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【死語現禁】252.はながみ

(日:鼻紙・花紙)鼻汁など拭う紙。ふところがみ。たとうがみ。(広辞苑第七版)

<用法>
満子は息子の康夫を抱きながら、鼻紙で鼻をぬぐってやった。

<解説・思い出>
先日道路を歩いている時に、六十代と思われる女性が、息子と思われる男に向かって
「鼻紙出して! 鼻紙!」
と叫んでいたのを聞きました。何十年ぶりかに「鼻紙」がリアルに使われているのを聞いたので取り上げてみました。

大昔は懐に紙を入れて鼻などをぬぐったようで、その頃からある古い言葉のようです。
僕の幼い頃はまだ現物があった気がしますが、今はポケットティッシュに代わっていると思います。

上記の女性に子供が渡していたのも、ポケットティッシュでした。

現物が無くなった以上、この言葉も普段は使われなくなり、使われていた頃を著述する時以外には使われなくなって行くのではないでしょうか。

若者に「鼻紙って懐かしいよね」などと言うと
「湖から両足が突き出してるヤツですよね! スケキヨ?」
「それは犬神!」
などと横溝先生の名作の話になりそうです。

死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル

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