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長いモノに巻かれる人生も悪くない。


若い時って変にヘソマガリだったりするじゃないですか。

少数派を愛でることが正義であり王道は好きにならない美学みたいな。

私はずっとそれで、流行というトレンドを好きになれない質だったんです。

映画は全国ロードショーより単館ロードショー。
洋服もルミネより古着屋。新宿より下北沢。
新築1Kより古い2DKに住みたがる。
大手より可愛い小さなお店で働きたい。
宝塚は小池先生より荻田先生。大劇場よりドラマシティ

まず、宝塚歌劇を好きということ自体が周りと違っていて最高の趣味だった。

まさにヘソマガリ女の極みである。

宝塚のファンをしていても若手ばかり贔屓にしてトップスターさんを好きになったら負けみたいな変に意固地なところがあった。

それが最近はどうもおかしい。


好きになるのはトップスターさんだ。やはり真ん中に選ばれるだけの人材なのだ。そして大作はお金がかかっているだけあって見応えがあり楽しいことにも気付く。

柚香光で花より男子なんてそんなトレンドの掛け合わせみたいな物は絶対観ないと決めていたのに数年後ブルーレイを買って沼にドボンした。


そして今、柚香光さんと星風まどかちゃんなんてこれまたトレンドの掛け合わせみたいなトップコンビにまんまと引っかかってドボンしている。

いつからこんなに単純なオンナになったのだ。

宝塚だけのことではない。まず、若い子に対する嫌悪感が薄れた。若い子はみんな可愛い。そしてトレンドな物を勧められたり教えてもらうと恥ずかし気も無く直ぐに調べては探しに行く。フットワークは常に軽い。

そしてついに絶対に興味を持たなかった韓国ブームも気になり出した。


最近は韓国コスメや食べ物ばかり買っている。まだアイドルにはギリギリ手を出さずにいるが、友人に動画を見せてもらったら…

みんなめちゃくちゃ綺麗で可愛くて格好良いしアーティストとしての才能が爆発していてハマる理由がよくわかった。


鬼滅の刃なんかも友人たちがブルーレイを家に持ってきてくれて一緒に観たらブームになるだけありとても面白い作品だった。

…ふと思う。

私はもしかしたら人生において今までたくさん損をしてきたかもしれない。


いや、私が年齢を経てそれらを楽しめるようになっただけなのか?

先日インディ・ジョーンズ がテレビで放送されていたのを見て一人で大爆笑してしまった。

このシリーズはおじさんが観る映画だとばかり思っていたのに自分すっかり楽しんでいるではないか。

知り合いのお姉様に勧められるゾンビ映画なんかもジワジワ気になりはじめている。

どんどん巻かれていく。抗えない。


そうか…抗う力がもう無いのか…

抗える精神力ってどんどん喪失していくものなんだ。

でも悪くないし楽しいので、ま、いっか。



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