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朱華姫の御召人 /烏の物語の起源をもつ、甘い恋愛ストーリー


こんばんは。Book Conseillerの都築です。

今回ご紹介する作品は、突然巫女に選ばれてしまった少女の架空の世界を舞台にした物語です。

この作品はティーンエイジャー向けの恋愛小説になります。

ジャンル: ロマンス 恋愛小説
著者:  白川紺子
出版社: ‎‎ 集英社

暁(アケ)という国が舞台の物語です。
主人公の蛍は、先帝の娘であることを隠して母と暮らしていました。
ある日突然、"朱華姫"という巫女に選ばれてしまいます。
先帝の娘であることを隠し、宮廷に住むことになったのですが、"朱華姫"にも秘密にしなければならないことがあったのです…。

ここまで読んで、気づいた方もいるかもしれません。
このお話は、以前紹介した「後宮の烏」のもととなっているお話です。

先帝の娘や朱華姫にまつわる話、霄の国など、「後宮の烏」を読んだ方なら、読んでいるうちにピンとくるキーワードが出てきます。
この物語の舞台は"暁(アケ)の国"ですが「後宮の烏」では同じ読み方の"阿開"という国になっています。

この作品は、全く同じ世界の物語というものでなく、「後宮の烏」の物語を作る上でベースとなった作品となるようです。


最近発売されたこちらは、同じ世界の別の国の物語というものですね。

作品単体としての感想は、もともとがティーンズ向けの作品ということもあり、個人的に少し物足りなさを感じます。

「後宮の烏」を読み終えてから、この作品を読んで共通するところを見つける。というような、
ちょっと変わった読み方をすると、楽しめる作品だと思います。

☆5点満点中

10代向け ☆☆☆☆

恋愛 ☆☆

世界観 ☆☆☆☆


皆様と本との素敵な出会いがありますように。

都築都でした。



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