【死語現禁】『死語現禁を始めようと思ったわけ』
言葉の供養塔
言霊(ことだま)という言葉があります。
言葉に宿っている不思議な霊威(広辞苑第六版)という意味で、古代言葉には霊的な力があると思われていたようです。
僕達は普段何も思わずに言葉を使っていますが、言葉には確かに力があります。
人を喜ばせたり、悲しませたり、怒らせたり、考えさせたり・・・言葉は人に大きな影響を及ぼします。
確かに言葉には力があり、霊力だって宿っているのかもしれません。
そんな言葉はどこで生まれるのでしょうか? そしてどこで消えるのでしょうか?
出自が分かる言葉もありますが、多くの言葉は知らない間に流布しています。
そして役目を終えれば、いつのまにか消えて行きます。
消えた言葉は霊力を失い雲散霧消してしまうのかもしれない。
かつては誰かを喜ばせたり悲しませたりしたのに、誰にも顧みられることもなく、忘れ去られて行く・・・
なんだか人の人生のようで、儚い気がします。
そこで、僕自身が使いながら、もう忘れてしまいそうになっている言葉達を埋葬しようと思いました。
言葉のお墓を作り、墓碑銘として残したい。
それがこの【死語現禁】を始めた理由です。
消えゆく言葉達よ、ありがとう。そしてさようなら。
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