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伝えること。伝わること。

今年ほど写真についていろいろ考えた年はありません。フィルムカメラを始めてから、山口の山本写真機店さんたちに出会い、そして今年。写真展を開きました。数年前には、こういう風に写真を楽しみ、向き合う事になるとは思ってもみませんでした。

そして、写真について、今年を振り返ると一つのテーマが浮かびました。四日市の友人の写真家、ハヤシさんのnoteを見て思ったのですが、いい写真ってなんだろう。ということです。今の僕はの答えは「撮り手の思いが伝わり、見る人の心に響く写真」です。

写真を撮っている以上、何かしら感じることがあるからシャッターを切ります。ドキュメンタリー、報道、風景、ポートレート…。写真の種類はさまざまですが、その根本にあるのは写真家の心。その表現が写真です。

ですので、まず最初にその根本がしっかりしていること。良い写真の基本はここでしょうか。意識して撮ることも、無意識にふと撮ることも、全て心の何かがそうさせてるものです。日頃の自分の生活、習性、思考。さまざまなものがそれを生み出しています。

そして、次に。それをきちんと「伝えること」です。僕の課題は、まさにここです。自分の「良い」と思うものを、きちんと「伝えられる」写真にできているか。ここ最近特に考えることです。

そのためには、写真の技術や知識もある事にこしたことはありません。もっとこうすれば伝わるんじゃないか。被写体に一歩近づくのか、一歩引くのか。写真を撮る際、あまりに多くの選択を、写真家は瞬時に判断します。シャッターチャンスは一瞬。待ってはくれません。

技術論主義では決してありませんが、思いを形にする術、引き出しは多いに越したことがありません。ですので、僕はもっと多くの写真家の作品を見て、写真に没頭したいと思います。

僕は「人を幸せにする写真」を撮りたいと思っています。そしてそれは僕にとって身近な、ありふれた日常にあります。ドキュメンタリー写真こそ僕が生きる道であると感じています。その中でも、もっと伝わる写真を。もっと伝えたいと思う感性を。鍛えます。

2018年は、僕の土台を築く年でした。僕が何をしたいのか、何にワクワクするのか、考え、感じてきました。さぁ、2019年はどんな年になるでしょうか。楽しみでなりません。

撮る幸せと、その先の幸せをー。


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