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繁忙期のパン

ここのところ、仕事が非常に忙しい。
うんざりするくらい忙しい。
その反動で、退勤し帰宅すればそれはもう、だらだらだらだらしている。

勤務中の忙しさと勤務時間外のだらだらの緩急が凄まじく、切り替えが辛くなってきた。

ON→OFFの切り替えは早い。スイッチゆるゆるだ。
しかしOFF→ONは七転八倒し苦しみ抜いてやっと切り替わる。スイッチがもうガッチガッチに硬い。

OFF→ONの切り替えにエネルギーを奪われ、まめにこしらえていた弁当もサボってしまっている。
すんごいくだらん言い訳だけど。
サボり始めは罪悪感を感じていたが、最近では、辛い勤務中ようやっと休憩時間になったのに、自分がこしらえた旨いんだか不味いんだかよくわからん弁当なんか全然食べたくね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と思うようになった。
ひとり暮らしで、仕方なく自炊してるだけで別に料理好きでもなければ料理上手でもない。
他の人はどうなんだろうか?自分で作った飯が深く感動するくらい旨い人いるのか?
料理人の人とかは別として。

少し前は自分の弁当でもしみじみ旨いと感じる時もあった。心に余裕があったからだ。
今は感受性が摩耗しきっているため無理。
自分がこしらえた弁当なんか食いたくない。

最近の昼飯はもっぱら職場近くのパン屋を利用している。
そのパン屋は、麦とか粉とかこだわって作られたであろう、旨いんだけど、かっっっったいパン屋ではなく、そのへんこだわってなさそうな、即物的な旨さ重視のふわふわパン屋だ。

貴重な休憩時間、即物的な旨さのパンは疲弊した心に沁み入る。
多分、自分がせっせとこしらえた旨いんだか不味いんだかよく分からないような無感動な弁当ではこうはいかないと思う。
しばらくはパン屋に頼りきりの日々を送る。

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