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コラム街

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ここはコラムしかない場所、「コラム街」。 コラムコラムコラム……どこを見てもコラムしかありません。なぜでしょう?  企画力をみがく講座「企画でメシを食っていく」で、 受講生… もっと読む
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#編集者の仕事

名作を生み出すエネルギー(小説編集者の「先生には言えない話」④)

好きな仕事の1つにサイン会がある。 読者の方の顔を見ることができるから。 「ありがとうございました」とお礼を伝えることもできる。 先生も楽しみにしている。 感想は手紙やネットで目にすることはできるものの、 直接感想を聞けるのはレアだからだ。 編集者のサイン会での仕事は、あまり難しいものではない。 先生がサインしやすいように本を開いたり、 落款(ハンコ)を押したり、写真撮影をしたりする。 手は動かしつつ、先生と読者のお話を、ニコニコと聞いている感じだ。 熱心な読者の方だか

本の顔をつくる(小説編集者の「先生には言えない話」③)

編集者にとって、書店は戦場だ。 数多くの本の中から、担当作を選んでもらわないといけない。 なにしろ大型書店になると1店舗の蔵書数は100万冊にも及ぶ。 だから第一印象となる表紙を作る仕事は重要なのである。 ちなみに、最近表紙買いした本はこちらです。 どれも素敵……! 本の顔となる表紙だが、デザイナー、イラストレーターまたは写真家を誰にお願いするかを考えるのは編集者だ。 そして作家と相談しながら、具体的にどんな表紙にするかも決める。つまりアートディレクションもできる。