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先輩の「やりたいことリスト100」から気づく自分の未熟さ(ベターアイデア? v3-78)

65歳ぐらいの先輩。「やりたいことリスト100」を整備し、リタイア生活をスタートさせている。枕言葉には「死ぬまでに」があるのかもしれません。

子供達を立派に育て、会社も勤め上げ、一定のお金と自由と。で、先日、「行きたかった海外で、やりたいことをやって」ご帰国された。その前には別の海外に壮大な自然現象を見に行っていた。当然、仲間が常にいるわけではないから、1人で動く。ボクは1人旅行が苦手なので、すごいな、と思う。とても魅力ある、行動力のある大先輩。

で、ボクもふと考えてみた。「やりたいことリスト100」について。で、2つの気づきがあった。

1.
「やりたいことリスト」を考えてみたが、全然、出てこない。
100は遠くに及ばず、10も出ない。もちろん、本当にやりたいかを真剣に考えなければ、ある。例えば、アフリカのサバンナに行ってみたい、クジラを間近で見てみたい、ストーンヘンジを見てみたい、アンコールワットを見てみたい、のような、どこどこに行きたい系。あるいは、ドラムを習ってみたい、サーフィンを習って透き通る南国の海で波乗りしてみたい、のような習い事系。あるいは、初恋のひとに会ってみたい、好きな女優さんとデートしてみたい、のような会いたい系、など。女優さんを20名リストアップしたらそれで20リスト完成だけど、そんなではないはず。。。

でも、本気の本気で考えると、やりたいことがやっぱり出てこない。ボクのつまらない性格の問題か? まだ死までは遠いと思っている年齢の問題か? お金の問題か? 仕事があるから時間が無い問題か? 人生の終りがまだまだ先だと思っているから、切羽詰まってやりたいことが出て来ないのか。あるいは、お金や仕事を鑑みると、そこまで自由はありえないから、現実的には無理と思ってしまい、自由な発想が起きないのか。思考のバリアを外し、お金も、人間関係すべて無視し、やりたいことを考えよう、なんて仮に言われても、できない。。。思考のバリアの外し方がわからない。。。

2
真剣ではないけど思いついたリストが、全部、消費系・受け身形のように思って自分で落胆。どこどこに行きたい系、習い事系、会いたい系などは、すべて、自分がそのままで体験(消費)すること。何かの・誰かの役に立ったり、社会に価値を提供するような行為ではないし、何かを創り出す行為でもない。

ま、実際にはお金を払うのだから、そのサービス提供してくれる色んな方々・会社の売上・収益になり、役に立ってはもちろんいるのだけど。。。

で、思い出した言葉が以下の2つ。

これらのリストは、ケネディの言葉を借りると:
「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」(1961年大統領の就任演説)とは違う。

それに、フランクルの言葉を借りると:
「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」(「夜と霧」(V.E.フランクル著、霜山徳爾訳、みずす書房))でも無い。

なので、どうせなら、受け身では無く、逆に、能動的で、社会や大切な人に好影響できるような、価値を提供できるような、そんな「やりたいこと」を思いつきたい、という思いに至ったのでした。

そして思った。んん、これって、単にこの大先輩よりボクがまだまだ未熟だからかも。。。つまり、社会にまだ何も貢献できていない、と思っているからだ。人生の、他者への貢献視点での満足感・充足感が無いからだ。そういうことだ。この大先輩は役割を果たした感があった上での「やりたいことリスト」なんだ。つまり、ボクはまだまだ何者でも無いんだ・未熟なんだ、ということがわかった。

気づいて良かった。がんばろうっと!先輩の年に近づいた際に、消費寄りの・体験寄りの「やりたいことリスト」を恥ずかしくなく出せるために!

今日のベターアイデア:
「100」は、切りの良い、”すごい”と思わせる好都合な数値だけど、別に100無くて良いから、1つでも、2つでも、良いので、能動的な、貢献的な、使命的な、「やりたいこと」を決めて、その機会が来たら、チャンスと思ったら、ぱくっ!って食いつき、挑戦したいなと。選択と集中。人生が、ありがたいことに、ボクに期待していることが何かあると思いこんで、それを「やりたいこと」にリストする。また、それがもし本当に「できたら」、その経験・結果から次の「やりたいこと」が発展すると信じて。

なんだか、つまんない主張だな。海外行ったり、初恋のひとを探して再会したり、好きな芸能人とのデートを実現するのも”偉業”で、楽しいじゃん。消費であっても、色んな経験を楽しむのは別にそれでいいじゃん!とも思っています。。。


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