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〜商品の値上げとどう向き合うか〜


皆さまご存知のとおり、現在肉の仕入れ価格が高騰しております。

おもな要因としては🔽

〈原油高〉
・輸送費に影響し輸入食肉の価格の押し上げ。
・原油産出国であるロシアに対する経済制裁。
〈輸入先の問題〉
・干ばつの影響による牧草の代替飼料となる干し草の価格高騰。
・コロナが原因の人手不足により加工処理能力と畜頭数が低下、さらにアフターコロナにより米国国内での牛肉の需要が高まり、価格高騰。
〈ウクライナ情勢〉
・ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナの輸出が停滞し、飼料となる穀物の価格が世界的に高騰。
〈円安〉
・円安が輸入牛肉の価格高騰を加速。
・中国の牛肉の需要量が増加傾向にある。

が、考えられます。
そうなれば飲食店では商品の見直し、コスト削減、値上げが検討され、当店も例外ではありません。

しかし一方で、値上げが喜ばれないのも事実です。そりゃ嫌ですよね。僕もお客さんだったら嫌です😢
そこで、まずなぜ値上げをせざるを得ないのかご理解を頂くために少しお話させてください。

安いお店の理由
〜食材費(F)、人件費(L)、家賃(R)〜

「あそこのお店はこんなに安いのにめちゃ美味いんだよ〜」
「夫婦で切り盛りしてる小さなお店なんだけどさ〜」

こんな日常的な会話に答えが詰まってます💡

お店は利益を出さなければいけないため、数字を度外視した経営はリスクでしかありません。

例えば、小さなお店で夫婦2人で切り盛りしてるなら従業員を雇う必要もなく、その分だけ人件費も抑えられるでしょう。
そこの店が持ち家だったり住まいなら家賃も抑えられるし、多少は原価ギリギリラインでの商売も出来るでしょう。

しかし、従業員を多数雇っていたら?
土地柄地代家賃が高かったら?
取引先の仕入れ値全般が高騰したら?

地域によっては家賃も違う。
取引先からの仕入れ値も違う。
お店ごとに掛かる人件費もちがう。
そう考えたら同じ様な商売は到底出来ません。
なので基本的には他の飲食店と比較することなんて出来ないんです。

値上げをする理由
〜従業員、生産者、会社の為に〜

値上げを決断するというのはどういうことか。
単純に儲けてやろうっていう話じゃないんです。当たり前のことですが。

しかし儲けないと会社を守れないのが事実で、会社を守れないというのは誰も守れないのと同じです。

シンプルな話で、仕入れ値が高騰しているのに売値が変わらなければ利益はどうなるでしょう?かと言って食材のクオリティを下げて仕入れ値を下げるのも違う。

利益がなければ従業員にどうやって給料を払えば良いのでしょう?ほとんど利益の出ないお店でどんなに忙しくなっても、利益は出ません。
どんなに忙しくなっても利益が出ないのであれば、いったい誰が報われるのでしょう?

とはいえ値上げはしたくてするというよりは、苦渋の判断です。
値上げをするとお客様が困ってしまうのも承知のうえで、決して喜んで値上げをしているわけではないんです。
ただ、これからも社会に必要とされるお店(お客様、地域、従業員やその家族…)であり続けるためには時には必要な判断なのです。

企業努力
〜当店が考える値上げの方法〜

ただ値上げするのであればお客様に不満を抱かれてしまうのも無理はありません。お店側にもそれなりの企業努力が必要となります。我々は常に【お客様に喜んでもらう為に何が出来るか】を考え続けなければなりません。

そこで当店の値上げ対策として🔽

  1. 肉以外の商品を値上げしないこと

  2. 『上』『特選』以外の肉を値上げしないこと

  3. セットやコースを駆使してお得な値段を提供すること

  4. 商品に付加価値を付けて、地域のお客様に優しい価格を実現すること

その為に行う企業努力として🔽

  1. 食品に関する全ての業務をマニュアル化すること

  2. 重量を測りレシピを整えること

  3. 管理を徹底しロスを防ぐこと

  4. 常にお客様の声に耳を傾けて最善を尽くすこと

以上の方針を徹底する事をここで皆さまにお約束させて頂きます🙏

コロナから始まる食材価格の高騰など、飲食店は相変わらず厳しい状態にはありますが、それでもこれから先もお客様に最高の焼肉と空間でご満足頂けますよう精進して参りますので引き続き当店を宜しくお願い申し上げます。

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