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2023/12/19 日銀政策金利決定会合

⭕ 本日12/19に行われた、日銀政策金利決定会合について簡単にまとめてみました。いきなり個人的意見から入りますw




① いきなりまとめ 個人的意見

★ 今回、日銀がゼロ金利政策解除はともかく、YCCの修正にも動かなかった理由に、政党派閥の「裏金問題」で騒ぐ中で、さらなる混乱を避けた形にも見えます。

★ そもそも、金融緩和をここまで続けざるを得ない理由が「財政出動不足」とも言えますが、「裏金問題」のターゲットにされたのが自民党清和研究会の「積極財政派」。「緊縮財政派」の財務省から毛嫌いをされていました。この時期にリークされた事にバイアスを感じます。

 「裏金問題」について、政治資金収支報告書に記載をしなかった事はもちろん悪い事ですが、政府の主要人物の更迭により、金利やインフレの問題よりも、日本経済の景気後退と地政学リスクの懸念をします。

 官房長官に親中派の林芳正氏が任命されました。中国の言いなりになってしまうのでしょうか?
 
中国が尖閣諸島、台湾へ侵攻したら指をみて加えてるだけ?

★ 肝心の金融政策ですが、来年早々のゼロ金利政策解除もあるかもしれませんが、2024年の春闘で賃上げの成果が何処まで出るかで、やっと、ゼロ金利政策の出口戦略が見えるのではないかと思われます。さすがに「賃金上昇」の最重要項目は外さないと考えます。


② 大規模金融緩和を継続

⭕ 先日の植田日銀総裁の「年末から来年にかけ一段とチャレンジング」との発言から、今会合でのマイナス金利解除予測もありましたが、結果は大規模金融緩和継続。

1.日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、以下のとおり決定した。

(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)
①次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針は、以下のとおりとする (全員一致)。
 短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利 を適用する。
 長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要 な金額の長期国債の買入れを行う。

②長短金利操作の運用(全員一致)
 長期金利の上限は 1.0%を目途とし、上記の金融市場調節方針と整合的な イールドカーブの形成を促すため、大規模な国債買入れを継続するとともに、 各年限において、機動的に、買入れ額の増額や指値オペ1、共通担保資金供給 オペなどを実施する。

(2)資産買入れ方針(全員一致)
長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。

 ①ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約 1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れ を行う。
 ②CP等は、約2兆円の残高を維持する。社債等は、感染症拡大前と同程度の ペースで買入れを行い、買入れ残高を感染症拡大前の水準(約3兆円)へと 徐々に戻していく。ただし、社債等の買入れ残高の調整は、社債の発行環境 に十分配慮して進めることとする。

出典元 日本銀行 当面の金融政策運営について

③ 株価 債権 為替の動き

⭕ 日経平均 33,219  (前日比 +460)
金融緩和継続を受け好材料となり前日比+460上昇

⭕ 日本10年債利回り 0.599% (前日比 ▲0.063p)
6bp近く急落

⭕ 米ドル円為替 1ドル=144.849円(前日比 +2.098)
円売りが加速し、2円近く円安に


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