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直接触れることが貴重ですね

22日に信越線横川駅が最寄りの碓氷峠鉄道文化むらに行ってきました。碓氷峠を越えた数々の車両や、歴史的に重要な車両が保存されている施設で、旧横川機関区の建物などをそのまま利用していることが特徴です。
もやしは6年前にも訪問していましたが、当時の写真データが消滅してしまっているので記憶でしかありませんでした。

高崎駅から横川駅までの信越線は4両編成の211系が活躍しています。上野方から、クハ+サハ+モハ+クモハの編成で、電動車が偏っていますね。電動車に乗ると、制御器が進段することによる小刻みな揺れが直に体験できます。抵抗制御車が減りつつある現代では、これを体験出来る機会は少なくなりましたね。

駅前を少し散策してから開園時間になり、入園してもやしが最初に目を向けたのは189系です。ここにはクハ189-506が保存されています。元々は丸山変電所付近でEF63と共に保存されていましたが、後に横川駅へ下ろされ、現在は碓氷峠鉄道文化むらで保存されています。丸山で保存されていた当時はあさま色でしたが、2002年に国鉄色に塗り直されたようです。
こちらのクハ189-506ですが、天気が悪くなければ車内に入ることも可能です。重い扉を開けて入る車内は原型をよく保っています。官位リクライニングも動かすことができ、更に座席まで回転することが可能です。以前は乗務員室にも入ることができたそうですが、現在は立ち入りができなくなっています。6年前に訪問した際はどうだったか、記憶がもうありません…そもそも車内に入れることを知らず、入ってすらいないのかもしれませんね。

窓から外を見ると、本当に動いているかと思えます。これが中央線ならそのうち河口湖や甲府、松本に行けてしまいそうですね。照明は使えないため、少し暗く感じる車内ですが、晴れていれば日が差し込むため、山岳地帯を走行しているような雰囲気になります。

さて、碓氷峠といえば安全運転をする上で重要な存在だったEF63ですね。有名な機関車ですのであまり説明は書きませんが、軽井沢方に双頭連結器と多数のジャンパ栓を備えており、様々な車種と連結することができました。訪問した時は能登半島地震からの復興を応援するため、能登のHMが掲出されていました。
碓氷峠鉄道文化むらでは沢山のEF63が保存されています。中にはシミュレーターの筐体となった車両もおり、製造数に対しての保存車両の割合は高いと思います。

EF63と共に碓氷峠で活躍したのがEF62です。EF63が碓氷峠専用の機関車なのに対して、EF62は上野駅から客車を牽引するなど、本務機として運用されていました。密着連結器を装備する車両と連結することがないため、双頭連結器は使われておらず、両端ともに自動連結器です。

機関庫内には189系の車体が置いてあり、乗務員室に入ることができます。車掌スイッチやブレーキ弁、マスコンなどを動かすことができることが特徴です。また、100円を投入すると前面展望の映像が流れ、それに合わせてハンドルを動かす体験もできるそうです。

外に出ると、こちらにも189系とEF63が展示されています。通常は入れないエリアで、基本的には遠目から見ることになります。詳細は後述しますが碓氷峠鉄道文化むらではEF63の動態保存も行っており、写真に映っている2両のEF63も稼働するようです。日によって稼働している車両が違うのか、この日はおやすみでした。189系はイベントなどで近くへ行くことができるようなので、機会があれば行ってみたいところです。

さて、碓氷峠鉄道文化むらでは前述の通りEF63の動態保存も行っています。こちらは講習を受けると自分で運転できるというもので、この日も何人かの方が運転体験をしていました。稼働できるのは4両で、日によって体験できる運転方法が異なるそうです。今回訪問した日は重連に加え車掌車のヨ8000を繋ぎ往復するというものでした。連結と解放も体験できるという、他にはない充実した内容です。

現役当時の架線電圧は直流1500Vでしたが、ここでは半分の750Vに落とされています。機関車への負担と、勾配が碓氷峠の中ではまだ緩い方であることを考えれば、これくらいで良いのでしょうね。しかし迫力は十分で、坂を下ってくるFF63は他の機関車には無い雰囲気を纏っています。

坂を下る際も高速ではなくゆっくりと進み、時々一旦停止しています。普通の列車なら速い方が迫力あるものですが、EF63ではゆっくりと走る方がむしろ迫力が増大していると感じます。189系や115系を牽引していた当時の白緑を一度体感してみたいものです。

さて、開園から14時過ぎまで滞在したので、ここでは紹介していないことも含め様々な展示を見られました。横川駅のホームの荻野屋の立ち食いうどんで昼食を摂り、高崎行の信越線で帰ります。6年ぶりの横川でしたが、山奥の独特な雰囲気と、特別な機関車によってここでしか味わえない経験をすることができました。またいつか、動いているEF63と189系の車内を求めて訪問したいところです。
とても長い記事になってしまいましたが、今回はここまでです。訪問の翌日の、この記事を書いている高崎線下り列車でまた日帰り旅行をしていますので、そちらも記事にしたいところです。では

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