなくても既にお気づきの方はいるでしょう。

レベル4でスパイス量が4なのに、レベル11でスパイス量が10。スパイス量を1ずつ増やしていったとてレベル11では11になるはず。どう考えてもレベル5からレベル10の間に小数点を刻んだスパイス量が少なくともひとつ存在することになってしまうのです。嗚呼、キリが悪くて気持ち悪い……!

せめて辛口(インド南部並)のレベルが11ではなく10であればこんなところで引っかかることはなかったのに。そんなことを考えながらカレーを食べていたら、隣のテーブルのお姉さんが辛さ300倍を注文していて二度見しました。

余談
激辛が好きな人って、とんでもない辛さを認識しながら好きなんですか? そもそも辛さを感じていないんですか? 食べたあとお尻痛くなりませんか?

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