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【ディスカッションか、ダイアログか】学びのデザイン×ファシリテーター道❸

「A」と「B」2つのアイデアで参加者の意見がわかれたときどうする。

ありがちなのは、

お互い納得できないところを削って削って、互いに納得できるほんのちょっとの部分で妥協する。すべての参加者が納得できることだけだから、誰も反対はしない。でも、まったく面白くない。面白いアイデアは、お互いの削られたところにある。しかし、「A」の面白いアイデアは「B」が納得いかないし、「B」の面白いアイデアは「A」が納得いかない。

誰もが納得いくアイデアだから、誰も反対はしないけど、面白いところはすべて削られてなくなってる。無難すぎてワクワクもしないし、特にやる気もでない。

もしくは、

どちらか発言力があったり、力がある方のアイデアに落ち着く。「A」が力がある方のアイデアだったら、「A」のアイデアはすべて採用され、「B」のアイデアはほとんど削られ「A」が納得するアイデアだけが採用される。「A」は納得しているかもしれないが、「B」は妥協させられ、むちゃくちゃ不満だらけかも。

やる気がなくなるくらいならまだしも、「A」のアイデアがうまくいかないところを見て「ザマーミロ!」と言いたいくらいかも。なんなら、さりげなく邪魔しちゃうかも(こう思うのは僕の腹の中が黒いからかしら?笑)

ここでは、この、どちらか、もしくは両者ともに妥協できるところをめざすコミュニケーションを「ディスカッション」としておきましょう(辞書的な意味ではないかもしれませんが)

「ディスカッション」では「A」「B」のアイデア以上の発想はでてきません。

では「ダイアログ」とは?

「対話」と訳されることが多いみたいですが、対話の意味もぶっちゃけよくわかりません。

お互いに納得できないところがある「A」と「B」というアイデアがある。ディスカッションで妥協できるところをめざすのもひとつの方法ですが、「A」も「B」も、納得できるアイデアも、納得できないアイデアも、すべて採用することをめざすこともできます。

すべて採用できたら理想だけど、現実的にそんなことできるの?

たしかに「A」と「B」の2つのアイデアだけで考えていると、お互いに納得できないアイデアがあるので絶対にすべて採用しようとはなりません。だとしたら、妥協案を選ぶしか残されていません。

ここで大切なのは、新しいコンセプト!

2つの中から見つからないのであれば、必要なのは「第3の案」です。

「A」か「B」か、ではなく、
「A」も「B」も、を実現する新しいアイデア「C」

この、「A」も「B」もすべて採用したまったく新しい3つめのアイデア「C」をめざすコミュニケーションを「ダイアログ」としましょう。

「A」か「B」か、をめざす「ディスカッション」
「A」も「B」も、をめざす「ダイアログ」

どちらがいい悪いではないのですが、
ぶっちぎりで面白いのは「ダイアログ」!!

「A」がいいかな〜、「B」がいいかな〜と皆でうんうん頭を悩ませているときに、一見ぜんぜん関係ない「C」じゃない、それ、とかおずおず言いだす参加者が現れ、うわあマジか〜、それだよ、それ! ウケる〜! と参加者全員で大爆笑。そんな場が「ダイアログ」

面白いと思ってたアイデアがどんどん削られて無難なところに着地する「ディスカッション」より、新しいアイデアで皆で爆笑しながら、なんだか訳がわからない未知の場所に着地する「ダイアログ」の方が当然面白いし、楽しい。

コミュニケーションを「ディスカッション」ではなく「ダイアログ」にするのが「ファシリテーター」です(辞書的な意味と違うとつっこまないでください)

「ファシリテーター」であるあなたが「ダイアログ」でする役割は、

「Aいいね! 面白〜い!」
「Bいいね! 面白〜い!」

Yes is more.(イエス・イズ・モア)

とりあえず、どちらのアイデアも「Yes」と100%受けいれちゃって、それから新しいアイデア「C」が出るまで皆と一緒に必死こいて脳に汗をかくことです。

前回の記事と同じゴールになっちゃった(ごめん汗)

第3の案「C」が現れたときのドキドキワクワク感、ヤバイです!
面白すぎて、もうファシリテーターやめられません。

これから、ファシリテーターでいこう!!

くっきー🍪

追伸。

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