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僕の治療の立ち位置。

おはようございます。外は40度近いとテレビに教えて貰いましたが、皆様ご無事でしょうか。どうか適切な水分塩分糖分補給、ガッツリエアコンを入れ、ゆるりとお過ごし下さいね。この暑さは命に関わる。
僕達はと言うと、今は非常に快適な温度で生活させて頂いております。エアコンがあるので。

僕達は今、精神科の閉鎖病棟に、入院しております。

▶︎入院に至るまで

体調不良により、五月頃から出勤できない日々が続いておりました。六月頃から本格的にほぼ寝たきりの生活となり、予約外の受診も増えてしまいました。
季節の変わり目でもありましたし、元々シェーグレン症候群の治療をしていましたので、シェーグレン症候群の倦怠感に、夏バテが加わったのであろう、と思っていました。ドライマウスも酷く、ほぼ確信していました。

メンタルの方も不安定で、主治医や心理士さんの言葉をうまく飲み込めず、保健所に介入していただいている状況。見かねた主治医が入院を勧めてくださったそうです。

詳しくはアイツのnoteに書かれています。もし宜しければ。一番重要な記事が有料なのは済みません……。

アイツはかなり怯えていました。入院などした事が無い。環境の変化が怖い。精神科の閉鎖病棟など見た事が無い。入院直前までのアイツの、最大の悩み事でした。本末転倒やろとすら思います。
色々な所に相談して、アイツは「やっぱり自宅療養にする」と言っていたので、僕はてっきり入院はしないんやろなと思っていました。

驚きました。目が覚めたら既に入院していたので。

入院を断りに病院を受診する深夜2時。急に何かがプツンと切れたのだ、とアイツは言いました。居なくなりたかった。脱走したかった。もう消えてしまいたかった。でも、じゃあその脱走先の候補を病院にしても良いのでは無いか。そう思ったそうです。

誰にも相談せず。一人だけが眠れぬまま、書類を書き、荷造りをし、アイツは入院しました。僕達にとっても、それは驚きでした。
ただ、この世から消えてしまう前に、病院に“家出”する、という選択肢を選んでくれた事は、僕達にとっては幸運であったと思います。

▶︎新しく追加された診断名

20230712、「解離性同一性障害」の診断で、精神科の閉鎖病棟に任意入院となりました。入院に伴い、一度血液検査・尿検査を行いました。入院してから異変に気がつきます。

暑い、のです。

自宅にはエアコンが無く、僕達は30度の室温で生活しておりました。そりゃあ夏バテもするし、暑いし、動悸がするのは当たり前の事。
ですが、入院しても、体の暑さは変わりませんでした。とにかく暑く、常に体感40度の発熱、と言った感覚。おかしい。

ほどなくして、血液検査の異常を知らされます。甲状腺の値が高過ぎると。耐えて、耐えて、血液検査とエコーの結果、バセドウ病と診断が下りました。調べてみて言葉が出ませんでした。「夏バテでシェーグレンが悪化しているのであろう」と思ったそれら。全てがバセドウ病の症状として紹介されていました。
完治する事の無い病気が、また一つ増えた。しかも重症度は中。今は服薬治療でホルモンの値は徐々に下がっている様なのですが、それでも毎日微熱、最高血圧は酷い時には150を超え、朝に脈が100以下の日はありません。
「生きているだけで重労働」が、本気で肉体もそうなっていました。生きているだけでフルマラソンをしている様な状態ですので。

「あの日、泣いて電話した時に、消化器内科が血液検査をしてくれていたら、もっと早く、治療が始まったかも知れないのに」

と、アイツは残しています。それでも結果は変わりません。 病気が無い事にはならないのです。ただ、タイミングの問題で。
どうしたって、僕達は、この病気とともに生きていかなければならない事には、変わり無いのです。

また、バセドウの影響でシェーグレンの治療にも影響が出てしまい、一度治療をストップせざるを得なくなりました。

▶︎精神科としての治療

入院しているのは精神科ですので、勿論そちらの「入院の目的」と言うものもキッチリあります。一つは薬の整理。出来るだけシンプルにしていく事。未だに定期検査は受けておりますが、耳鼻科の、メニエールの薬を今の所止める事が出来ています。精神科の薬も、2〜3種類は止める事が出来ています。
また、心理検査も受けました。WAIS-Ⅳという知能検査と発達検査、両親への聞き取り調査が終わり、結果待ち。この検査で何かアイツの生きづらさのヒントが見えれば良いと期待しています。
アイツは以前、WAIS-Ⅲをかけて頂いているのですが、「今の自分」の能力を知りたい、と言う事で、受け直そうと思っている旨を伝え、主治医の方からこの病院で検査が出来ると教えて貰い、検査になりました。
どうやら出来がよろしくなかった様で……。「知りたいけど知りたく無いよお!!」と気持ちが忙しない様です笑。

▶︎自分を見つめ直す時間

アイツが個人でやっている事と言えば、「ノートを書く」事です。「そんないっぱい入院する気無いし。良い機会だよね」と言う事で、自分の信念、考え、思い出す事、感じた事、絵日記、全てのノートに書き出す様にしています。思い出したくなんか無い事、自分の歪んだ部分、目を逸らしたい事、解離させてでも、認めたくなかった事。全てを書き出して、冷静になった時にそれらを纏めて、自分なりに分析している様です。
この作業が辛く無い訳がありません。とても苦しんでいます。フラッシュバックやポップアップも多く、体の病気も相まって、日々疲れ切っています。
それでも、向き合おうとしています。

体の病気だって、手術が必要になる事があるでしょう?
傷を作って治療をするでしょう?
心だって同じ。全く痛みも苦しみも伴わない治療なんか無い

アイツは今、自分を解体して、引っ掻き回して、整理をしています。痛くて、苦しくても、「今がタイミングなんだ」と、引っ掻き回し続けています。

僕には「当事者意識」がまだありません。僕を含め他の人格も、方針として「自分達は精神科に入院する必要性を感じていない。お前の為に入院しているから、お前がお前の治療を頑張りなさい」で大方一致しております。
しかし、本当は、僕達も治療しなければいけない部分があると思います。人格が生まれるのには、必ず理由がある、と僕は思っています。どんなに心が健康だと思っても、何かしらの歪みや由来があって生まれているのです。僕もそうでしょう。ですから、本来は僕達も、治療に参加すべきなのです。
ただ、優先順位として、僕の生まれた理由に触れるのはまだ先だと思っております。なので、今はアイツの自己分析を手伝ったり、自分なりの視点で「こうではないか?」と意見したりしながら、あくまで「アイツ」を中心に、サポートとして、今は「交代人格」として、アイツと過ごしております。

こう書くと「結局味方なんじゃん」と思われるかも知れませんが、人格にも人間関係というものがあります。僕とアイツは2016年からの付き合いですから、それなりに情も湧きますし、軽蔑する様な人間性の奴ではありませんので、隣人としてサポートしたいと思っています。これは人格だろうがそうでなかろうが、身内だろうがそうで無かろうが同じです。ひとつの人間関係の上に成り立った寄り添い方と思って頂ければ。

今の所はこんな感じです。また何かありましたら、記録をしに来ます。


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