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死にざまは生きざま

週末、家族で秩父へ旅行することになった。

緊急事態宣言が解除されたこともすこしあったかも知れないが、両親の、「行きたいので連れて行ってほしい」という申し出だった。

断る理由などない。
子どもたちも春休みに入ったので急遽宿を探して、貸切で露天風呂に入れる宿を探した。

家族の持病はあまり良いとは言えず
他の方に迷惑がかからないように
家族が気兼ねなく温泉を楽しめるように
選んだ宿は良かった。

初日は
和同開珎で有名な聖神社
秩父夜祭りで有名な秩父神社
枝垂れ桜の清雲寺

かねてから行きたかった三峰神社に行く。

三峰神社、ものすごい山の上の方にあって
展望台のようなところから見た山々とその景色の広がりに圧倒される。

雨予報の天気はなんとかもち
希望の場所をスムーズに回れて
なにかすこし怖いくらいだ。


あと、どれくらい生きられるか?

ほんとうは誰もがわからない。
ずっと長生きするつもりでも
ある日突然別れがくることもある。

そうかと思えばつらいのに、生きながらえている
そんな感情を捨てきれずに生きているひともいる。

家族が、一つの決断をした。

より良く、日々を過ごすことを。
今を生きることを。

その決断をしたことを、とても尊敬しているし、応援したい。

人としての尊厳を大切に生きてきた家族を
ずっと見ていた。
そしてまたきっと、そういう仕事をしてきたことに誇りを持っていることだろう。

そうすることはとても自然なことで
私としては納得のいくものだった。

いつか来る別れは
かなしいに違いないけれど。

日々が、かけがえのない一日、一日の積み重ねだということを忘れずに。

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