見出し画像

「釈迦に説法」

「釈迦に説法」という言葉がありますが、リアルにその現場に居合わせると何も言えなくなってしまいます。「この人には何を言っても無理だな...」と、言葉を失くしてしまうのです。フォリア工房に所属しておりますと、そのような場面に出会すことが少なくありません。2500年前から人は何も変わっていないのだという事を身を以て知る機会が度々あります。

その殆どは、師匠に対して行われるのですが、その度に「何も知らないフリをしている聞き上手の人間には気をつけよう」と思います。

師匠は、「よく喋る」と言われる事が多いですが、傍から見ているとそうでもありません。そのように仰っている方の方が、実は良くお話しています。気がついていないのです、自分が話しすぎている事に。

師匠は質問上手だと思います。あと、相槌上手。実際に、工房では「上手な質問を、質の高い質問を出来るようになりなさい」という指導があります。それは、他者の言う事を良く聞きなさい、という事です。興味を持って。分からない分野の事でも、恥ずかしがらずに「理解したいと思っている」という事を聞く姿勢を、質問の内容で表現する...その大切さを教えてもらいます。

その結果の1つの形が「釈迦に説法」になってしまう事があるのだと思います。自分自身は、お喋り好きで話過ぎてしまう事がありますので、お外で「釈迦に説法」する側にならないように気をつけたいと思います...。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?