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2024/1/23 日銀政策金利決定会合

⭕ 能登半島震災でお亡くなりになった方々へ心からお悔やみを、被災者の皆様へお見舞いを申し上げます。

 日銀政策金利決定会合(1/23)、日本 全国消費者物価指数(1/19)、について簡単にまとめてみました。



① 日銀政策金利決定会合 1/23

⭕ 「粘り強く金融緩和を継続することで賃金上昇を伴う形で2%の物価目標の持続的・安定的な実現を目指す」

✅ まずは、4月春闘での賃上げの結果が出るまでは動かないのが「定石」であると考えます。植田総裁のこれまでの言動も全てそうであったと思います。初志貫徹。


 決定内容について。
 長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)のもとでの金融市場調節方針とその運用、及び資産買い入れ方針について、いずれも現状維持を全員一致で決めた。粘り強く金融緩和を継続することで賃金上昇を伴う形で2%の物価目標の持続的・安定的な実現を目指す。

 物価の見通しは。
 輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰しつつも残るもとで、サービス価格の緩やかな上昇も受けて足元2%台前半になっている。前回との比較では、来年度が下振れているが、このところの原油価格下落の影響が主因。先行きの不確実性はなお高いが、見通しが実現する確度は引き続き少しずつ高まっている。

 賃上げの見通しは。
 支店長会議で受けた印象では、去年のこの時期と比べるとやや早めに賃上げを決めた企業の数が多かったと思う。一部にはまだ慎重な先もあって、賃上げの広がりや程度については不確実性は高い。

 3月会合までの判断材料は。
 賃金あるいは経済、物価周りのデータもある程度出てくる。さらに2カ月ほどあるので、様々なヒアリング情報も入手できる。3月に比べれば4月はより情報量が増えるのは言うまでもない。その時その時に新たに追加された情報をもとに判断する。

出典元 日本経済新聞 2024/1/23



② 12月 日本 消費者物価指数 1/19

✅ 総合 +2.6% 生鮮食品除く +2.3% 生鮮エネルギー除く +3.7% 

出典元 総務省 統計局


⭕ 全体的に右肩下がりで推移してますが、生鮮食品及びエネルギーを除く総合(コアコア)は依然高水準。

出典元 総務省 統計局

★ 食料(+6.2%)は4か月連続で鈍化、多くの食品メーカーが2023年は値上げをした為、2024年は伸び率は鈍化すると考えられる。
★ ガソリン(+4.5%)、やや上昇。2023年9月より補助金が減額になっている影響か?(ガソリン企業補助金は2024年4月末まで)
★ 電気代(-20.5%)都市ガス代(-20.6%)と、政府による補助金対策の影響で押し下げになった。
★ 宿泊代(+59.0%)の伸びが総合の数値に大きく寄与している。観光需要が大幅に回復で価格自体は引き続き上昇傾向にある。

出典元 総務省 統計局

③ まとめ

⭕ 1/19、全国消費者物価指数の結果では、全体的に右肩下がりで推移してます。しかし、金融緩和継続をしていても指数が低下して行くのは長年のデフレ基調がまだ根付いていると言えるでしょうか。政府の景気対策が不十分であるからでしょうか。

⭕ ゼロ金利政策解除は、初志貫徹で春闘の結果を受けて、早くても4月との予測で収斂されてきたと思われる。


🔅 株価、債券利回り、為替、原油 1/23現在

★ 日経平均 36,517
★ 日本10年債利回り 0.677%
★ 1ドル=147.993
★ 原油(WTI)1バレル=73.82ドル



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