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“流行り” って、なんだろう、と思ったこと。

もう終わってしまって過去なのですが
さかのぼって記録します。

慶應義塾ミュージアム・コモンズで開催した
「さすが! 北斎、やるな‼︎ 国芳」
浮世絵のマテリアリティ

会期:2023年5月15日(月)〜7月15日(土)

紙モノの、諸々をつくりました。
※webのバナーなどは作成していません。

まず、ポスターとチラシをつくりました。


作品を大切に、作者以外の気配は
できるだけ感じさせたくないな
と、当初は思っていたんですが。

学芸員の方からお話しを伺うと
“浮世絵は大衆の為に発展した文化”
という言葉が、度々出てきました。

それって、今だったら新聞みたいな?
新聞は浮世絵の比率と近いですねー、
と、仕様がなんとなく見えてきて、
話が進みはじめました。

仕上がりはこんな感じに。

あえて綴じなかったので、乱丁ではありませんー。


「くせの強い書体」 たくさん使いました。

普段はしない “くせ” の強い書体を多用しました。


アキをたっぷり取った、
軽やかで、風通しのいい誌面が
ここ最近の主流になってきていると感じています。
この冊子は真逆の仕上がりに。

その時代に合っていて新しいものだから
人の目に新鮮に映り
そう感じる人が多いから流行りになって
時代ごとの、主流と呼ばれるスタイルが
できるんだろう、と思います。

私も流行りのデザインに
つい寄せがちになるんですが。

そもそも、 “流行り” ってなんだろう?


流行り=正解、ではないし
考えるのをやめる言い訳の為の
使い方はよくないな、
せっかくの “流行り” がかわいそうだわ、
と思いました。

同じ時代にいろんなタイプのデザインがあると
楽しいなー、と思うので
“流行り” も “流行ってない” も 
どちらも考慮して、試行錯誤しながら
やっていきたいところです。


2冊組です。

下絵画稿資料をすべて掲載する必要があり
本冊と分けてシンプルな記録集に。
表情がある紙(アラベール:ナチュラル)を使ったので
表紙は余地を広く取りました。

「ヤーーーーー!」
(と、言っているように見えるのは、私だけですか?)

ほおずきを擬人化した墨画が、
とってもかわいらしかったです。



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