キリスト教のカトリック② 総本山であるヴァチカンと儀式

カトリックの拠点であるヴァチカン市国

カトリックはディズニーよりも小さくイタリアのローマ市内にあるヴァチカンを拠点としていた。それはもともと教皇庁がイタリアの中央に土地を持つ国家であったが、1870年のローマ併合によって政府に土地を奪われ、1929年ムッソリーニ政権期に小さな領土の中で主権国家として独立を宣言したためである。ヴァチカンはカトリック総本山として機能し、教皇の住居や政治機関、銀行や医療所や消防署や裁判所やラジオ局などもあり、常時スイス衛兵や市国警察が警備している。市国内では常時500人程が寝泊まりし、昼は3千人がこの地を通る。また、国務省など9つの聖省があり、エクソシズムに関わるのは典礼秘跡省(秘跡とはサクラメントとも言い、信者が様々な局面で神から力や恵みを受け取る儀式のこと)と教理省で、教理省は異端宗教の審問などを担当しており、典礼秘跡省はクリスマスや復活祭などで典礼や儀式を執り行う組織。

カトリックが大事にする儀式

洗礼(キリスト教徒になるための儀式として頭部や体を水に浸す)・告解(聖職者への告白によって罪の許しを請う)・堅信(信仰の告白をして信仰を強める)・聖体拝領(最後の晩餐のイエスに基づいてパンと葡萄酒を配る)・婚姻(男女が神の前で結婚の誓いを立てる)・病者の塗油(病人や臨終した者に聖油を塗る)・叙階(聖職者の任命)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?