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【switch】moonレビュー~アンチRPG? or ガチRPG?〜

「もう、勇者しない。」
戦闘のないRPG、再び・・・

敵を殺さないRPGという一風変わったゲーム「moon」をクリアしたので感想を述べたい。undertail、マザーが好きな人は琴線に触れるかも。

TVゲームをしてた少年がゲームの中に吸い込まれてそのゲーム世界で冒険をするっていう話なんだけど、まー冒頭から雰囲気がいいね。

絵柄、音楽、キャラのセリフ回し、どれもがノスタルジーを刺激してくる。

「雰囲気を楽しむゲームなのかな?」と思いきや、ゲーム性が想像以上に高い。

例えばこのゲーム、何もしなくても時間経過で死ぬシステムなんですよ。歩いてるだけで死ぬ。定期的に自宅に戻って寝ないといけない。だから事前に探索場所とかを計画して死なない範囲で行動しなければいけない。

しかも、このゲームはRPG的な謎解きが主体になっているんだけどそれがとても難しい。

ヒントが殆どないし、特定の時間の、特定のタイミングでしか発生しないイベントも少なくない。「ドラクエやFFでこのレベルの謎解きが出てきたらクレームレベルだろ。。」みたいなのもちらほら。。

敵との戦闘もない不思議なゲームなんだけど、やっぱり王道RPGのプレイ感がどことなくあるんだよね。。それはRPGの基本、「人と話す」「調べる」「アイテムを使う」これが軸となってゲームが構成されてるからだろうね。

クリアするには、ひたすら徹底的にいろんな人に話しかけないといけないし、徹底的に隅々まで調べてアイテムの使い所を考えてトライアンドエラーをしないといけない。これザ・RPGじゃないですか。

今のゲームは目的地がマップに記されてるし、これ見よがしにアイテムを使う場所や調べなければいけない場所が画面で強調されている。

でも、昔のRPGはもっと根気強く何回も人に話しかけて情報収集して丁寧にマップを探索して地道にクリアしてたなあとプレイしながら思い出していた。「RPGってこんなんだったなあ」って。

にしてもこのゲームの難易度はえげつないけどな! 昔のRPGでもこんな謎解きないわ!

 謎解きが好きなら本当におすすめするけど、一切謎なんか解きたくありませんって人は合わない気がする。

でも、謎が解けた時のユリイカ感は凄まじいし、それによって起こる切なかったり、アイロニーが効いた展開は面白いからついつい続けちゃったんだよなあ。(攻略を4回ほど見てしまったのは悔しい)。

で、肝心のストーリーは、、、

ああ、うん、アンチRPGだわ。。

住人可愛いし、キャラクターの息遣いが聞こえるし、ストーリーの随所にユーモアが散りばめられてるし、ゾワっとするような展開もあるし、ほんとうに良い世界なんだけど、、

やっぱりアンチRPGとして作られたものなんだよね。

なんでかって? それはプレイしてのお楽しみ。

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