100円ショップの仕入れの仕組みとデパートでの強み

100円ショップとビニール傘でみる利益構造

株式会社九九プラスが展開するSHOP99では、平成20年の売上総利益は328億、売上高に占める割合は26%なので、単純に見れば100円で売っている商品は平均で73円で仕入れていることになる。しかし仕入れは商品によってばらつきがある。たとえばビニール傘においては、中国をはじめとした東南アジアで製造されて輸入されているが、原価は1本ほぼ10円、大手の100円ショップは中国などに自社倉庫を持っていて現地で格安に買い付けたビニール傘を現地倉庫に保管してその他の商品と合わせて一気に輸入して輸送コストを切り詰めいる。仕入れロットは20万や30万といった単位で、販売店舗を多く持つチェーンじゃないと安い仕入れ価格を実現できない。

100円ショップとテナントの関係性

ショップインショップといって、大型ショッピングセンターの中に出店するというスタイル。集客を親店舗に頼ることで広告宣伝費を極力抑えることもできる。また、テナント貸す側としてもメリットがあり、集客力の高い100円ショップを上階に出店してもらうと、シャワー効果と言って客を上層階に呼び込んでから順次下の階を回遊させてよりたくさんのものを買ってもらおうという戦略も可能となる。また、単独出店をする場合は地域の購買力を調査したり緻密に売り上げ計画を立てる必要があり、売り上げが上がらなかったら出典にかかった費用が水泡に帰してしまう。

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