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誤解

映画やドラマを記憶する必要があるのか?と思われるぐらい
同じものを見る、ということを書いたけれど
それは音楽でも同じ。

学生時代、まだネットが一般的ではなく
古本は古本屋さんへ、CDはレンタルかタワーレコードで購入
していた時代。

この人の音楽が好き!と思えばその人のアルバムが
出ている限り全て聞きたいタイプ。
レンタルにあればいいけれど、だいたいがジャズがクラシックだった
のでなかなか見つからない。
そこで、日曜日には町のタワーレコード数軒をはしごして
探しまくった。1枚2000円以内ぐらいで買えたので
今なら全部欲しいところだけど、当時はまだ高校生なので
厳選して買った。裏は全て英語。なんて曲が入ってるかわからないから
厳選できなかったけど。

また、「この人!」と思った人をとことん聞くことも多いが
「この曲!」と思ったら、それを色々な人が演奏している
バージョンを聞くことも好きだった。
クラシックでは「レクイエム」やミサ曲、モーツァルトの協奏曲を
聞き比べてお気に入りのフィルを見つけた。当時の私のお気に入りは
オルフェウス室内管弦楽団。同じセレナーデでもこんなに違うのかと思った。

「虹の彼方に」をサックス、ヴォーカル、トランペット、トロンボーンなどで演奏しているものを聞き比べて、更にカセットテープに録音して
1本全て「虹の彼方に」というテープを作成しては悦に入った。

高校時代の国語の先生が、その私の音楽好きなことを
買ってくれて「僕にもオリジナルテープが欲しいな」と言ったので
曲名は忘れてしまったけれど、同じように
全部同じ曲!でも違うバージョン!という物を作成して
お渡ししたら「色々な曲が入っているのも欲しいな」と言われたので
作り直したこともあった。
「色々な曲が入っているの」って気を使ってくれたけれど
今考えれば60分ずっと同じ曲ってきつかっただろう(笑)

今でも、そんな魂はもちろん持ち続けているので
アマゾンミュージックの「マイリスト」に同じ曲ばっかり
入れておいたりしている。ベートーベンのピアノソナタ6番だけ!など。
これを聞き比べるのが楽しいのだ。

と思っていたらYouTubeにはそのようなことをやっている人が
いて、これがバレエの「ロミオとジュリエット」の「ジュリエットのバリエーション見比べ」とかいう垂涎物ばかりだ。
しかも丁寧なコメントつき。素晴らしい。
楽をしたいときはYouTubeにお世話になり、みなさんがかき集めた
「同じものを見比べ、聴き比べ」を堪能する。

ところで、今書いていて思い出したけれど
アマゾンミュージックでは自分でリストを作る以外に
アマゾン側が「スギさん、これよく聞きますよね?」みたいな感じで
勝手にまとめてくれているプレイリストがあるのだが。
その中に必ず「TMレボリューション」の曲が1曲入っているのだ。
いや、TMレボリューションが好きな人は世の中にいるだろうけど、
私の趣味ではないの。全然。
しかも一度もそれを自分の意思で聞いたことはないのに
必ず!その曲をプレイリストに入れてくるのだ。
どういう意図かわからないけれど、消しても消しても絶対入れてくる。

それがかかるたびに「いや!これ私の趣味じゃないから!」って
一人叫ぶ。アマゾンミュージックに趣味をきちんと理解していただき
私の誤解をときたいのだ。

脱線して終了。

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