WWOOF(農業ボランティア)で人生が180°変わった話。①

初WWOOF。結論から言うと、ここに至るまでのすべてが報われた。そんな気すらしてしまう、とてつもない体験だった。
WWOOFとは農場でボランティアをする代わりに、無料で住居を提供してもらうシステムだ。


https://wwoof.nz/member-login/?returnuri=https%3A%2F%2Fwwoof.nz%2Fmsg%2F

この①では、なぜWWOOFがコミュ障のワーホリに合っているのかについて書いていく。

・なぜWWOOFなのか。〜対人恐怖と音嫌悪〜

実はいっぽには、音嫌悪(ミソフォニア)という症状がある。音嫌悪とは、特定の音に不快感を抱き、激しく疲労する症状だ。さらに対人恐怖も持っていて、他人が近くにいるのが著しく疲れる。
同じような人は、じつは意外といるようだ。

簡単にいうと「人の気配や物音がすると極度にそちらに気を取られてしまい、生活に支障が出る」というものだ。

ツイッターを見ていると、本当に苦しんでいる人は本当に多い。

日本にいる時から生活に不便は感じていたが、「海外に行けば解消されるのではないか」と考え、こうして「イメージのいい」ニュージーランド にワーホリに来てみた。
ダメだった。

ワーホリの宿泊場所の確保は、主に2通りある。
バックパッカーズに泊まるか、フラットを借りるかだ。

バックパッカーズとは、その名の通り、バックパックひとつで旅するような人や、ワーホリの人が手軽に泊まれる安宿。
値段を絞れば、2段ベッドに入れるだけの人が詰め込まれる。
フラットは、数人でアパートや家をルームシェアする。
大家とトラブルになればめんどくさいが、デポジットと家賃さえ払えばひとまず1箇所に滞在でき、宿に関するストレスがなくなる。だが、わたしの場合、人が苦手なので誰かと長期間同じ場所に住むことが非常に嫌だった。

つまり、どちらを選んでもわたしはうまくいかないわけである。

ところが、初WWOOFでわたしが提供された宿泊施設は、ファームのそばの簡易的な、だがキッチン・シャワー・トイレのついたとんでもなく快適な2人部屋だった。ラッキーなことに、わたしはそこに1人で滞在できたのだ。(WWOOF先の定員人数というものがあって、これはホストのプロフィールで確認可能だ。)そうでなくても人口密度は、お金を払って滞在するバックパッカーズよりはるかに低いことがほとんど。(バックパッカーズの一番安い部屋は8〜12人を一部屋で収容する)

さらに、周りはファームの有る限りそのお家の敷地で、見渡す限り高原だった時の爽快感・安心感ったらない。

・無料でホームステイができる

WWOOFの魅力は現地の人と無理なくつながりを得られることでもある。

AirBnBやカウチサーフィンも現地の人の家で滞在できるサービスだが、AirBnBは安い部屋だと結局バックパッカーズのドミトリーと変わらない、と思えるものも多く、価格は基本的に高い。

カウチサーフィンは無料で泊めてもらうサービスなので画期的だが、特に女性がなにかの拍子で男性ホストの家に泊めてもらったりすると、トラブルも少なくない。また、基本的には10人中9人に断られる前提で売り込まねばならない。こちらは「見返り」に具体的に何を提供したらいいかわからないのだ。この状態で申請文を近隣のホストに片っ端から送るのだが、「無料で泊めろ」という厚かましいサービスだけに、ニュージーランドの女性ホストで、さらにいい返事をくれる確率と言ったらそこそこ低い上、返信もなく黙って断られるショックたるや。あれは味わってほしくない。

その点、WWOOFだとするべきことはホストのプロフィールを確認すれば事足りるし、断られても、自分自身が否定されたとは考えなくていい。しかも、あまりに大人数を収容するようなファームには応募せずにすむのだ。これでいて現地人と少し仲良くなれる。ニュージーランドはコネ社会なので、「わたしにはつながりがある」、という安心感はすさまじい。まぁ、働いても得られる部分はあるだろうが、ホストの家、ということは、お互い少し「私」なのだ。

②につづく

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