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花粉と黄砂の衝突で「花粉爆発」発生

 一般的に爆発というと悪いイメージがほとんどで、いいイメージの爆発などは探さなければお目にかかれないほどだ。かつて「安さ爆発」といった類いのフレーズを見聞きしたような記憶があるが、最近はそれもなくなった。

 数日前、北海道から九州までの広い範囲に、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から黄砂が飛来した。花粉症がいまだに去らない私は、報道で知った新たな事実にげんなりしている。

 令和5年4月13日付の産経新聞に載っていた概要をまとめてみると、空気中で花粉と黄砂が衝突すると花粉が破裂し、中の粒子が飛び散るのだという。この現象は「花粉爆発」と呼ばれ、飛び散った粒子が体内の奥まで入り込むおそれがあるという。
 花粉などはそれ以上細かくならないと思っていた私は、爆発すると知ってびっくりした。単なる破砕などではなく、爆発である。バクハツ。
 別の意味では、花粉爆発などという専門用語が存在していたことに、むしろ感心したりもする。専門家というのはたいしたものだ。

 日本に飛来する黄砂には、中国沿岸部の汚染物質である硫黄や硝酸などが付着していることもあるそうで、その場合は黄砂そのものが人体にアレルギー反応を起こすし、気管支にはいれば炎症を起こすこともあるという。
 黄砂が飛来するだけでもうんざりなのに、鉱物物質で傷ついた体内では、花粉やカビによって炎症を起こす危険性もあるという。花粉爆発に次いで二度びっくりだ。

 それで話は終わりだと思ったらそうはいかない。まだある。黄砂の鉱物粒子と花粉とカビのセットが付着した黄砂が体内にはいると、通常の10倍もの悪影響が生じるという。なんてこった。これで三度びっくり。

 せっかくコロナ禍が鎮静しはじめたのに、バトンタッチするように黄砂がやってきた。黄砂や偏西風は日本に何か恨みでもあるのだろうか。それとも日本が好きなのか。
 なんにせよ、黄砂が飛来するうちはマスクをはずさないほうがいい。花粉爆発には怒り爆発だ。

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