カーペンターズ の I Need To Be In Love を ChatGPT の助けを借りて和訳した話 (2) 誤読してた! 和訳の再検討で気付いた主人公のチャーミングさ、それからこの歌ってひょっとして本当は・・・

下の記事の続きです。

上の記事を公開した後に、サビのところでいくつか見落としをしていたことに気付きました(恥)。サビの英文歌詞と前回訳した和文歌詞はこちら。

I know I need to be in love
I know I've wasted too much time
I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to think that's
What I'll find

愛を抱きしめたい
戻らぬ時を越えて
願うべくもないことさえも
願ってしまってた

ask は過去形ではなく現在形!

・・・I know I ask perfection of のところ、従属節の ask は現在形だ!

なんとなく、いま現在ではなく、少し前の心境を語っているのだと思い込んでいました。それで、「願うべくもないことさえも/願ってしまってた」「叶うはずのないことまでも/叶うと思ってた」などと過去形で訳したのです。

私の頭の中では、何かを得るには犠牲を払う必要があることに気付き、またポケットにグッド・インテンションズをいっぱいに詰め込んだこの歌の主人公はある種の諦観、ある種の悟りに達していて、最近まで「願うべくもないことさえも/願ってしまってた」けれども、今はそういう風には思っておらず、以前の自分を静かに(精神的に疲弊してはいるけれども)振り返っている、ということになっていたのです。しかし、ask が現在形である以上、その解釈を変更しないといけません。

この人は今もまだ、非常にインパーフェクトな世界がパーフェクションすることを願っていて、それが実現すると思ってるんだ・・・!

(補足させていただきます。当初は、この部分は過去のことをあえて現在形の動詞で書いて、あたかもいま起きていることのように生き生きと表現する「歴史的現在」という用法だと思っていたのです。

歌詞第2段落2行目の But freedom only helps you say goodbye の helps も歴史的現在ですね。あの人が 主人公に goodbye と言うのを freedom が後押ししたのは過去のことなのに、過去形の helped ではなく現在形の helps になっています。主人公にとってあの人から別れを告げられたことは、時間が経った今でもたった今起きたことのように思えるほど衝撃的なことだっただったのでしょう(もっともここは歌いやすさも考慮してこうしたのかも、という気もします)。

しかし、サビのところは1行目の従属節 I need to be in love の need が現在形、2行目の従属節 I've wasted to much time の 've wasted (have wasted の省略形)が現在完了形と、動詞の形をきっちり使い分けてありました。

ですから、3行目の従属節 I ask perfection の ask は歴史的現在ではなく普通の現在形と捉えたほうがいいだろうと考え直したのです。現在形、現在完了形、現在形と来れば座りもいいですし、劇的な効果も高まるように思います。2023年6月13日 筆者記す)

I know の役割は何だろう

前回の和訳では、サビ段落の I know を完全に無視していました。旋律に合わせるための尺稼ぎ・時間合わせ、各行の出だしの音を揃えるためといった音声面の役割を果たしているだけだろうと思っていたからです。

しかし、サビの動詞の時制を見誤るという結構大きな誤読をしてしまう粗忽な私です。そんな人間の判断力など信頼できるでしょうか。音声面だけではなく意味的にもなんらかの意図が込められているのでは。

I know が果たしている役割を考えるため、I know 有りと無しのテキストを並べてみます。

有り
I know I need to be in love
I know I've wasted too much time
I know I ask perfection of a quite imperfect world

無し
I need to be in love
I've wasted too much time
I ask perfection of a quite imperfect world

I know 有りの方は、各文はいずれも 「私は ・・・ということを知っている」という構文。あくまで「私は知っている」と3回繰り返しています。一方で I know 無しの方は、主人公の生の感情をそのままストレートに表現していますね。

ここで主人公の生の感情は、思いっきり下世話に言うと

・カレシがほしーい!!
・(テキトーな恋愛をしてきたところ時間だけが無為に過ぎてしまったという現実に直面して)もうイヤーアアア!!
・ステキなカレシがほしいの!!カレシに求める条件のレベルは落としなくないの!!

・・・といった感じではないかと思います。これを和文歌詞にするとすれば・・・

私、恋をしなきゃ
気付くの遅すぎたけど
完璧なカレシがほしいのよ

こんなところでしょうか。良心と正義感の思弁系ユースだったはずの主人公が急に「りぼん」に載っている中学生向け少女漫画のキャラクターになったような・・・(子供のころ妹が持っていたのを読んだだけなので、最近はどんな作品が載っているのかは知りませんけれども)。いい歳の大人がカラオケでこれを歌えと言われたら躊躇するでしょうね。

ChatGPT さんにも訊いてみましょう。 この歌詞で I know はどんな役割を果たしているのか、I know 有り・無しのバージョンを比較した上で教えて。

In the lyrics of "I need to be in love" by Carpenters, it reads "I know I need to be in love I know I've wasted too much time I know I ask perfection of a quite imperfect world."
Please tell me what kind of effect is brought into this lyrics by "I know"? In other words, what if the function of "I know" in this context. Explain that making comparison the above passage with a passage without "I know" i.g. "I need to be in love I've wasted too much time I ask perfection of a quite imperfect world."


In the lyrics of "I Need to Be in Love" by The Carpenters, the phrase "I know" has a few functions. First, it emphasizes the speaker's awareness and acknowledgement of their situation. By saying "I know," the speaker is acknowledging that they have come to a realization or understanding about themselves and their needs.
Secondly, "I know" adds a sense of certainty to the statement. By using this phrase, the speaker is expressing a strong conviction about their feelings and beliefs. They are not just casually stating their desires or regrets, but are making a definitive statement about what they need and what they have learned.

In the context of the song, the use of "I know" in the lyrics serves to emphasize the speaker's strong feelings and beliefs about the importance of love in their life. By saying "I know I need to be in love," the speaker is making a strong statement about their desire for a deep emotional connection with someone. The use of "I know" also adds a sense of urgency to the lyrics, suggesting that the speaker has come to this realization after a long period of searching and waiting.
To compare this with a similar passage without "I know," the effect would be different. Without the phrase "I know," the statement "I need to be in love" could be interpreted as a more casual or tentative expression of the speaker's desires. It would lack the strong conviction and sense of certainty conveyed by "I know," and may not carry the same sense of urgency or importance in the context of the song. Similarly, the absence of "I know" in the second line would also suggest a lack of self-awareness or understanding about the speaker's past actions, as they would not be acknowledging the fact that they have wasted too much time.

ChatGPT


カーペンターズの I Need to Be in Love の歌詞の中で I know というフレーズにはいくつかの機能があります。第一に、話し手が自分の置かれている状況に気付き、認識していることを強調します。I know と言うことで、話し手は自分自身、そして自分にとって必要なことについて気づきや理解に至ったことを認めているのです。

第二に、I know  は発言に確実さの感覚を加えます。このフレーズを使うことで、話し手は自分の感情や信念について強い確信を表明しているのです。話し手は、自分の願望や後悔をただカジュアルに述べるのではなく、自分が何を必要としているのか、自分が何を学んだのかを断定的に述べているのです。この歌の文脈では、歌詞の中で I know を使うことで、人生における愛の重要性についての話し手の強い気持ちや信念を強調する役割を果たしています。I know I need to be in love  と言うことで、話し手は誰かと深い感情的なつながりを持ちたいという願望を強く表明しているのです。また、I know  を使うことで、歌詞に切迫感を与え、話し手が長い間探し続け、待ち続けた末にこのことに気付いたことを示唆しています。

これを I know のない似た文と比較すると、その文の効果は違っていることが分かるでしょう。I know がない I need to be in love という文は、話し手の願望をよりカジュアルに、あるいは暫定的に表現したものと解釈され得ます。I know が伝える強い信念や確信がなく、この曲の文脈ですと(I know 有りのバージョンが表現しているのと)同じ緊急性や重要性が感じられない可能性があります。同様に、2行目に I know がなければ、話し手が時間を無駄にしすぎたという事実を認めておらず、過去の行動に対する自覚や理解に欠けていることを示唆するでしょう。

・・・だそうです。カッコ内は和訳する際に私が補いました。例によって私が英語で書いた質問には語学的にあやしいところがありましたけれども、私の意図をくみ取って回答してくれました。

I know によって、主人公は感情的になっているのではなく、自らの状況を理性的に把握していること、そして感情をストレートに言葉にしたのではなく、しっかり考えた上で強い確信を持って述べているのだということが表現されているようです。なるほど。

そうであれば、サビの1、2行目は現状の

I know I need to be in love
I know I've wasted too much timeI
愛を抱きしめたい
戻らぬ時を越えて

で大丈夫じゃないかな。ストレートに言葉にしたどころか、ずいぶん格好つけた表現になっていますから。特に2行目は寝ている間も考えてひねり出したんですから!!

I know の機能を日常生活で応用することもできるかもしれませんね。「うわ、やっべ、しまった、寝坊した!」ではなく、「私は、私が予定していた時刻に起床できなかったことを知っている」と言えば、冷静に対処できるかも?(笑)

原詩に忠実に訳すのがよさそう

さて、そうするとサビ3つ目の I know の部分は和訳に変更が必要なようです。現状ではこうなっています。

I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to think that's
What I'll find
願うべくもないことさえも
願ってしまってた

And fool enough to think that's What I'll find は I know で始まってはいませんが、自分は fool ばか だと言っていることから、やはり自分のことを自覚的に、客観的に捉えている(少なくともそういう姿勢で自分のことについて考えようとしている)ことが分かります。もっとも、こういうセリフを言える人が本当にばかなわけがないと思いますが。

なるべく詩的で、かつ実際に歌える和訳にしようと「願うべくもない~」などとしていましたが、主人公がしっかり考えた末に発した言葉であるならば最大限尊重して、日本語として多少散文的になったとしても、なるだけ原文に忠実に訳した方がよさそうです。

そういえば、前回の記事で ChatGPT は次のようにアドバイスしてくれていたのでした。流石です。

it may be helpful to include a word or phrase that specifically conveys the idea of perfection, as that is a key concept in the original lyrics.
パーフェクションの概念をはっきり伝える単語あるいはフレーズを含めるとよいかもしれません。これはオリジナルの歌詞のキーコンセプトですから。

ChatGPT (和訳は筆者)

中学生向け少女漫画のキャラクターなら「ステキなカレシがほしいの!」と言いそうなところを I know I ask perfection of a quite imperfect world 「私は、私が非常にインパーフェクトな世界がパーフェクションすることを求めていることを知っている」と言うところが、この歌の主人公の個性なのでしょう。

理知的で冷静な人。普段から、世界を良くしたい、といったことを色々と考えてきたのかもしれません。現在に生きていれば SDGs なんかの勉強に熱中するような。でも理念先行型の人物で、恋愛でもそれ以外のことでも、自ら外に出て飛び込んで行くタイプではないんじゃないかな。ぜんぶ私の想像、印象ですけど。

音楽情報サイトの解説

この曲の関連情報をネットで探していたところ、Song Meanings + Facts というサイト( https://www.songmeaningsandfacts.com/)を見つけました。「ABOUT US」のページから抜粋しますと、

Song Meanings + Facts is a music site that has more substance than the others, as far as objectively interpreting songs go and a lot of times even as far as facts of songs are concerned.
Unlike most other sites which focus on the music industry, we do not promote our favorite artists or gush over popular musicians. Rather, we’re dedicated to analyzing featured songs as objectively as practically possible.

https://www.songmeaningsandfacts.com/about/

Song Meanings + Facts は、楽曲の客観的な解釈、そして多くの場合、楽曲関連のファクトにおいて、他のサイトよりも充実している音楽サイトです。音楽業界に特化した他のサイトとは異なり、私たちは、私たちが気に入ったアーティストを宣伝したり、人気ミュージシャンを熱烈に推したりすることはせず、取り上げた曲を可能な限り客観的に分析することに専念しています。

・・・というサイトだそうです。頼りになりそう。カーペンターズの I Need To Be In Love の解説を読んでみましょう。

“I Need To Be In Love” by The Carpenters
BY JESSICA SHELTON · PUBLISHED MARCH 3, 2020 · UPDATED MAY 31, 2022

This song is based on the romantic discontent of the vocalist. That is to say that she is very much down with the idea of falling in love and has “pockets full of good intentions” which is looking forward to endowing on that special someone. However the reality of the situation is that special someone, as of the present, does not exist. In other words she has yet to meet him.

And as such she is exclaiming that she ‘needs to be in love’. For as alluded to earlier she has a whole lot of love to give. Moreover, she feels that she has already “wasted too much time” playing the singles’ game. So now she desires someone akin to a serious, long-term partner. And in its entirety this song is an expression of that longing.

https://www.songmeaningsandfacts.com/i-need-to-be-in-love-by-carpenters/

ふむふむ。playing the singles’ game は、ステディな恋人のいない人たちが繰り広げる恋のかけひきのようなものをテニスなどのシングルの試合に掛けたのでしょう。この書き手、なかなかやるな。それから endowing on と書いてありますけれども、ネット上の英和辞書を引くと endow with はよく載っているけれども endow on はあんまりヒットしませんね。ChatGTP に訊いてみるか。endow on の用例をいくつか下さいな。

User
give me some usages of "endow on"

"Endow" means to provide or give something, often a quality or ability. The phrase "endow on" is less commonly used than "endow with," but it can still be used in certain contexts. Here are a few examples of how "endow on" can be used:
The universe is endowed on us with the ability to think and reason.
He was endowed on birth with a talent for music.
The coach hoped to endow on his team a sense of discipline and focus.
The organization decided to endow on the new director the responsibility for fundraising.
She was endowed on her grandmother's wisdom and love for cooking.
Note that in each of these examples, "endow on" is used to describe something being given or provided to a person or group.

ChatGPT

endow とは、何かを提供または与えることを意味し、多くの場合、資質や能力を提供します。 endow on というフレーズは、endow with ほど一般的ではありませんが、特定の文脈では使用できます。

いくつか用例を挙げます。
宇宙はわれわれに、考えをめぐらし論理的に考える能力を与えた。
彼は生まれつき音楽の才能を与えられていた。
コーチはチームに規律と集中力を与えたいと望んだ。
その組織は新しいディレクターに資金集めの任務を与えた。
彼女は祖母の叡智と料理への愛を与えられた。

どの用例でも endow on は何かがある人物あるいはグループに与えられた、あるいは提供されたことを記述するのに使われています。

・・・だそうです。すると、endow on の on の後に、提供されるもの、与えられるものを受け取る人が来るんですかね?


User
so, words after "on" of "endow on" signify the recepient of the act of "endow", right?

ChatGPT
Yes, that is correct. In the phrase "endow on," the word "on" is used to indicate the recipient of the endowment. It is often followed by a noun or pronoun that represents the person, group, or thing that is receiving the quality or ability that is being endowed. For example, in the sentence "The coach hoped to endow on his team a sense of discipline and focus," "his team" is the recipient of the quality of discipline and focus.

ChatGPT

はい、その通りです。endow on というフレーズでは、on という単語が、与えられるものを受ける側を示すために使われています。on の後に、与えられる特徴や能力を受け取る人、グループ、物を表す名詞や代名詞が続くことが多いです。

・・・だそうです。すごいなあ、ChatGPT。辞書編纂業界や英語教育業界もAIの影響を受けること必至だね、これは。

さて、以上を踏まえて Song Meanings + Facts の I Need To Be In Love の解説文を訳してみましょう。

この曲は、ボーカリストのロマンティックな満たされない心に基づいています。つまり、彼女は恋に落ちるということに関して非常に落ち込んでおり、「善意でいっぱいのポケット」を持っていて、それを特別な誰かにぜひ与えたいと思っているのです。しかし、今現在、特別な人は存在しないのが現実です。 つまり、彼女はまだ彼に出逢っていません。

そのため、彼女は「恋をする必要がある」と叫んでいます。 歌詞のその前の部分で示唆されているように、彼女には与えるべき愛情がたくさんあります。さらに、彼女は独身者たちのゲームですでに「時間を無駄にしすぎた」と感じています。 だから今、彼女は真剣に交際する長期的なパートナーのような人を求めています。 そして、この曲全体がその憧れの表現です。

・・・だそうです。

グッド・インテンションズ、なぜポケットの中に

前回の記事を書いた時、私はグッド・インテンションズとはまだ見ぬ未来の恋人に限らず、あらゆる人、あらゆる物事に対するあらゆる種類の「きちんとしよう/ちゃんとしよう/真面目にやろう/真剣にやろう/良いことをしよう/人を幸せにしよう/等々・・・という気持ち」だと思っていました。ところが、Song Meanings + Facts の解説によると、主人公はまだ見ぬ将来の運命の人に与えるつもりでグッド・インテンションズをポケットいっぱいに入れているようです。

私はなんとなく、グッド・インテンションズは良いことをする時の心の燃料のようなものだとイメージしていました。心の中でグッド・インテンションズを燃やすと誰かに優しくしてあげられるが、グッド・インテンションズを使い果たしてしまうと人を邪険に扱うことしかできなくなる(恋人に何の約束もしないとか)、みたいな。

それで、グッド・インテンションズが入っているのが主人公の心とか、頭とか、胸とか、肚などではなく、主人公の心身の外にあるポケットだったのが少し不思議だったのですが、理想の恋人が現れた時にすぐ取り出して相手に渡したり、相手のために使ったりできるように、わざわざポケットに入れて準備している、ということのようです。なるほど!面白い表現だと思います。

そうすると、グッド・インテンションズが出てくる第4段落冒頭

So here I am with pockets full of good intentions 

の So は、第2段落の

It took a while for me to learn that nothing comes for free

を受けているのだ、という気がしてきました。「あの人」から振られて、少し時間がたってから「何も与えずにタダで手に入るものなんてないのだ」ということに気付いた。それを受けて1回目のサビを挟んだ直後の第4段落冒頭で、将来出逢うと信じている「私だけの人」に与えるものとしてグッド・インテンションズをポケットいっぱいに入れていると明らかにする。「あの人」は、主人公が面倒だからと何の約束もせずにいたら主人公を振ってしまったので、「私だけの人」はそうならないように、その人物に与えてつなぎ止めるためのグッド・インテンションズをポケットがパンパンになるほどたくさん詰め込んで準備している。でも肝心の「私だけの人」はまだ現れていない。現れないかもしれない。現れたとしても私が気付かないかもしれない。つらい。そこで「愛を抱きしめたい」という心の叫びが出た、という流れでしょうか。

ようやく原詩の構造が分かってきたようです。この歌詞全体が、午前4時に主人公の頭の中をぐるぐると廻っている想いを言葉で表現ものなのかもしれません。おそらく最近は四六時中、この想いが主人公の頭から離れていないのでは。

意外に?とてもチャーミングな主人公

ここまで考えたところで、主人公は意外に?とてもチャーミングなのではないかと思えてきました。失敗(失恋)から教訓(タダで得られるものはない)を引き出した。賢い。学ぶまでに多少時間がかかったことも自ら明らかにしている。正直、率直。教訓を受け入れて再発防止措置(ポケットに大量のグッド・インテンションズを常備)を講じた。とても素直。措置の内容も面白くて愛らしいだけでなく、おそらく問題の本質を突いている。理想の恋人と巡り会う可能性を高めるため二股三股を掛ける、あるいはバーやディスコに入り浸るといった対応も理屈の上ではあり得ると思うのですが、主人公はそういうことはしなかったし(もっとも、これは倫理観からというよりも、単に主人公が内向的でおとなしい人物だったからだという気がしますけれども)、仮にそういうことをして新しい恋人を見つけたとしても、面倒でしょなどとうそぶいて何の約束もしなければまたすぐ振られるでしょう。

自分を振った男に呪詛を投げかける女性もいる(先日もツイッターで見ました)中で、グッド・インテンションズを集めた。とても善良、良識的。グッド・インテンションズを着ている服に付いている全部の・・・かどうかは分からないけれども複数のポケットにパンパンに詰め込んだ。ちょっと子供っぽくてかわいらしい。これが例えば高級ブランドのハンドバックやヒョウ柄のトートバッグだったらかなり印象が違ってきますよね。そして、希望にすがりついてつらさに耐えながらも、わたしは大丈夫よ、と言う。精神的にそうとう疲弊してはいるものの、人格のずーっと奥深いところでは楽天的で明るくて温かくて優しい、ピュアでちょっとコミカルな人なのでは。この歌が魅力的なのは、主人公が魅力的だからかも。

不完全な世界

ところで Song Meanings + Facts の解説には I know I ask perfection of
a quite imperfect world への言及がないんですよね。主人公はどうして「カレシはステキな人じゃないとイヤなの!」などではなく、不完全な世界がどうとか、ということを言ったのでしょうか。ChatGPT に訊いてみるか。主人公は  I know I ask perfection of a quite imperfect world と言うことで何を表現したかったの?

In the lyric of "I Need to be in love" by Carpenters, it reads " I know I ask perfection of a quite imperfect world." By saying this line, what did the protagonist want to express, do you think?


By saying the line "I know I ask perfection of a quite imperfect world" in the lyrics of "I Need to Be in Love" by The Carpenters, the protagonist is expressing a sense of self-awareness and understanding that their expectations for the world and others around them may be unrealistic.
The protagonist may be acknowledging that they have high standards or ideals, but also recognizing that these expectations can lead to disappointment or frustration when they are not met. The line suggests a certain level of humility and acceptance that the world and people in it may not always meet our expectations or be perfect.
Overall, the line reflects the protagonist's introspection and desire to find love and acceptance in a world that is inherently imperfect.

ChatGPT

カーペンターズの I Need to Be in Love の歌詞で I know I ask perfection of a quite imperfect world というセリフを言うことで、主人公は世界と他者に対する自らの期待が非現実的かもしれない、という自己認識と理解を持っていることを表現しています。 主人公は、自分が高い基準や理想を持っており、またこれらの期待が満たされずに失望や欲求不満に終る可能性があることを認識している可能性があります。このセリフは、ある程度の謙虚さと、世界とその中の人々が常に私たちの期待に応えたり完璧であるとは限らないことを受容していることを示唆しています。
全体として、このセリフは主人公の内省と、本質的に不完全な世界で愛を見つけ、受け入れてもらいたいという願望を反映しています。

・・・だそうです。私がなんとなく感じていた、アタシの手で世界を変えたい、パーフェクトな世界を作っていくことに貢献したい、というタイプではなさそうです。高い理想を持っているけれどもそれを自分の手で実現させることはできていない。願いは叶わないかもしれない、むしろ多分叶わないとという事は分かっている。けれども理想は諦めきれない。この世の中では何でも思い通りに行くとは思っていないのに、なんとか願いが叶ってほしいという想いに囚われている。そして、そんな自分をばかだなーと客観視してもいる、というところでしょうか。

Listen to the melody!

ここで私が注目したいのは、原詩ではこの辺りが恋愛に限定した書きぶりになっていないことです。 I know I ask perfection of a quite imperfect world とはぶっちゃけて言うと「完璧なカレシがほしい」ということなのでしょうが、ここは原詩の字面の上ではカレシの「カ」、恋愛の「れ」の字も書かれていない。グッド・インテンションズにしても、Song Meanings + Facts の解説に従えば、まず第一に将来現れることを切望している「私だけの人」にあげるためのものなのでしょうが、それ以外の人に与えることが英文歌詞の上で明示的に排除されているわけではありません(と、私は思うのですが、どうでしょうか)。

前回の記事を書いた時、私はこの歌には失恋を機に成長した主人公の姿が描かれていて、その成長とは、主人公が主体的、意識的に「大人にならなきゃ」と決心したことだと思っていました。いわば新年の抱負みたいなものです。しかし、今回改めてここまで考えてきた結果、主人公が主体的、意識的に考えているのは「ステキなカレシがほしい」の一点に尽きるように思われます。主人公の頭は「ステキなカレシがほしい」という想いでパンパンになっている。

しかしそれと同時に、私はこうも思います。もし主人公がグッド・インテンションズをポケットがパンパンになるほど大量に用意しているのならば、例えば横断歩道の手前で立ち尽くしているおばあさんやデパートで泣いている子供を見たときに、ポケットからグッド・インテンションズを取り出して分けてあげるのではないか、と。それは「大人にならなきゃ」と意識的に決心した後に足腰が弱ったおばあさんや迷子の子供に親切にしてあげる場合と何が違うのでしょう。少なくとも外形的にはまったく同じではないでしょうか。むしろ、良いことをしなきゃ、という義務感でやる親切より、内面に溢れるグッド・インテンションズに突き動かされて行う親切の方が尊いようにさえ感じます。前回記事で私が考えた主人公の成長が故意による意識的な、いわば人工的な成長、養殖ものの成長だとすれば、いま私が考えている主人公の成長は天然ものとでも言えるでしょうか。

こう考えると、この歌の歌詞は「私だけの人」の出現を待ち望む主人公の心情を描いたものではありますけれども、結果的に主人公の人間的な成長も描かれていると思うのです。そしてそれは前回記事の時点で私が考えていたよりも、自然でリアルな人物描写であるように感じます。

こじつけに聞こえるかもしれません。でも私は、この歌にあの美しい旋律に見合う何らかの高貴なもの、神聖なものを見い出したい派なので(カレンさんが歌った A Song For You の歌詞にも And if my words don't come together Listen to the melody 'Cause my love is in there hiding とあるではないですか!)、歌詞から「ステキなカレシがほしい」以外のものも読み取れるようなら読み取りたいんです。その可能性を、I know I ask perfection of a quite imperfect world というフレーズ、そしてグッド・インテンションズということばが拓いてくれていると思います。

以上が、誤読していたことに気付いてから試行錯誤しつつリライトする間に考えたことをまとめたものです。訳詩はやはり難しいです。でも楽しくもありました。魅力的な楽曲だからでしょう。


(上で私はこの歌には主人公の成長も描かれている思うと書きましたけれども、この歌詞の一読者として私は今のところそういうものをこの歌に見出している、というだけのことで、あるテキストに何を見出すか、あるいは見出さないかということはあくまで読者一人一人がその時々で自由にやればよいことであって、翻訳者が口を出すべきようなことではないと思いますけれどもね。翻訳者の仕事は、読者の方々がそういう読み方をするに耐える、原文の意味や文体を十分正確に反映した訳文を書くことでしょう(それが難しいのですが)。公開した記事をいま読み返してみて、私は翻訳者としての立場を越えてなんだかずいぶんこの歌に入れ込んでいるなー、と思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

要するに私はこの歌が好きなんですよ!!
ええ大好きですとも!!ものすごく!!
訳している間に更に深く好きになって
もう引き返せない感じがします!!
すいませんね!!(°ᴗ˂ )⌒♡。☆)


できた和文歌詞がこちら

青春の輝き

出逢うと今でも信じたいの
私だけの人に
そぞろ行き交う 人の群れの中
気付かないかもしれないけど

「約束は無し 面倒でしょ」
そんな私からあの人が去って
捧げずに得られるものなどないと知った
高い代償ね

愛を抱きしめたい
戻らぬ時を越えて
不完全な世界が完全になると
思ってる 私ばかよね

だからポケットに優しさ詰めて
待っているけど今夜はつらい
友達もいない午前4時に
希望にすがる でも大丈夫

愛を抱きしめたい
戻らぬ時を越えて
不完全な世界が完全になると
思ってる 私ばかよね

愛を抱きしめたい
戻らぬ時を越えて
不完全な世界が完全になると
思ってる 私ばかよね

公開ラブレター?

リライト中に2本の動画を見つけました。

1本目はこちら。


日本のテレビ局が制作した番組のようです。(ネットで見つけた動画のリンクを張っちゃいましたが、著作権的に大丈夫かな・・・問題あればお知らせ下されば動画へのリンクを削除いたします)。

2本目はこちら。

I Need To Be In Love の作詞をしたジョン・ベティスさんのインタビュー。動画・・・というか音声に写真のスライドショーを付けたもの。外国のラジオ番組のようです。

それぞれの動画に興味深い内容がありました。

1本目の動画の中でリチャードさんは、この曲の作詞をしていた当時のベティスさんとカレンさんは between girlfriends and boyfriends の関係だったと言っています。35:51付近に「友だち以上 恋人未満のような関係だった」と字幕がついていますね。その他にベティスさんの発言で「この曲は僕とカレンを強い絆で結びつけてくれた」(36:30付近)、「「青春の輝き」の歌詞の内容は完全に彼女そのものだ」(37:28付近)、「カレンは賢く そして無邪気な人だった」(38:02付近)などとあります。

歌詞の内容がカレンさんそのものだとすると、主人公の魅力はカレンさんの魅力ということになりますね。なるほどなぁ!

2本目の動画は、49:25~55:11辺りで I Need To Be In Love について語られています。ベティスさんは作詞中に目に涙が浮かんだり、カレンさんがこの歌をものすごく感情を込めて歌う声が頭の中で聞こえたりしたそうです。そんな事は他の曲の作詞をしている時にはなかったとのこと。そして初めてカレンさんがこの曲を歌った時、カレンさんとベティスさんはほとんど言葉を発することができず、二人は互いに目を見合わせ、ベティスさんがうなずいて見せたんだそうです。(英語のリスニングは自信がないので聞き間違いがあるかもしれません。一応文字起こしソフトも使ったのですが、間違っていたらご教示いただければ幸いです)

・・・この曲、若き日のベティスさんがカレンさんに送った公開ラブレターみたいなものだったんじゃないですかね??

カレンさんが歌った A Song For You (最近この曲もお気に入りなんです)の歌詞には I've acted out my love on stages with ten thousand people watching とありますけれども、I Need to Be In Love が act out したのではないリアルな Love の歌だったとしたら、初めて聴いたときのあの感動も、主人公の人物描写が自然でリアルで魅力的なのも納得です。

もし I Need to Be In Love が公開ラブレターだったとしたら、主人公の人間的な成長だの、前回記事で青春の終わりに放たれる光だのと言っていた私こそ fool enough ですね。ははは。

日本語タイトルを付けるなら

いま私が I Need to Be In Love に日本語のタイトルを付けろと言われたら、「きぼうのうた」とか「わたしのうた」とか「わたしの愛のうた」なんかを案として出すような気がします・・・センスないので。歌詞を和訳せずに原詩を読んだだけの状態だったら、「恋をしなくちゃ」といった感じのものしか思い付かないでしょう。

結局「青春の輝き」が一番いいんじゃないでしょうか。午前4時に「私だけの人に出逢いたい」と祈るようにすがるように切々と願う・・・これが青春でなければ一体なんだと言うのでしょう。もはや年齢など些末なことです。某アルカリイオン飲料(Wikipedia によるといまは、イオンサプライドリンク と言うんだそうです)のコマーシャルなどが描く青春とはかなり様相を異にしますが、青春は青春です。

それから私には、この歌詞からグッド・インテンションズをまとった主人公が放つ輝きがはっきり感じられます。小さく美しい、この上なく愛おしい光が。そこは前回の記事を書いたときと変わっていません。もっとも前回記事の執筆時に私が感じていたのは、火が消える直前のろうそくが放つのと同じような、青春が終わる刹那に発する一瞬の光でした。しかしいま感じているのは新たに輝き始めた小さな光です。この光がもっと明るく美しくなっていくのか、それとも消えてしまうのか。それは主人公の今後の生き方次第、ポケットのグッド・インテンションズをどう使っていくのか次第でしょうね。

Sing! Sing a song!

リライト中にシンガビリティー(可歌唱性、とでも言うのでしょうか)チェックと称して動画のカレンさんの歌声に合わせて、英文、和文歌詞で何度も何度も歌ってみました。下に張った動画は英文歌詞が歌唱音声のタイミングに合わせて表示されるので便利です。私が視聴していた時まさに私の目の前で再生回数が841万回から842万回に増えたので(ホントです)、ひょっとしたら1万回視聴したのかもしれません(こちらは冗談です)。

正確な回数は記録していなかったのですが、1日十数回~数十回を1ヶ月続けましたから数百回は確実に視聴したはずです。さすがに1万回は行かなかったと思いますが、リライトの最終盤では1日に50回ほど視聴したこともあったので、トータルでは1000回近くになっていた可能性もなくはありません。とにかく何度も何度も繰り返し見て、少しずつ和文歌詞を手直ししていきました。

おそらく一応歌える和文歌詞になっていると思います。

英日併記の歌詞、おまけで和文歌詞を旋律に乗せる歌い方の説明はこちら

凡例
カッコ内に和文歌詞を旋律に乗せる歌い方の説明を記した。
[任意の文字・太字]:強めに発音する
ア[全角カタカナ]:短めに発音し、すぐに次の音を発音する
ア[半角カタカナ]:全角カタカナより短めに発音し、すぐに次の音を発音する
ー[音引き]:長く伸ばす
-[マイナス記号]:短めに伸ばす
 [半角スペース]:次の音を発音するまで少しだけ時間を空ける

I Need To Be In Love
青春の輝き

Music and Lyrics by Richard Carpenter, John Bettis and Albert Hammond
Japanese Translation by Bonakuragxo

The hardest thing I've ever done is keep believing
出逢うと今でも信じたいの
(でうト イマデもー しんじータいーの)
There's someone in this crazy world for me
私だけの人に
(わたーし- ダけーのひートにー)
The way that people come and go through temporary lives
そぞろ行き交う 人の群れの中
(そーろーユキカうーヒトノムれーのなかー)
My chance could come and I might never know
気付かないかもしれないけど
(きづーないーも しーれーナイケどー)


I used to say "No promises, let's keep it simple"
「約束は無し 面倒でしょ」
(や-そく-わナしー めんどーうでしょ)
But freedom only helps you say goodbye
そんな私からあの人が去って
(ソンナワタシカラアノヒトガ さあってー)
It took a while for me to learn that nothing comes for free
捧げずに得られるものなどないと知った
(ササズニエレルモナド- ナイとしーいった/
 ササズニーエラレルモノナドナイとしーいったー/
 ササズニーエラレル モノナ-どーナイとーシッたー
 ※どれがいいでしょうか あるいは別のやり方があるでしょうか
  正直分からなくなってきました)
The price I've paid is high enough for me
高い代償ね
(たかいだいしょうねー)


I know I need to be in love
愛を抱きしめたい
(あいをーきーしめたーいー)
I know I've wasted too much time
戻らぬ時を越えて
(モドラぬー ときーをこーええてー)
I know I ask perfection of a quite imperfect world
不完全な世界が 完全になると
(フカンゼンな セかーいーがー カンンになるとー)
And fool enough to think that's what I'll find
思ってる 私ばかよね
(オッテル ワタシ ばかよねー)


So here I am with pockets full of good intentions
だからポケットに優しさ詰めて
(だかーらーぽーけーとにーやさしーさツメテ)
But none of them will comfort me tonight
待っているけど今夜はつらい
(マッイルけードコんーヤワつーラいー)
I'm wide awake at 4 a.m. without a friend in sight
友達もいない午前4時に
(ともチもーいナいー ゴゼーンよーじーにー)
Hanging on a hope but I'm all right
希望にすがる でも大丈夫
(キぼーにすがる! でも だいじょうぶ)


I know I need to be in love
愛を抱きしめたい
(あいをーきーしめたーいー)
I know I've wasted too much time
戻らぬ時を越えて
(モドラぬー ときーをこーええてー)
I know I ask perfection of a quite imperfect world
不完全な世界が 完全になると
(フカンゼンな セかーいーがー カンンになるとー)
And fool enough to think that's what I'll find
思ってる 私ばかよね
(オッテル ワタシ ばかよねー)


I know I need to be in love
愛を抱きしめたい
(あいをーきーしめたーいー)
I know I've wasted too much time
戻らぬ時を越えて
(モドラぬー ときーをこーええてー)
I know I ask perfection of a quite imperfect world
不完全な世界が 完全になると
(フカンゼンな セかーいーがー カンンになるとー)
And fool enough to think that's what I'll find
思ってる 私ばかよね
(オッテル ワタシ ばかよーねー)

あなたも歌ってみませんか。カレンさんの供養にもなる?かも知れません。

We've only just begun!

さて、柄にもなく無謀にも取りかかってしまった I Need To Be In Love の和訳は始めてからちょうど1か月たったところで一つの区切りを迎えました。
もっとも、どんな見落とし、どんな誤読・誤訳が残っているか分かったものではありません。気付いたらその都度直していくつもりです。

和訳に当たりカーペンターズのアルバムCD(最近 リリース順に聴き始めたばかりでこの記事の執筆時点では Ticket to Ride から A Song for You まで)と同梱の小冊子、およびこの記事の中で引用したものはもちろん、それ以外にもインターネット上にあるたくさんの動画、録音音声、記事、ブログなど各種資料を参照させていただきました。ここに衷心より御礼申し上げます。

それから優秀で親切な ChatGPT さん!あなたがいなければここまでたどり着くことはできませんでしたし、そもそもこの歌を和訳することなど考えもしなかったでしょう。ありがとう!

たくさんの熱のこもった資料を見るに付け、カレンさんは本当にたくさんの人から愛されていると思わされました。願わくばそのことを本人が分かって、納得してくれればいいんですが、、、と思っていたらまた元気になったようです。良かった。やっぱり明るいね、あなたは。そしてとてもつよい。

ラジオ番組をきっかけにその魅力を知ったカーペンターズ、そしてカレン、あ、いやカレンさん(匂わせ)と私の旅は始まったばかり。
この先にどんな出逢いが待っているのか、楽しみで仕方がありません。

<了>

この記事には続きがあります。ご用とお急ぎでない方はそちらもどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?