北楠清名

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北楠清名

マンガ・書籍の紹介サイト『僕の殿堂』(https://bokunoden.com/)の管理人です。 「死語現禁」などを書こうと思います。画像は長くプレイしたコーエー様の「のぶニャがの野望」の五徳ニャン(極)です。『ブギウギ専務』好きです☺️

マガジン

  • 死語現禁

    消えて行く言葉達の供養塔です。

  • 創作物

    小話などの創作物です。

  • 自己紹介的文章

    自己紹介的文章です。僕のことが知りたい方向けですが、あんまり面白くはありません。

最近の記事

【死語現禁】284.身重

(日:みおも)妊娠していること。みもち。(広辞苑第七版)<用法> 靖枝は身重で、葬儀への出席は見送った。 「牧子は身重なので、くれぐれも無理させないでください」<解説・思い出> 昔の文学作品や雑誌などで出て来る言葉です。映像でも、時代設定が昭和時代までのドラマなどでは使われたりします。 しかし現在の暮らしの中で見聞することは稀になっています。 身重というと、文字通り考えも行動も重くなる感じがします。しかし妊娠が科学的に解明され、現在は懐妊中でも積極的な行動が可能になってい

    • 【死語現禁】283.年増

      (日:としま)娘盛りをすぎて、やや年をとった女性。江戸時代には20歳過ぎを言った。(広辞苑第七版)<用法> 「ひろ子は、安子より年増だけど色っぽい魅力があるんだよ」<解説・思い出> 僕が若い頃までは、上記の広辞苑の意味よりもっと年上の女性に使われていた言葉です。 良い意味で使われることは少なく、「若くない」というマイナスイメージで使われていた記憶があります。 ほぼ男性が使っていたのではないでしょうか。 性別を特定した上にネガティブな言葉なので、現在では聞くことは稀になっ

      • 【死語現禁】282.半ぺら

        (日:半+ぺら) 一枚の紙の半分。(広辞苑第七版)<用法> 「半ペらの紙に書いたはずだけど、見つからないぞ」<解説・思い出> 普通の用紙の半分ぐらいの大きさの紙を指す言葉でした。 今でもお年を召した方はお使いになられるのではないでしょうか。 「ぺら」は『①(明治期の語。「片羅」とも書く)紙幣。さつ。②(紙などの)薄い物1枚。③半ぺらの略。特に二百字詰原稿用紙をいう。』(広辞苑第七版)という意味だそうですが、現在「ぺら」だけで使われることはまずないと思います。 「ぺら」が使

        • 【死語現禁】281.マイカー

          (英:my+car)(和製語my car)自家用車。(広辞苑第七版)<用法> タクオは会社から資金を借り、夢だったマイカーを手に入れた。 リエは結婚後に家を郊外に買い、マイカー通勤になった。<解説・思い出> 僕の若い頃までは、非常によく使われていた言葉です。 「自分の自動車」より「マイカー」と言った方が、楽だし夢があったのだと思います。 ある時代までは「自分の車」(マイカー)を持つのが、ステータスであり夢であった人が非常に多かったのです。 僕も自分の車を手に入れた時は「自

        【死語現禁】284.身重

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        記事

          【死語現禁】280.愚妻

          (日:愚+妻 ぐさい)自分の妻の謙称。(広辞苑第七版)<用法> 「愚妻の作った物ですが、お口に合いますかどうかお味見ください」<解説・思い出> 一昔前の男性が、配偶者を紹介する時に使っていた言葉です。 今でも使っている男性がいるのではないでしょうか? 男が自分を「愚」と表現して妻を立てている言葉だという人もいます。 しかし、上記広辞苑の「謙称」というのは、『相手に対してへりくだった言い方。「小生」「愚息」の類』(広辞苑第七版)という意味ですので、夫が勝手に自分の妻をへりくだ

          【死語現禁】280.愚妻

          【死語現禁】279.うるさがた

          (日:うるさい+型)何にでも文句をつけたがる人。(広辞苑第七版)<用法> ヒロアキは、何かと人の言う事につっかかるので、うるさ型と言われて煙たがられていた。<解説・思い出> 僕の若い頃まではマスコミでも使っていて、見聞する機会があった記憶があります。当時は「批評家」という人達が存在していて、そんな人達のことを揶揄していた記憶もあります。 人を指すので「かた」は「方」だと思っていましたが、「型」なのを今回知りました。 何となく古臭い言い方なので、現在では見聞することが激減し

          【死語現禁】279.うるさがた

          【死語現禁】279.クリソツ

          (日:くりそつ)そっくりの逆さ言葉。<用法> 「ミユキとヨーコは後ろ姿がクリソツだから、俺でもわからねえ」<解説・思い出> 僕が若い頃までは、よく聞いた言葉です。男が使うことが多かった記憶があります。 当時、テレビを中心としたマスコミに関わる「ギョーカイ」の人達が逆さ言葉を使うのが流行っていたようで、この言葉もその中の1つです。 「そっくり」と言えば分かりやすいのに、敢えて「クリソツ」と言うのが時代の先端を走っているようで、カッコよく見えたのではないでしょうか? 現在こ

          【死語現禁】279.クリソツ

          【死語現禁】277.うわばみ

          (日:蟒蛇) ここでは、大酒飲みのたとえ。(広辞苑第七版)<用法> 「彼女はうわばみだから、一緒に飲むと大変だぞ」<解説・思い出> 大酒飲みを指す言葉です。僕の記憶では、特に女性の大酒飲みによく使われていた記憶があります。 一昔前までは、酒を沢山飲めるのは尊敬されるような風潮がありました。 うわばみという言葉も、大酒飲みに一種の尊敬と畏怖を感じて使われていた記憶があります。 現在では、お酒を沢山飲めても尊敬されることは少なくなりました。 むしろ、有名人達が大勢お酒飲み過ぎ

          【死語現禁】277.うわばみ

          【死語現禁】276.百貫デブ

          (日:百貫+デブ) 百貫はここでは、目方・金銭の多いこと。また、価値のあるものにたとえていう語。デブは、肥えていること。また、その人をあざけっていう語。(どちらも広辞苑第七版)<用法> トシオは失恋してから半年間やけ食いを続け、百貫デブと呼ばれるぐらい太ってしまった。<解説・思い出> 巨漢で人一倍太った人に使われた言葉です。男性に使われることが多かった記憶があります。 広辞苑によると1貫は3.75kgだそうなので、百貫は375kgです。現実にはそんなに太った人はいないので、

          【死語現禁】276.百貫デブ

          【死語現禁】275.二枚目

          (日:にまいめ)ここでは、①(劇場表の看板の2枚目に名前が出たからいう)若い色男の役をつとめる俳優。曽我十郎・紙屋治兵衛のように言動優しく恋愛葛藤の中心となる役。②転じて、色男。美男。やさおとこ。(広辞苑第七版)<用法> 「えー、喜久子のお見合い相手、凄い二枚目じゃない!」 義弘は二枚目俳優になりたくて、上京した。<解説・思い出> 今の言葉で言うと「イケメン」ですが、もう少し大人な雰囲気もある言葉です。 僕の若い頃までは、非常によく見聞きした言葉です。 その後「ハンサム」

          【死語現禁】275.二枚目

          【死語現禁】274.しな(女性)

          (日:科)ここでは、(普通「科」と書く)(女性の)媚(こ)びた仕草。愛嬌(あいきょう)。媚態。(広辞苑第七版)<用法> マサ子はしなを作るのが巧く、数々の若い男に言い寄られていた。<解説・思い出> 僕が幼い頃に聞いたことのある言葉です。 「あの女はしなを売るからなあ」 などと、余り良い意味では使われてなかった記憶があります。 当時の文章や映像などでも見聞した覚えがあります。 大人の女性の色気が伝わる雰囲気のある言葉ですが、分かりにくいせいか、現在では見聞きすることが大幅に

          【死語現禁】274.しな(女性)

          【死語現禁】273.博労(牛)

          (日:ばくろう)ここでは、(ハクラク(伯楽)の転。「馬喰」とも書く)馬のよしあしを鑑定する人。馬の病気をなおす人。また、馬を売買・斡旋する人。(広辞苑第七版)<用法> 正男の曽祖父は、博労で牛市に出かけて牛を売っていた。<解説・思い出> 先日あるテレビ番組で、久しぶりに聞いた言葉です。 広辞苑では「馬」となっていますが、現実には牛の売買にも使われた言葉のようです。 横溝正史作「八つ墓村」にも出て来る言葉です。 僕の見た番組では、昭和時代にも農耕牛の市場に来た博労が牛と一緒

          【死語現禁】273.博労(牛)

          【死語現禁】272.テレカ

          (英:telephone card)テレフォンカードの略。商標名。テレフォンカードは、公衆電話で硬貨の代わりに使用できるプリペイドカード。日本では1982年から発売。略称テレカ。(広辞苑第七版)<用法> アユミはヒロカズに家の外から電話をするために、テレカを一万円分買い込んだ。 その都市公園では、夜に外国人達がテレカを大量に売りさばいていた。<解説・思い出> テレフォンカードは現在でも使用可能で、販売もされています。 なので「テレカ」は死語ではないと思われる方も多いと思います

          【死語現禁】272.テレカ

          【死語現禁】271.銀幕

          (日:ぎんまく)映画幕。スクリーン。転じて、映画または映画界。(広辞苑第七版)<用法> 次郎の祖父は「銀幕のスター」と呼ばれた俳優だった。<解説・思い出> 映画が娯楽の中心だった頃を語る時などに見聞する言葉です。 映画のスクリーンが銀色だったのではないかと思います。 現在のスクリーンは銀色ではないので、もう現実と離れた言葉と言っていいと思います。 映画も娯楽の中心ではなくなり、この言葉も使われなくなりつつあります。 映画の後、娯楽の中心はテレビに映りました。 「テレビスタ

          【死語現禁】271.銀幕

          【死語現禁】270.ジャノメ傘

          (日:蛇の目傘)中心部を周辺とを黒・紺・赤色などに塗り、中を白くして、蛇の目の形を表した傘。黒蛇の目・渋蛇の目・奴(やっこ)蛇の目などがある。元禄時代(1688~1704)から使用。蛇の目。(広辞苑第七版)<用法> 通学のために家を出ようとする民代に、雨が降りそうだからと母親はジャノメを持たせた。<解説・思い出> 僕の幼い頃、傘の事をジャノメと呼んでいた人がいたような記憶があり、取り上げました。 上記の広辞苑の解説では、文字通り蛇の目紋様の傘のことを指す言葉のようですが、僕

          【死語現禁】270.ジャノメ傘

          【死語現禁】269.ポケットベル

          (英:pocket+bell) 移動中の個人を無線呼出しするための携帯用受信機およびそのサービス。商標名。2007年サービスを終了。ポケ-ベル。ベージャー。(広辞苑第七版)<用法> 取引先から工場用機器にトラブルが発生したと連絡があり、事務の満子は慌てて営業の羽田のポケベルに連絡した。 アユミとタカシは互いに仕事で忙しくなかなか直接電話で話せなかった。仕方がないので、ポケベルで互いの気持ちや状況を伝えあっていた。<解説・思い出> 「ポケベル」と略して使われることが多い言葉でし

          【死語現禁】269.ポケットベル