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【読書メモ】『CURIOSITY』(山木悠)

買ったのはずいぶん前だし読むのも寝る前に少しずつ、しかも、何度も中断しながらだったので、何ヶ月かかけて読んだ。時折あるのよねそういう本。

出版社に入りたかった若者が東日本大震災もあり生き方に悩んだ結果、自分で雑誌を作ってしまえとアメリカの著名人(ファッション関係が多く、あとはデザイナーとアーティスト)に人生と仕事について聴きに行ったインタビューマガジンである。

自分で作ったというだけあってレイアウトとかそれはもう好き勝手しているので、読みにくい場所も多々あるのだけれどもそれ以上に熱量みたいなものが伝わってくる。

リサ・ラーソンなどどうやってアポイントメントを取ったか分からないような大物にまで話を聴けたのはきっとその熱量で、だから、奇抜なようでシンプルなこのデザインも、力のある真っ直ぐさのようなものから来ているのだと感じ取れる。

インタビューの内容はそりゃ一人でやってきた人ばかりなので特異なことも多いけれども、ひとつ言えるのは読んでいる間、ブルーハーツのあの曲がずっと流れていたことだった。

『未来は僕等の手の中』

そういうことだ。


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