あゆむ / 読書随想

本のレビューや読書について書いています丨書店員 → 出版社 → フリーランス9年目丨3…

あゆむ / 読書随想

本のレビューや読書について書いています丨書店員 → 出版社 → フリーランス9年目丨30代・Chiba・保護猫と生活🐈丨趣味は本屋巡り・MMA観戦

最近の記事

ミニマリストしぶ『手ぶらで生きる。』を読んだら、ちょいと人生観が変わった。

自分の部屋にあるモノを見渡してみる。「なぜコレを買ったんだろう?」と分析してみると、じつは「ストレス発散のために買った」ということが少なくない。 ドラマでは、貧乏人の部屋を演出するときはモノが多く散らかっている状態をつくり、金持ちの部屋はモノが少なくスッキリした状態をつくるらしい。 モノが増えてきたり、買い物が増えてきたと自覚があるなら、日常のストレスについて再考したほうが良さそう。 特に洋服。春は良い季節だからオシャレしたくなって、爆買いしがち。 でも、ファッション

    • こういうのを待ってた。『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を読んだ感想【レビュー】

      今までずっと我流で勉強してきたけど、「もっと良いやり方があるのでは?」と思うようになった。 そこで出会ったのが『科学的根拠に基づく最高の勉強法』という1冊。 ”科学的”という言葉に弱いわたしにとって、本書はズバリ刺さる内容の宝庫でした。くわしくレビューしていきます。 ざっくり、どんな内容?この本の構成としては、まず最初に「効果が高くない勉強法」をいくつか紹介して、そのあとに「効果が高い勉強法」が紹介されています。 今まで当たり前のようにやっていた勉強法が、じつは「え、

      • TOEICの勉強は洋書を読むのにも役立つし、その逆もしかり

        【TOEICの勉強=スコアを取るだけで役に立たない】みたいな風潮がありますが、僕はまったくそうは思いません。 なぜなら、僕はTOEICの勉強を続けたことで、洋書を読むスピードが上がったから。 そして、その逆もしかり。洋書を読めば、TOEICのリーディング問題(Part5〜7)にも役立ちます。 TOEICと洋書で相乗効果をもたらす読み方、本の選び方について解説していきます。 TOEICの勉強がつまらない人ほど洋書がおすすめTOEICの勉強がつまらなく感じる人は少なくない

        • 読む気が起きない本は「熟成させる」

          意気揚々と買ったはいいけど、なかなか読む気が起きずに放置されている本。 溜まった本は精神衛生的にもよろしくないので、なんとかせねばとモヤモヤするものです。 でも、発想の転換で「熟成」という手法を覚えれば、読む気が起きない本の対処にも困らなくなります。 「熟成」という言葉は、肉や魚に使われることが多いですよね。余計な水分が飛んで、凝縮されたタンパク質がアミノ酸に変化するから美味くなるそうです。 これを本に置き換えてみようというのが、今回の話。 本の熟成をあえて定義する

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          【元書店員が語る】意外と知らない「書店員の仕事内容」とやりがい

          書店によく行く人でも、書店員がどんな仕事をしているのか意識したことはあまりないと思います。 今回は書店員が毎日どんな仕事をしているのか、1日の流れをたどりながら解説していきます。 お店や店舗規模によって差がありますので、1つのモデルケースとしてご覧ください。 本屋さんの1日の仕事を見てみようそれではさっそく、書店員の1日の仕事の流れを順番に追ってみましょう。 ① 入荷・検品 書店の1日は、その日に入ってきた本の検品と分類から始まります。 取次から届けられた荷物の数を

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          グーテンベルクと活版印刷から本の歴史を読み解こう!

          歴史を動かす大きな要因として、これまで紙の本は存在してきました。 しかし、いまや電子書籍やネットニュースの台頭によって、紙の本の人気が失われつつあります。 本はどのように進化し、どのように人々に普及していったのでしょうか。 本の歴史を語る上で欠かす事のできない存在。それが「グーテンベルクと活版印刷」です。 まずはグーテンベルクとは?から始まり、活版印刷についてもわかりやすく解説していきます。 紙の本の過去を知り、これからの本が在るべき姿、取るべき戦略について考えてみまし

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          【ザックリ解説】本はこうして生まれる!本ができるまでの流れ。出版社の仕事

          読書が好きな人でも、本がどのようにして作られているかって意外と知らないのではないでしょうか。 出版社の編集者をはじめ、本の完成までには多くの人が携わっています。 本が1冊できるまでに一体どのような工程があるのか? ここでは一般的な事例をもとに、本ができるまでの流れをおおまかにみていきましょう。 企画から校了までの基本的な流れまずは本ができるまでの大まかな流れを見てみましょう。 それぞれの言葉の意味や仕組みについては、このあとくわしく解説していきます。 出版社が新刊の

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          雑誌の広告費はいくら?知っておきたい広告料金の基本

          ネットの台頭で存在感が薄れつつある雑誌の広告ですが、いまだにその広告効果は健在です。 雑誌の売り上げが落ちているとはいえ、特定のターゲットにアプローチできる雑誌広告はまだまだ有用な広告手段といえます。 今回はそんな雑誌広告の料金についての基本をわかりやすく解説。 雑誌媒体ごとの具体的な広告費についても紹介しますので、広告出稿を考えている方にも参考になるかと思います。 まずは雑誌の基礎用語をおさらい雑誌広告を語る上で欠かせないのが、雑誌の表紙の呼び方です。 世間では”

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          電車広告の基本。書籍や雑誌の宣伝費用と広告効果はどれくらいなのか?

          本をたくさん売るためには、いろいろな方法を試さなければいけません。 書店では本の陳列方法を変えたり、手書きのPOPを作成したり。 今ではSNSが普及しているので、出版社が自社のFacebookやTwitterを使ってPRすることも多いですね。 そんな数ある販促手法の中で特に広告効果が高いと言われているのが、「電車広告」です。 なぜ本の電車広告は高い効果が見込めるのでしょうか? 今回は電車広告の種類と、それぞれの費用対効果についてわかりやすく解説します。 中吊りだけじゃ

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          意外と知らない?女性ファッション誌『CanCam』の由来と意味

          『CanCam』は1982年1月創刊の小学館が発行する月刊誌です。 藤原紀香・米倉涼子・長谷川京子など大物女優を輩出してきた女性誌でもあります。 CanCamの名前の由来と意味、そして誌面の特徴についてご紹介します。 ”大学(Campus)でリーダーになれるような女子大生”が『CanCam』の由来まず気になるのは『CanCam』の「cam」です。 CanCamは決して誤植ではありません。「cam」には「キャンパス(campus)」の「cam」という意味があります。 「

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          【もう挫折しない】『はじめてのバレットジャーナル』で箇条書き手帳の使い方がわかる

          手帳シーズンが近づくと「今年こそは…!」と意気込むんですが、自分に合った良い手帳に巡り合うのってなかなかむずかしいですよね。 「これなら続くかも!」と思って買ってみても、結局手帳が続かずに挫折してしまう人は多いと思います。 僕もその一人だったのですが、バレットジャーナルに変えてみてからなかなか気分良く手帳習慣を続けることができています。 ノート1冊とペン1本あれば作ることができるバレットジャーナルの使い方について『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナ

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          有名な本屋の「本店所在地」をまとめてみた①【書店チェーンの本店5選】

          理解してもらえるかわからないんですが、僕は「本店」という言葉にすごく弱いです。 説明がむずかしい感覚なんですが「本店」というだけで、なんとなく惹かれてしまうんですよね。 聖地巡礼、というのとは意味がまったくちがいますが「ここが総本山か」という感覚がありまして、「本店なんだから、きっと他のどの店よりも力を入れているんだろう」と勝手に判断しています。 あとは「ここからストーリーが始まったのか…」という感慨深い気持ちが味わえるのも本店の魅力です(必ずしも発祥の地とは限らないけ

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          【読んだ本を忘れない読書術】記憶に残る本の読み方を試して感じた3つのポイント

          「せっかく本を読んだのにスグに忘れてしまう」 これって読書をする大半の人が抱える悩みなんじゃないかと思います。 僕もこれまで数え切れないほどの本を読んできましたが、読んでも内容が頭に残っておらず、悔しい思いをしたことがたくさんあります。 ただ、読んだ本を忘れない読書術を実践してみたところ、頭のなかにずっと残り続ける感覚を実際に体感することができました。 この本を読んで感じた「実践すべき3つの読書術」今回紹介する本は『読んだら忘れない読書術』です。ベストセラーにもなった

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          【うさんくさい速読とは決別】今度こそ本が速く読める!おすすめの速読本

          速読と聞いて、思い浮かぶのは「あやしい」「うさんくさい」という印象ではないでしょうか。 僕もその一人で、速読と聞くと「あー、はいはい、目を速く動かすやつね」くらいの認識で、正直まったく信じていませんでした。 とはいえ、本を速く読めるようになりたいのは偽ることができない事実。 そんなわけで、僕が半信半疑で手を出したのが『どんな本でも大量に読める「速読」の本』という1冊。 タイトルの時点でうさんくさいオーラが尋常じゃないんですが、読んでみた感想は意外にも「あ、これは信じて

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          【乱読という本の読み方】圧倒的に読書量を増やすことができる『乱読のセレンディピティ』

          本の読み方には、本をじっくり読む精読。そして、速く読むことを良しとする速読があります。 しかし、じつはそのどちらでもない「乱読」という読み方をすすめている読書家はけっこう多くて、その一人が外山滋比古さんです(『思考の整理学』という本が超有名)。 乱読とは何なのか?今までとは少しちがう本の読み方を、『乱読のセレンディピティ』という本の感想とともに紹介したいと思います。 「本は丁寧に読むもの」という価値観を崩していく本書のタイトルにもなっているセレンディピティ(serend

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          僕が思う「ジュンク堂書店」の好きなところ6つ

          本屋が好きな人間にとって、どこの本屋で本を買うかって重要ではないでしょうか。 僕は本を選ぶ作業はどこの本屋でもいいんですが、実際に買う店はけっこう選んでます。 好きな本屋の一つがジュンク堂書店なんですが、「ジュンク堂書店ってなにがいいんだろう?」と冷静に分析してみました。 ちなみに、丸善ジュンク堂書店として運営されている店舗もありますが、今回はわかりやすさのためにジュンク堂書店といたします。 名札にジャンル担当が書いてあるちょっとマニアックな話ですが、ジュンク堂書店の

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