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「プレゼン能力」だけでは不十分。「信じてもらうチカラ」を得るために・・・

同じ言葉で同じ主旨を伝えても、誰が言うかによって、相手が信じるか、納得するか、が左右される。

日銀総裁がニュースで発言していたが、日銀総裁だから価値がある。言っている内容自体は誰もが思うこと。でも、権力があるから、行動・変化を起こせる。権力は嘘も真実にし得る・・・。

あるいは、20代の社長が、経営論セミナーの講師をするのと、50代の社長が講師をするのでは、信頼度が違う。言っていることは、テキストに基づいて同じことを言っているとしても。。。実は地頭や実際の経営コンサル力は20代の若者の方が上だとしても。。。年齢=経験が左右する。

昔、お客様の会社の副社長さんが多くの社員さんの前でスピーチ。とても素敵な副社長さんで、ボクも、うんうん、頷いて、いい話だ、と思った。が、自分の会社の社長が帰りのタクシーで「良いこと言っていたな。俺と同じ考えだ。というか、指南したんだよ」なんて、言う必要もないことをぼそっとボクに言う。この社長に同じスピーチをされても、ボクは納得しないな、と思ったものだ。だって嫌いだったから。。。

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誰が発言するのかによって、ひとは言葉の価値を自然に決めてしまう。。。残念ながら。。。本能なのか、遺伝子なのか、教育・習慣でそうなってしまうのか。。。

・権力があるのか、ないのか
・年齢はそれを語るに充分か
・好きな相手か、嫌いなヤツか
・経験はあるのか、ありそうなのか
・肩書きや資格はどうなのか

そして、ショーンKのように(古いけど)、何もなくても(ま、肩書きはあったと言えばあったが・・・)、顔と声の”レベル”が高ければ信じられる(可能性は高まる)。ということで、見た目と声も重要なのだ。。。

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なので、何かを語るに、自分には何があって、何かないのか、を整理するのは良いかなと思うのです。自分が持つものだけで十分か? 不足するならば、何を追加すべきか? 追加しえるオプションを棚卸し、やり安さと期待できる効果で、さくっと評価・優先順位づけしてみる。

なお、外見は生まれ持ったものでどうにもならない、という考えは間違い。洋服や髪型、髭、身のこなしは生まれ持ったものではない(ま、髪は生まれ持ったものとも言えるが、改善の余地もある)。

声も生まれつき、とも言えるが、そうでもない。アナウンサーさんが滑舌良く、心地良く、信頼感あるしゃべりができるようになるのと同じで、変化させられる。

役職も求めたい。「役職なんていいんです、上昇志向ありません」という若者にもよく会うが、あえて求めて欲しい。賢くて、やさしくて、一生懸命な、すてきな人柄の若者であれば、そういうひとこそ上司になるべきだから、役職を求めて欲しい。世の中の人々が、残念ながら、権威や役職などで、相手を評価し、心が左右されるものだから。。。

卒業した大学は変えられない。嘘をつかない限り。。。これは事実だが、社会人になってからも大学院や何らかの勉強をした証明、あるいは資格は取得しえる。あるいは、本を1万冊読んだとか、映画を1万本見たとか、200ヶ国を旅行したとか、自分の好きを積み重ねることで代替も可能かと。。。

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リーダーは、仲間に語って、自分のビジョンを信じてもらって、共感してもらって一緒に切磋琢磨して成長していくのが役割。だから、そのためにも、自分には何があって、何が足りないのか、自分を見つめた方が良いと思うのだ。

「語るチカラ」「プレゼン能力」が必要なのではなくて、「納得してもらうチカラ」「信じてもらうチカラ」「共感してもらうチカラ」が求められている。プレゼンが上手くても、その他が足りないと、チカラ不足。「信じてもらうチカラ」は総合力なのだ。。。そう思うのでした。



読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_98)


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