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RTA in Japan ex#2で「まわるメイドインワリオ」を披露しました


 こんにちは、ぼんぼんです。
この記事はRTA in Japan ex#2の参加レポートです。
まわるメイドインワリオを走らせていただいたので感想記事を書こうと思います。


簡単に自己紹介
最近はゼルダの伝説 風のタクトHDのRTAを走っています。
気になる方は下記のリンクから記録などをご参照ください。
TwitterやTwitchでも活動を行なっております。

Speedrun.com, Twitter, Twitch


応募~採用まで

 ex#2の詳細については冬のRTA in Japan Winter 2022の閉幕と同時に発表されました。ちょうど昨年のex#1も同時期にイベントの有無が発表されていたので、今年もex#2があるとしたら同じ時期に詳細が公表されると予想していました。またexは出張イベントですので会場の場所がどこになるのかも重要です。昨年はGATEというLANイベントが福岡で開催されており、そのイベントの中でRTA in Japanも行われるという形式であったため、九州という遠方での開催でした。さすがに出張イベントは全国を回る趣旨もあるだろうと思っていたので、2年連続で福岡開催になるとは予想していませんでした。また開催時期も夏と冬に本家RiJが固定開催される関係上、exは2~5月の時期内に開催される可能性が非常に高いため、同時期に開催される福岡以外のLANパーティーの候補を絞るとC4LANが非常に有力だったんですね。実をいうとかなり前の時期から次のexは静岡になるだろうと予想はしていました。

 まわるメイドインワリオでの応募はイベントの詳細が公表されてから既に決めていました。ちょうど2月にSpeedrun of Exercise 3rd MIXという体を使ったRTAをテーマにしたイベントにも参加しており、RTA in Japan ex#2応募の提出動画については、Speedrun of Exercise 3rd MIXに参加した際のアーカイブ動画で提出しました。結果は無事に採用され嬉しかったです。

練習

 練習時期については1ヶ月間に週1~2回各1~2時間を目安に行っていました。というのもプレイスタイルの関係上、練習をしすぎると疲労や身体を傷める可能性も大きい、かつ練習時に記録を狙うよりは本番一発勝負で安定した結果を残すほうが重要であると判断したからです。また単純に自分が土日くらいしか練習の時間がとれなかったのも大きいですね。なので自分で決めた時間の中で調子が良く記録が出そうなときだけリセットや複数回の通しを行いましたが、基本的には動きを固定化し自分の体に染み込ませることをメインに練習を行っていました。ex#2本番でも体を動かしながら喋り続けるほどの余裕があったのも、動きをほぼ覚えているからなんですね。

世界記録の更新

 これまでは世界2位だったのですがRiJ本番3日前に世界記録を更新しました。まわるメイドインワリオはRTA短縮要素が少なく1秒縮めるのでもかなり大変ですが、連打ポイントや最速周期に間に合わせる技を取り入れ、前人未到の27分代の領域に到達しました。無事に本番前に記録も承認され、かつコンディション調整はバッチリで本番へと臨めました。

前人未踏の27分台 (Speedrun.comより)

会場入り

 会場へは2日目のお昼過ぎに会場入りをしました。今回は前回までのRTA in Japanの会場であったnote placeとは違ってLANイベント内で行われたので会場全体も大きく、他のイベントも進行されている中の一角でRTA in Japanも開催されました。会場全体の照明もPCやゲームの機材が映えるような薄暗い照明で雰囲気もとても良かったです。会場入り後はしばらくRTAを観覧し他の走者の方々と挨拶や名刺交換をさせていただきました。静岡市は比較的昼間は暖かく会場内も半袖でちょうど良いくらいの温度であったため、事前練習するのは涼しくなる夕方以降に行いました。練習スペースは有料ゾーンであるBYOC席を用意されていたので、他のRiJ以外の方々がゲームをプレイしている様子や雰囲気も覗くことができ良い経験になりました。

RTA in Japanブース
BYOC席練習風景

 練習を終えた後夜8時くらいまで会場で観覧し、会場を後にしてホテルにチェックインしました。(寝るのが遅くなったのでもう少し早く帰っておけばと後悔しております。)ホテルではなかなか寝付けなく、寝付けても途中で起きてスケジュールの進行度を確認するためにスマホを都度確認したせいか結局寝不足でした。スケジュールについては少し巻き進行くらいで想定の範囲内の進行度でした。(朝に出番があるため、どうしても不安でこまめに夜中のスケジュールを確認してしまう。)

本番

 前枠のドラえもんのESTが半分くらい経過した時点で会場入りしセットアップの準備を始めました。そしていよいよ自分の番、寝不足だったので言おうとしていたことは忘れがちでしたが、プレイとしては上出来でした。本番1発勝負にしてWRレベルの記録も出せ、セルフ解説、会場の盛り上げも申し分なくでき完全燃焼できました。

 気になる方もいらっしゃるかもしれないので、本番時に意識していたことも書いておきます。

本番前セットアップ後

本番時に意識していたこと


走り

 まず「走り」、「解説」、「パフォーマンス」のそれぞれのウェイトについてです。
走り:解説:パフォーマンス=4:5:1  です。

 「おいおい走者のくせに走りよりも解説のほうが重視していたんかい」と思うかもしれませんがこれは意図的です。簡単に言えば極力緊張による走りへの影響を排除し、本番一発勝負という場面でできる限りの良い結果を残すためです。私は前回のRTA in Japan Winter 2022でも出走した経験があり、初出場もあってか緊張によってミスをしてしまう部分が普段より多くなると感じていました。なので今回は「楽しむ」を意識し、自身が楽しんでいるところを見てもらって視聴者も楽しんでもらうスタンスがお互いWin-Winの関係になると思っていました。なので本番調子が良くても普段の実力の90%程度だろうと割り切りをしていて、その90%で良い結果を残せるように普段の調整をしていました。「どうせ出ても90%くらいの記録でしょう!」の割り切りによって本番のタイムとプレイに固執せず、自身の緊張を誘わない作戦です。まわるメイドインワリオRTAの特徴的に運に左右される要素がほぼないので、練習と同じ動きができれば必ず良いタイムが出ます。
 結果、自己ベスト27:59(実時間27:41)に対して本番のタイムは28:03(実時間27:45)でWRレベルした。自分で言いますが、解説しながらこの結果は上々だと思います。(日本版をプレイした際にはタイムに+18秒加算するルールになっています。)

完走時スクショ

解説

 原稿などほぼ作っておらず、説明できそうなポイントを箇条書き程度にまとめ、あとはその場のノリと勢いでアドリブで話した感じです。話す内容もRTA的な要素がそこまで多いタイトルではなかったのでシリーズやキャラクターの話、自身がプレイしていて気が付いた事など、本当に些細なことでもとにかく喋り、黙っている時間が極力無いよう心掛けました。基本的には前にイベントに参加した際にセルフ解説した経験があったので、意外と解説内容を覚えていました。

 発言する内容で気を付けたのは下記の点です。
・Twitterボランティアの方がツイートしやすいように簡単な略語や名詞を大きな声で喋る、また見せ場をプレイ中にあらかじめ予告する。
・あまりミームになりすぎないような、その場の思い付きで出たような簡単なワードを使う。


衣装

 実はジミーを意識したコスプレではなく、ラスボスの「ワリオダンス」をイメージした、
面白い×おかしい×パーリーピーポー を意識していました。

ジャケット:友人から借用
Tシャツ:無敵時間さんRTAちゃんサブスクバッジT
アフロかつら:Amazonで1000円くらい
サングラス:普段使いしている物
ズボン:普段使いしている物


パフォーマンス

 パフォーマンスについても記述します。
意識していたこととしては

当日会場に来てくださった方:120%
当日ライブ配信で見てくださった方:110%
後でアーカイブで視聴してくださった方:100%


で楽しめるようなパフォーマンスをしようと心がけていました。
やはり時間とお金をかけて会場まで足を運んでくださった方に一番楽しんでいただきたいですし、リアルタイムで視聴してくれた方にも「次は現地で観覧したい!」、「コメントで参加できて楽しかった!」と思っていただけるようなパフォーマンスを心がけました。まわるメイドインワリオは短縮ポイントと休憩ポイントが完全に分かれているため、タイムに影響がない区間も多い分パフォーマンスも行いやすかったです。ちょうど自分の前枠の走者陣がドラえもんとジャイアンでしたので、ドラえもんネタも放り込みました。これは自分の番の少し前に急遽思いつき、モノマネに集中しすぎて肝心の自分の本番で話す内容を少し忘れてしまいました。

 過去のRTA in Japanに寄せられるコメントからも、「会場で盛り上がってるの楽しそう」、「歌ったり手を振ったりするの楽しそう」と会場内での視聴者参加型のパフォーマンスに需要があると感じていたので、今回の私の場合も会場では体を動かしてもらうよう促し、ライブ配信視聴者にはコメント促しや、スタンプで参加しやすいパフォーマンスや実際に配信を見ながらできることを紹介する方法を取りました。あと余裕のある時はワイプに映る自分もプチゲームに合わせて動きを付けるようにしました。メイドインワリオ独特のよく意味の分からないゲームの意味の分からなさを際立たせて面白くなるだろうと予想していたこともあります。パフォーマンスをしてもある程度のタイムを出せる自信はあったので行いました。

 後日、振り返り配信をして当日寄せられた配信コメントを確認したのですが、けっこう楽しんでいただけたみたいで嬉しかったです!

本番終了直後に撮影してもらいました。

おわりに

 箇条書きでいきます。
・普段の会場と違い、違った雰囲気で楽しかった。
・大きな会場と音響、照明設備も相まって自身のパフォーマンスも盛り上げられ、走っていて楽しかった。
・当日のタイムはミスやぐだりを感じてもWRレベルで抑えられた。

 また当日会場でお話ししてくださった方、Twitterや配信でコメントしてくれた方、ありがとうございました!!!めっちゃ楽しかったです!

おまけ

 今回のRTA in Japanで普段と異なり驚いた点を紹介します。
セットアップ時間が激早でした。というのも今回は配信席が2つ用意されており、前枠の走者が走っている途中にもう1席でセットアップの準備を始められたんです。普段は前枠の走者が走り終わって配信画面を切り替えてから次の走者が準備を始めるのですが、今回は前の走者が走り終わるころにはセットアップが完了しているので、すぐ自分の番が始まりました。今回は超絶な巻き進行であったのでバックアップも2つ?入ったと思います。

当日のスケジュール進行度
確認時刻(+:押し, -:巻き)での表記です。

4月28日
17:00 ±0分
19:30 -20分
22:00 -30分

4月29日
1:15 -45分
7:30 -60分
10:30 -60分
11:00  ←バックアップ導入
16:00   ±0分
17:00 ±0分
19:30 -20分
21:30 -30分
22:30 -20分
23:30 ←バックアップ導入

4月30日
0:30 +30分
4:00 +25分
5:00 +20分
8:00 +10分
10:00 +10分


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