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許す・されど忘れない。災いは忘れた頃に。準備を怠るとは失敗への準備。

20-30キロを背中にしょって、20キロの山道を歩く。夜22時から0時の間にスタート。3時間後にやっと休憩。朝の5時まで続く。今の外気は極寒。肩はすれ、足には靴擦れ、水ぶくれができる。忍耐力。諦めない力、助け合う力、達成感・・・

ガス室にマスク無しで入る訓練などもある。無害だが針で刺されるような痛み、とのこと。

職場でランチに行ったBTS大好き女子から教えてもらう。BTSメンバー全員が入隊したことで、日本でも韓国の訓練兵の情報がたくさん入ってくる、とのこと。

韓国の男性に課せられる1年6ヶ月の入隊義務。19-30歳の間に入らなければならない。芸能人だろうが、世界中で大人気で韓国の外貨稼ぎの重要なコンテンツだろうが、許されない。一部のサッカーワールドカップ選手やクラシック演奏家は免除された場合もあるらしいけど。。。

「もう心配で心配でたまらないのー。なんでこんなことするのかしら。まだ北朝鮮と休戦状態ってことは初めて知ったの。韓国の兵役制度のこと色々知っちゃった。毎日のご飯も調べるの。毎食1500キロカロリーぐらいになるのよ。さずがね。。。だけど、でも、BTSだよー。兵役なんてありえないよねー」

朝鮮戦争は3週間どころか、その後3年もつづいた。米軍と国連軍は兵力の規模は小さかったが、優位にある兵器と技術力でなんとか相手側を抑えようとした。相手の兵力は圧倒的だった。過酷きわまりない戦争になった。けわしい地形とひどい気候の戦場。とりわけ冬期の凍てつく寒さは米軍将兵には北朝鮮軍や中国軍以上の難敵に思えたほどであった。「二十世紀最悪の胸くそ悪い小戦争」~、米軍を含む国連軍将兵の前に立ち現れた重畳たる山岳地帯はその兵器、とりわけ装甲車両の優位性を損ない、逆に敵方には洞穴その他さまざまな形の隠れ家を提供した。~

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争
(デイヴィッド・ハルバースタム著、山田耕介他訳、文藝春秋

今はドローンの時代です。が、こんな地帯だから、行軍の訓練が必要なのでしょうか。。。ドローンの操縦・修理、ドローンが撮影する動画・静止画の分析力を訓練した方が現実的なのかもしれませんが、心身は鍛えられませんし、何かのときに動けないのかな。上述のような戦争経験が背景にもありますから、厳しく訓練しないとなのか。。。この本を読むと、どんな戦争もそうではありますが、漏れずに相当に酷い戦争であったことが感じられます。それに、その前の日本の併合・植民地化・強制労働などの経験もあります。

「許す・されど忘れない」
「災いは忘れたころにやってくる」
「準備は怠るとは失敗への準備」

そういうことなのかもしれません。日常生活でも職場でも参考になるフレーズ。

しかし海に囲まれ平和ぼけと言われる日本ではこの兵役制を理解はできますが、それを求めるプレッシャーは感じられません。平和ぼけさせてくれた日本の戦後に現代の日本人は感謝すべきなのでしょうか。世界は平和のようで平和ではない、平和のようで緊張感がある。そんな世界を知り、過去を知り、自分の思考・行動を変容させられるといいですね。

BTSに感謝ですね。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_90)


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