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教えて下さい72:お人よしはダメですか(v5_もぐらさんの悩み)

9月11日。月曜日。いやぁ、やっとコロナから完全復活だ。安いワインを飲み過ぎたような不快な頭痛が10日続き、なぜか上半身だけの倦怠感・疲労感・筋肉の痛みも続いていた。が、消えた。爽快だぁ。健康って素敵だな。2日で治ったという友人もいれば、2週間不調だったという友人もいる。だいたい短く終わる友人はこう言う。心の問題だよ、病は気からだよ、と。強くあれよと言う。強い人は弱い人(弱いという表現は違う気がするが)の気持ちはわからない。精神力は必要と思うが、でも、不快な頭痛があるから、万全のようには仕事がどうもできないのだもの。集中しようとするも頭痛が痛いんだもの。頭”痛”が”痛”い。それほど痛い。

大学出て商社に勤めた。この業界は平均寿命が60歳に行かない、なんて話を聞いた。役員が飛行機の中で亡くなった。業務のプレッシャーなのか同期が自殺した。無理がたたって病で亡くなった同期も先輩も。そんな話があちこち。40歳前の話だ。ダメだよ。早すぎるよ。精神力が強いから最後までがんばってしまう。でも、精神と身体は、一心同体のようで、分離している。病は気からのようで、そうじゃない。いいんだよ。弱くて。自分は痛みに弱くても。抗わず痛いものは痛いから休む。

病気どころか、他人とも争うのが苦手ならそれでいい。お人よしでいい。騙されてもいい。ある意味他人の役に立ったとも言えるのだから。あえて負けてあげる。勝ちは別で。

今日の悩み: ”お人よしでいい。ちょっと損して、他人を得にして。なのか、お人よしはありえない。自分の損も許容できないが、世間に規律が失われる”

案1:
「神の道化師、フランチェスコ」という古いイタリア映画。フランシスコ会を設立したフランチェスコとその仲間の話。批評には「それにしてもここまで、照れも衒いもなく、青臭いほどに人の善意を表した映画があるだろうか。優しさ、寛容、謙虚、無垢、非差別、平和への願いが、単純に直截に語られている」「小さくて粗末だが、彼らが作った小屋へたどり着くと、中にいた老人が「今はわしのだ、出てけ!」と棍棒を振り上げた。雨の中へ出てフランチェスコが言った。「心の底から喜びを感じないか?初めて他人の役に立てたんだ」」(上原徹のCINEMA NOTE)。

あるいは

案2:
いえいえ、心の底から喜びなんて感じないです。自分達のせっかく作った小屋を棍棒を振り回す老人に奪われたなんて。それを許し、喜ぶなんて、そんなお人よしいますか? 悔しいし、復讐ですよね。こんなことを許すと正義・道徳を守らない世の中になります。怒りは常に正当です。勘違いで無い限り。老人が出て行ったとしても、許せない。過ちを起こした過去は永遠に変わらない。罰しないと。罰したって賠償されたって、それでも受けた不愉快、不満、不便、不都合の過去は変わらない。お人よしで損するなんてありえない。世間を規律で緊張させるためにも。

ま、案1でも案2でも、どっちでも良いかな。ひとそれぞれ。第3の選択肢もありえる。人生に「正しい答え」無し。

大切なのは:
1.
どっちか悩む/どっちもあり/変化する、そんな自分を知ること
2.そして、自分と違う他人がいても、差別せず受け入れること
3.そして、大切な家族/恋人/仲間が悩み、辛く感じるその時に、案1、2のどっちがより心を落ち着かせ、安心させられる温かい言葉になるかを考えてプレゼントすること

そんな風に思ったりします。

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