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推し本

今年の大河ドラマの「光る君へ」にあやかって、源氏物語に関する本を読んでみようと、図書館で見つけました。「『源氏物語』禁断の恋に苦しむ女たち」です。タイトルに惹かれ、読んでみたくなりました。
光源氏の恋模様がわかりやすく書かれていて、あっという間に読み終わりました。自信があり思うようにふるまっていた手の届かない光源氏に対し、後半に出てくる息子(実子ではない)の薫は、心を重んじ、どこか現代人にも通じるところがあり、とても興味深かったです。光源氏の下で、いろいろなことを見聞きし、自分は違う生き方をしたかったのでしょう。恋愛の仕方が違っていました。あとがきにある、恋愛には矛盾がつきものというのは、時代が違っても同じかもしれませんが、源氏物語では矛盾があるから面白さが増しているのでしょう。
とはいえ、恋に病み、亡くなってしまう人が多いのは、この時代の人が純粋なのか、はたまた周りを取り囲む人の陰謀か、いろいろな思いが巡ります。

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