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山を思う

林業家の知人、岡田さんに伐倒の体験を以前からお願いしており、やっと実現!岡田さんのブログはこちら↓


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まずは、岡田さんの作業を見学。

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その後、色々と教わり、体験。慣れていないこと緊張感からかすぐに腕がパンパンに。そして、玉切りした木を一定の場所に運ぶので、さらにパンパンに 。というかプルプル…。

今回は、地熱発電の電線を通すのに邪魔になる木の伐採依頼。そういう木を支障木というらしい。

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ピンクのテープで印が付いている木を処理していく。

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1m50cmくらいにして、並べておいて完了する。

『とりあえず体験』で今回は終了したが、これからも経験を積んで、林業とは関わっていきたい。そして、山を取得したいなと思う。

なぜ林業なのか、というところだが、思うところは色々ある。

①山が手入れされず、放置されている。

②建築に日本の木材がほとんど使われていない。

③ドイツのウッドファイバー(断熱材)は、北海道の木材からできている。

など、ネガティブな理由は上記のようなところ。

①は、西日本豪雨などで山が崩壊したことや、千葉の山の崩壊等、災害が連発したことにもよる。これは、報道としてはあまり言われていないが、60年くらい前から一気に始まった植林が、そのまま放置され、間伐がなされていないため、地面に光が当たらないことによる影響や木と木が密集し過ぎて、太くなりきれないこともある。また、林業への間違った国の政策で、大きな道を入れることで補助金が出ることや山への理解が高い職人の減少等で、山に風が入り、倒木や木が曲がったり、痩せたりし、崩落を招く事態も発生している。

②は、ツーバイフォー工法の住宅もさることながら、在来工法の住宅もカナダやドイツから輸入した木材をプレカット材に加工している。今の建築は、もはや『建てる』というよりは、『組み立てる』に近くなっている。なんでもそうだが、品質の均一化を目指し、工業化した結果、職人が育たない、という問題もはらんでいる。林業家も大工もいわば、同じ道を辿っているような気がする。自分の家を見てもビニールクロスに包まれ、ビニールシートの建具に段ボールのフロア。気づけば、生きた呼吸する木材には、一切囲まれていない家に住んでいた。日本の森林率は、国土の67%。高知県に至っては、84%という。温帯に位置し、島国特有の風が通り、雨が年間通して降り注ぐという地形が功を奏して、世界一樹木が充実しているはずなのに、それを活かしていないし、そんな樹木がどこを見渡してもあるのに、大半がその生きた木に囲まれず、呼吸を感じることもなく、過ごしている。これは、資産を圧倒的に活用できていないということだ。

③は、聞いて驚いたし、がっかりした。ドイツで作っている断熱材のウッドファイバー。なんと北海道の木を輸入してウッドファイバーを作り、日本に輸出する。「ん?北海道で作ったらええやん」なぜ、ドイツに取られるのだ。木材屋も一時は、相当数がいたが、今や木材屋は、外材のプレカット工場化していて、製材し、加工する技術を持ったところが枯渇している。『北海道の、北海道による、北海道民の為の断熱材を北海道で作りだす』なんてことがあってもいいのではないだろうか。ドイツもなぜ、日本から木材を輸入するのか、当然、ドイツではいい木材が取れないからだ。なのに林業王国。『勝てるポテンシャルを持っているのに努力せず、家でテレビ見ながら、ポテトチップスを食っているやつ』みたいなものだ。なんとももったいない。

ポジティブな理由は、

①木材の利用価値。今や放置されている山が多く、それも60年以上の樹木がたくさん生えている。これから、植林して、さあ木材にってなると今から60年がかかってしまう。それが、すでに成長してくれているということは非常にいい。

②副業林業の可能性。週末林業といって、土日だけ行う。午前中だけ行うでもいい。何人かで山を所有か貸借して、それぞれが入れる時に入る。ということも可能。農作物のように毎日管理をする必要がないというのも考えようによっては、非常にプラスに働く。

③純粋に山を楽しむ。もはや、林業ではないかもしれないが、自分でキャンプ場が持てることや小屋を建てれば秘密基地ができるかもしれない。なにより、災害に強くなるかもしれないし、今後、このサバイバル感も必要になるかもしれない。

まあ、プラスの③は、よーわからんが、とにかく可能性しかないってことだ。誰か、山を売るか貸すかしてくれー!

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