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自分が好きなものを扱うお菓子屋さん

なんていい人たちなんだろう
素直に、自分がおいしいと思うものを突き詰めて、

それがおいしいと受け入れられると、すごく喜んで。
さっきまで、ただの他人だったのに、まるで昔からの仲良しみたいに。
優しく接してくれて。

仲間に入れてくれるんだ。

人の温かみを。
しばらく感じていなかった僕には。
とても心地よく、暖かい空気の中にいたように思う。

素直に、真摯に、物事に向き合っている人たちの、
あまりにも綺麗で、素敵な世界に。

僕はうらやましく思った。


うまくいかないことや。
できないことばかりで劣等感を抱えた僕だけど。

僕なりに表現できることが。
あるんじゃないかな。

それをめがけて。
頑張っていきたい。

あんな暖かい人たちと一緒に仕事ができたらどんなにいいだろう。


確かに、スーツを着て。
スタイリッシュに、難しいコトバをやり取りしながら、

ITの世界を回している人たちもかっこいい。
でも、なんだか固いし、息苦しさもある。

余裕のなさ。
ものすごいスピードで変化する世界に、チャンスをものにするために。

とにかく必死で、取り組んでいる。
でも、その必死さをまるで、ないかのように演じている人たちばかりのような気がする。

余白のなさ。
びっしりと書き込まれたコードのように。

精緻であるが、もろく。
美しくあるが、息苦しい。

そんな世界に僕はいるんじゃないだろうか。

空白とゆとりがある世界に。
非効率の世界の中に、人として本来ある暖かさが持てるような。
そんな豊かさがあるのかもしれない。

久しぶりに触れ合った世界で。
とても、居心地がよかった。

また行ってみたい。そんな、素敵な空間だった。


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