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そうだったんだ

 録画してあった、NHKのアーカイブ『こころの時代 宗教・人生』松居直氏の会をやっと見れた。ここ数年、絵本に携わる人と知り合う事が多く、絵本に少し目覚めつつも自分で気になっていた事があった。絵本を沢山読んできたはずなのに、あまり自分の中に残っていないのだ。ぐりとぐらが懐かしいとかそういう感情が薄いのだ。それがなぜだろうと。これを見てなんとなく腑に落ちた気がする。ようは読み聞かせをあまりされていないのだ。この中で松居さんは仰る。「子どもの目は絵を追って、親の声で言葉を追っている」でも、自分で読んでいたから文字しか追っていなかったのだ。だからかな?絵にもあまり興味のいかない子だった。
不器用だった事もあるのだけど。。。
 保育園の頃、途中入園して馴染めず、他の子たちと比べていろいろ劣っていた。唯一、優越感だったのが、絵本を一人で読める事だった。先生がみんなを集めて絵本を読む様子が不思議で仕方なかった。なんで自分で読めないの?自分で好きに読ませて欲しいって思っていたのを朧げに覚えている。
 それが良かったとか悪かったとかでは無くて、そうだったんだ!と納得した事で、これから再発見できる絵本が沢山あるだろう事は嬉しいし、もしかしたら私みたいな子もいるのかもしれない。それを理解するだけでも一つ発見。絵本が沢山読めるからって頭はよくならないし、心優しい子になるわけではない。それは私が1番知っている。でも、懐かしい好きな絵本があるという事は、今すごく羨ましい。

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