見出し画像

僕と緋弾のアリア

こんにちは、レイです。

今回は僕の大好きなライトノベルである
緋弾のアリアについて紹介と、

この本との思い出を
語っていきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると
幸いです。


緋弾のアリアシリーズ

緋弾のアリアは、シリーズ化されており
緋弾のアリアAAという作品もあります。

こちらは、僕が紹介している緋弾のアリアの
スピンオフ作品です。

スピンオフ作品ですが、4巻ほど小説にて発売され、
TVアニメを放送するなど、

2010年代初頭から2015年までは、
非常に熱い作品だったと思います。(今でも人気ですよ!!)

さて、この緋弾のアリアシリーズが
発売されてからかれこれ15年ほど前の作品となります。

僕は、最初に購入したラノベは緋弾のアリアで
かなり思い出深いシリーズです。

緋弾のアリアは今なお物語が進んでおり、
現在35巻を突破する大人気シリーズとなりました。

あらすじ

さて、そんな緋弾のアリアのあらすじですが、
物語は東京のメガフロート(人工島)で始まります。

犯罪が身近に巻き起こり日に日に凶悪犯罪が
発生するようになった世界で、
武装した探偵、通称『武偵』が日夜凶悪犯と戦い、
取り締まることが当たり前となった世界。

東京にもその武偵を育成するための高校が設立され、主人公は武偵になることを夢見て、入学を果たす。だがしかし、光り輝く武偵の世界に足を踏み入れ自身も目覚ましい活躍をする中、とある事件をきっかけに武偵という存在に見切りをつけた主人公、遠山キンジは平穏な日常を求めていた。しかし、ある日現れたSランク少女武偵である神崎・H・アリアと出会ったことにより、彼女を取り巻く戦いの日々に身を投じていくことになる。

感想の前の注意書き

さて、調べてみれば出てくるような情報はここいらにして、
この物語の感想を述べていこうと思います。

初めに言っておくと、今からラノベ業界に入る人や
最近ライトノベルを読み始めた人からすると、
恐らくそこまで真新しい要素はないでしょう。
それは、ゼロの使い魔や、灼眼のシャナ、SAO、オーバーロード、キノの旅など
昔の作品の斬新だ、新しい、面白いと思った
設定や世界観が似たような作品がたくさん生み出され、
目にしているからです。

別にそういった作品がたくさんあるのは、

「その世界観がそれだけ面白く、独創的である」

ということの表れだと思っているので、
特に気にしなくていいのかなと思います。
ただ、僕がこの場で新しいといっても、
それは当時の価値観ですので、ご了承ください。

感想

緋弾のアリアを初めて読んだ時の感想は、
「面白い」という非常にシンプルなものでした。
本を読み始めて一年もたたないうちに手を出したのですが、
それまで読んでいた小説、伝記、詩などとは違い、

分かりやすく読みやすい文章に、
まるで日常会話であるかのような、やり取り。
そして、大雑把なようで細かい描写に、
所々に散りばめられた専門知識。
僕はこのラノベに出会わなければ、
きっと銃や軍用品に興味を持つのは後5年は遅かったでしょう。

ライトノベルを読んでいていつも感じるのは、
「描写は大雑把なものが多いが、場面が想像しやすい」
ということです。
推理小説や、一般文芸作品に比べやはりライトノベルは
描写が大雑把ではあります。
しかし、細部までしっかりと書くべきところは抑えて描写しているから、
その場面場面がとても意識しやすいです。

初めて緋弾のアリアを読んだ時には、その
まるでその映像が頭の中で再生されるような感覚が
非常に魅力的で特別に感じました。
共感できるというのとはまた違う、特異な感覚。

その感覚になじむまで、何度も読み返しました。
読み返せば、いくつもの張り巡らされた伏線の数々や、
言葉の端々の描写で、態々描いているキンジやアリアの様子、
二人のやり取りと、アリアの言葉の節々に見れる重み。

それらがドッと理解できるようになると、
この世界に入り込んで出てくることができなくなります。
また、各シーンごとに描かれている扉絵も面白くて、
確かに緋弾のアリアではお色気要素で使われることも少なくないですが、

プロのイラストレーターさんが書いている絵に触れるのも
初めての経験でした。一瞬でその絵の虜になってしまい、
自分には絵の才能が欠片もないことを自覚しながら、
何度も何度もその絵を模写したのを覚えています。

緋弾のアリアは物語が進んでいくごとに、
考え抜かれたその物語の背景と各キャラの抱える悩み、
そして生き方が明らかになっていきます。
ただのおバカキャラも、おせっかいな幼馴染であっても、
ただのツンデレ最強ヒロインでも、
みんな重たい過去を持っています。

当たり前のことですが、
「仲がいい人間に程、言えない秘密がある」
ということを、強く実感しました。

お互いに命を預けあう武偵だからこそ、
信用信頼は強固なものです。しかし、そこに
一度感情という名の劇薬と、高校生という環境が、
思いもよらぬ人生ドラマを見せてくれます。

また、この作品は武装探偵というだけあって、
各巻迫力満載の戦闘シーンが描かれています。
戦闘シーンでは、どのような戦いが繰り広げられていて、
どんな状態で、何が主人公を危機に追い詰めているのか。

そういった場面がしっかりと記述されているため、
かなりスピード感をもって繰り広げられる戦闘であっても、
ちゃんと追いつくことができます。
武器の特性だけではなく、自然現象や、危険物の取扱など、
そこら辺も初心者でもわかりやすく、そして想像ができるような
補助がたくさんあるのです。

本当に、戦闘描写がわかりやすいし、だからこそ自分の
想像を超えてくる展開や予想もしなかった武器の扱いには
驚くし、惹かれてしまいます。

作者が詳しくなければそこまで想像できないだろうと
思うような武器の扱い方。空想科学や、偉人達の知識、
そして心理的駆け引きまでも、わかりやすく描写しています。

そして学園もの作品といえば、魅力的なヒロインたちも
決して忘れることはできません。この作品は非常に
ヒロインの数が多く、各館の表紙を見ていただければわかると思いますが、
非常に多い魅力的な女性キャラが出てきます。

その中には、なんとAAでの主人公間宮あかりの姿もあります。
容姿が優れているだけではなく、アリアがピンク色の髪色をしている理由や、理子(サブヒロイン)の身長が低い理由など、緻密に作られた設定は、そのヒロインたちをより一層輝かせてくれます。

そんなヒロインたちと、できれば女とかかわりたくないキンジ。
そのメンバーが繰り広げる、ドタバタな日常ラブコメディも、この作品の緩急をつけて、物語に深みをもたらせてくれます。

気軽に本格的なバトルアクション作品を読むにしても、
ちょっとジレッたくて、進まない恋物語を見るにしても、
この作品は非常にお勧めできる一冊だと思います。

うつ病な僕と緋弾のアリア

僕がうつ病でへこんで何もできなかったとき、
なぜ緋弾のアリアに元気をもらったのかというと、
勿論主人公のキンジを見て、アリアたちの戦いを見て
元気をもらったというのもある。

しかし、それ以上に武偵憲章に心を打たれて、
何とかして立ち上がろうと思えたのが大きな要因だった。

  1. 仲間を信じ仲間を助けよ

  2. 依頼人との契約は絶対に守れ

  3. 強くあれ。ただし、その前に正しくあれ

  4. 武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用の事

  5. 行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし

  6. 自ら考え、自ら行動せよ

  7. 悲観論で備え、楽観論で行動せよ

  8. 任務は、その裏の裏まで完遂すべし

  9. 世界に雄飛せよ。人種、国籍の別なく共闘すべし

  10. 諦めるな。武偵は決して諦めるな

書いてあることは、よくある自己啓発的なものかもしれない。
というか、今見てみても、僕にはそう見える。
でも、物語の中でこの武偵憲章は、大事な場面で何度も使われ、
彼らが非常に重んじていることであると理解できる。

物語の世界に入り込んで、一傍観者としてその言葉を聞き、
一人の人間としてその叫び声を聞いたとき。
なんだろう、本当に不思議なことなんだが……

今立ち止まっている時間が非常に勿体なく感じた。
勿論、だからと言って急に体が動くようになるわけでも、
目の前にある扉を開け放てるようになるようになるわけでも
ましてや人間を信じれるようになるわけでもない。

でも、少なくても
「自己嫌悪の負のループにはまり続けている時間はない」
と感じた。

  1. 武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用の事

  2. 行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし

この二つは、特に好きだ。
自立、なんとも甘美な響きで幻想的だろうか。

この世界で自立するのは本当に難しいし、
心の中に闇を飼っている人間は一層ムズイだろう。
だがしかし、その最後に書かれている言葉が大事。

「要請なき手出しは無用の事」

つまり、「助けて!」と叫べる事もまた、
生きていく上では重要なのだ。
ちゃんとそういった、

「自己防衛の手段」

というのも入っているから面白い。
もちろん、これは対外的な言葉でもあり、
「助けを呼ばれるまでは、非情になる」
必要があるので、もしも傍観者サイドで見るなら、
かなり心を痛めることになるだろうと想像できる。

早く行動に移せというのは、
寝たきりの僕には夢のように思えた。
僕は物語の主人公じゃないし、残念なことに
特殊能力に目覚めることもなかった。
でも、物語の主人公のようにまっすぐ進む人は大好きで、
自分もそうありたいと思うようになった。

迷っても、間違えても、回り道をしてもいいだろう。
でも、考え続けて、行動し続けて。それで自分の納得のいくような
結果が出せるかどうかは、きっと運次第なのだ。
その運を得るようなきっかけを作れるかどうかは、
自分の行動で一変する。

であれば、どのような戦いにおいても、
「先手を打つ」というのは重要なのだと思った。
それは、物語の中で常に後手後手の対応をして、
いつもギリギリ命を繋ぐキンジを見ていれば、よくわかった。

こうはなるまいと。

だから、僕はこの二つが特に好きだ。

最後に

うつ病の抜け方や回復の方法なんて、正直言って

「これだ!」

なんて決まりはない。
そんなの当り前で、どうしようもない事実だ。

でも、僕はこの本に元気を貰ったし、
立ち直るきっかけを与えてもらったのだ。

だから、それだけで十分。

これからも、いろんな本たちと出合って、
様々な物語の世界に入り浸り、
多くの小説家たちの世界を渡り歩いていきたいなと思う。

おまけ

こんな僕ですが、この度読書コミュニティの運営に
挑戦してみようと思っています。

目的は、僕のような読書好きと繋がること。そして、
読書好きを増やすことです。
このコミュニティを通して、僕も参加者の皆さんも、
いろんな本を知っていければいいなと思います。

もちろん、参加者全員が本を読める必要はなくて、
最悪僕だけでも構わないと思っています。

目的は、読書好きとつながる。増やすの二つです。
繋がることも重要ですが、僕としては新しく
「こんな世界があるのか」と、本を好きになってもらい、
その沼にハマってもらいたいという思いがあります。

でも、既存のコミュニティは参加しずらいし、
意識高い人が多いので、なかなか難しいですよね。

なので、「新しくコミュニティ作ってしまえば
いいじゃんか!!」という安直な思いで始まった
この読書コミュニティ企画。

準備は着々ととしていますが、自分自身がちゃんとした読書コミュニティに参加したことがないので、何ともビクビクしながら準備をしています。

そんな読書コミュニティの詳細は、
こちらから見ることができます。

ご興味があれば、参加していただけると
感涙して喜びます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?