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複製された男/映画版

ジョゼ・サラマーゴの『複製された男』が原作の映画がAmazonプライムで観れるのを知った。

監督は『Dune/砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。主人公のアダムとアンソニーをひとり2役で演じきるのは、『プリズナーズ』でも監督とコンビを組んだジェイク・ギレンホール。
ジェイク・ギレンホールといえば『ブロークバック・マウンテン』を思い出す。
ひとり二役の演技が今回光っていた。

主人公、大学の歴史講師アダム。
ある日、同僚に勧められた映画『道は開かれる』の中に自分と瓜二つの俳優を見つけたは興味を持ち、その俳優アンソニーの居場所を突き止める。
その後、2人は顔、声、生年月日などすべてが一致することを知ったうえ、やがてアダムの恋人メアリー、アンソニーの妻ヘレンを巻き込み、運命が変わっていく。
映画版あらすじ

かなり良かった。
90分という映画にしては短めの時間の中で、会話も少なめ。
その中にメタファーが詰め込まれている感覚で、とても知的なサスペンスだった。

蜘蛛、歴史、支配、コントロール、女
知識層と俳優、ボロいアパートと高層マンション

色々と二項対立的で、ひとりの人間というよりも社会の中に潜むギャップそのもののようにも思う。

イザベラ・ロッセリーニ演じる母親役の台詞であることに確信してしまった。
伏線回収なども余白があって、良い。
原作がしっかりしているというのもあるのかもしれない。

まあ、これは原作読むことにしよう。
Kindleで英語版がアンリミテッドに含まれていた。

彼女が母親役で登場したとき、頭の中でデヴィッド・リンチ監督『ブルーベルベット』のサントラが流れてきた。イザベラ・ロッセリーニが何気に僕は好きだったりする。若い頃のイザベラ・ロッセリーニはとても美しくて横顔が特に素敵だけど、母親のイングリッド・バーグマンにその横顔が似ている。映画の中での彼女のハスキーな歌声と安っぽいブルーのスポットライトが妖艶で、魅力のひとつに思う。

ブルーベルベット、久しぶりに観ようかな。

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