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Summer of 85

昔、誰かに、「仲直りしようよ」って言われたとき、今よりも何倍も傲慢だった僕は仲直りするのを渋った。

でも、なんだかんだで、自分で言うのもなんだけれど、僕は優しい。
優しいと言う表現があっているときもあれば、甘いと言う表現があっているときもある。

死んだ愛するひととの日々を思い出したり、後悔しても何も始まらず、自分の中の時計が止まるだけだ。
ただ、記憶の中の声や触れ合ったことを思い出すしかなく、それも、時が経てばだんだんと思い出せなくなっていく。

新しい物語を始めても、どこかでいつも引きずるなら、書いて、古い物語を甦らせてそこで今は会えないひとと会えばいい。

あれから僕は必ず何かあると
「仲直りしようよ」
って僕から言い出すことに決めている。

飽きた、なんて言われたら本心かどうかわかると思うけどね。
まだ、飽きたって言われたことないだけマシなんだろう。

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