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一人

家族が入院してからもうじきひと月経とうとしている。

入院する前の、痛みが強い状態から少しずつ良くなり、もう二度と会えないかもしれないという覚悟から、前向きに未来について、具体的に今後の生活について考えることができるようになった。

予定より長くなった入院で読むための、自宅の本棚にある本を探してほしいと頼まれた。

郷里が同じ、尾崎放哉について思う自論があり、それらの本を片っ端から何度も読んでいるらしい。
それでも片付いていない本棚から、4冊頼まれたうちの2冊しか見つからず、また出直すことになる。

咳をしても一人/尾崎放哉


私といえば、尾崎放哉についてはほとんど知らず、ぼんやりとしたイメージしかないが、これを機に少し勉強してみようと思う。

いつでもひとは、一人なのだと
だいぶ前から思っていたけれど

それでも一人では生きていけず
一人一人が思い合うしかないのだろう。

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