見出し画像

猫の病気「外歯瘻」について

うちの猫(タビー、雌、13歳)が外歯瘻(がいしろう)になり、このGWは毎日獣医通いでした。

外歯瘻とは、歯の感染や炎症により形成された膿瘍(うみ)が、瘻孔(ろうこう:トンネルのようなもの)を形成して膿汁を排出するもので、特に口の外の皮膚に開口するものを外歯瘻と呼びます。うちの猫はほっぺに穴が開いてしまいました。

寿命だから諦める?

飼い主さんのコメントをいろいろ参考にさせていただきました。たとえば、以下のようなコメントも拝読しました。

「病院に連れて行ったのですが、寿命だからと言われ、2週間に1度行える抗菌剤を打ってもらっているのみの治療だけ行っています。レントゲンや血液検査だけでもしてもらいたいとお願いしたのですが、寿命だから何もしない方がいいとばかり言われて詳しい状態も分からない状況です。実家の周りには動物病院が少なく他のところという訳にもいきません。外歯瘻の所からは絶えず膿と血が流れ続けており、そのためか最近貧血もひどく辛そうです。」

大変お困りの様子で、なるほど「手の施しようない難病なんだな」ということも伝わってきました。「いよいよ、うちもダメなのか」とも諦めました。

ひたすら膿を出す治療を

ところが、タビーはみるみるよくなっていきました!今回はその外歯瘻について書き残しておきたいと思います。

私は都内に住んでいて、実は獣医さんはよりどりみどりですが、その中で懇意にしているのが、S先生でした。S先生は「外歯瘻は寿命とは関係ないよ」といい、ひたすら膿を出す治療に専念しました。そのコツは次の通りです。


  1. 患部の周囲の毛をカットする。

  2. とにかく水で洗う。S先生はプラスチック製の注射器を使って、患部を何度も洗い流しました。

  3. そして患部を何度もティッシュで強く押す。これが大事だそうで、こうすることにより、膿を外に出す効果をもたらします。

  4. ヨードチンキを垂らす。1日2回。

  5. ドス黒いかさぶたが出てきたら剥がす。そうしないと膿が外にでないからだそうです。オブラートのような薄い膜が張るのを待つ。

  6. 飲み薬を1日2回飲む(たぶん抗生物質)。餌に垂らして与えました。

消毒は最悪自分でもできる


タビーは4月25日にほっぺが腫れて、ドングリを口に含んだリスのような顔になりました。27日から連日8日間の獣医通いが始まりましたが、今では傷口がピンクになり、新しい肉が形成されだいぶよくなってきました。

根気のいる治療ですが、治療そのものは慣れてくると自宅でもできます。できれば、ペットを抑える人と、傷を洗う人と2人いるのが望ましいですが、洗濯ネットを使ってやれば、なんとか1人でもできそうです。

この情報がお役に立てれば幸いです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?