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不登校対策事業ってなんぞ?

私はいつも読んでいるブログがいくつかあります。その一つに子育て関連のブログがあり、参考にしています。

今回のことで色々とネットでも何かのヒントがないかと探っていましたが、そのブログの中で、自分の子供が学校に行きたくないと言い出した時のことが書いてありました。

幼児教育、子育てに造詣が深い方でも、やはり自分の子供に言われると動揺するのだということ、しかしお仲間で不登校の子供に携わっている方がいてその団体に行ってみたということが書いてありました。

正直、いいよなぁ、そういう知り合いがいて。と思ってしまいました。
そうそう都合よく、不登校向けの活動をしている友人は現れません。

仕方ないので検索です。
すると県外ですが、行けない距離ではないところに、不登校対策事業を行っているところがあるのを発見しました!
子供たちが集まって活動を通して自分に向き合ったり、親同士で交流を深めたり、しかも公共事業なのでお安い!(大事!)コロナでレジャーにも出掛けなくなって久しい我が家に願ったりかなったりの企画だと思いました。

早速問い合わせると県外でも空きがあれば参加できるようです。

聞いてみると家族一同まんざらでもない様子。
これは!
気持ちの変わらないうちに、とっとと申込みすることにしました。
どうなるかは行ってみないとわからない!
久しぶりの遠出に高速道路。もうお出かけ気分マックスでウキウキです!

到着までは楽しく過ごしました。そう到着までは。

集合時間になりドキドキしながら見渡すと、何度も参加している親子が大多数を占め、和気あいあいと名札をつけ、ボランティアさんたちとお話しています。

この時点で娘のテンションは急降下。さらにみんなで輪になってなんでもバスケットが始まりました。嫌な予感しかありません。

早速親子で離れてしまいますが、なんとか移動して参加している娘。しかしその時はやってきました。

気づいた時には、時すでに遅く、娘は自分の立った席しか空いておらず、もう自分が中央に行かねばなりません。

するともともと中央にいたボランティアさんは、いいよいいよと合図してくれました。しかし娘は動けません。座ることもできず、かといって中央に行くことはできない。だんだん涙目になっているのがわかります。

その場はなんとか誰かが座らせてくれましたが、これは終わったな・・・

と思い・・・かけましたが、いやいやいや、すぐおひるごはんです!

お昼は家族単位で食べるようですから、とにかくおいしいお弁当を食べて気分を持ち直してもらおう!

豚汁もふるまわれ、各家庭でお弁当タイムです。

するとボランティアさんが一人我が家の食卓?へやってきました。

タイミングですよね。。ボランティアさんは悪くないのです。たとえ我が家のテーブルにやってきたのが、趣味がボランティアで各地のボランティアをまわっているおじさんでなく、不登校経験者でこの集まりも参加したことのあるあの大学生の女の子でも・・・きっと結果は一緒だった・・・はず、かも?

娘は閉ざしかけていた心の扉をピシャっと閉めボランティアさんに背を向け、お弁当にも豚汁にも一切手を付けず、なかなかボランティアさんが席を外さないとみるや、どこかへプイっと行ってしまいました。

ちなみに兄の方はとっくにどっかに遊びに行ってしまっています。

それでも話し続けるボランティアさん。娘がどこかに行ってしまったので、ボランティアさんの相手はパパにお任せし、私は娘を探しに行くことにしました。

どこかに行くといっても、知らないキャンプ場です。少し離れた所に娘は所在なく突っ立っていました。
私は娘の手を引いて兄が楽しく火をおこす手伝いをしているのを見ることにしました。
すると、大学生のボランティアのお姉さんがやってみる?と話しかけてくれました。
娘は兄、母が見守る中、黙ったままお姉さんからじりじりと後ずさりして離れ、何を言われても押し黙って、そのうちだんだん目に涙を溜めてしまいました。
お姉さんはあくまでも、やさしかったのですが、残念ながら娘が口を開くことも兄に倣って火おこしに参加することもありませんでした。

お姉さんがいないところで、息子が「おいおい、妹、それじゃ完全にひきこもりみたいじゃん!」とおかしな突っ込みを入れていました。
息子は家での妹の様子しか知らないので、よもやこんなにコミュ障だとは思わずびっくりしたようでした。

びっくりはしたようですが、特にフォローも入れず、兄はキャンプを楽しみました。
起こした火で、飯盒のピザを作ったのですが、妹が手を出さないとみるや、「妹の分も作るね♪」といって、色々な具材を仕込み、「ほら、出来たよ♪、食べないの?じゃあ俺食べるね♪」と思いっきり満喫していました。

一度息子に娘の現状について聞いた際にも、「まあ、妹の人生だから」しか言わない息子。家でまったくいつも通りにふるまう息子。一切娘に意見せず、否定せず。いいのか悪いのか・・・。でも娘にとっては、悪態をつける兄がいるって幸せなことなのかも!!

結局娘は「今日ここに泊まるなら死ぬ」と言い出し、1泊の予定をデイキャンプに変更することになりました。
息子は「えっ。。。まぁ想定内」といって、さっさと引き上げです。
私は想定していたかって?もちろんです。
いやー、ここまでこれたのが素晴らしい。

楽しかったなぁ。デイキャンプ!

客観的に見て、こういった集まりに参加なんて地獄以外の何者でもない、と思う方もいるでしょう。
わかります。
私たち親はもちろん、娘にも一縷の望みというか期待があったのだと思います。
常に期待どおりとはなりませんが、とにもかくにも道中素晴らしい富士山を拝めたのでまあいいんじゃない?!

ちなみにほかにも収穫はありました!
普段保護者同士や近所の人付き合いを苦手としている夫(サービス業なのに!)ですが、この時は私が娘にかかりきりだったので、ボランティアさんの相手はもちろん、保護者のあつまりにも一人で行ってもらい、和気あいあいと交流を深めてきたようです。素晴らしい!
そして不登校児を対象とした、ネットでの勉強サイトなどを教えてもらってきました。エライ!

これだけでも本当に参加した甲斐がありました。
やっぱりなんでもやってみないとね。


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