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生活費のために本を読まないという選択

最近、厳しい売上が続いています。食費や電気代の上昇が個人消費に影響しているのは間違いありません。物価高の影響が古本業界にも及んでいるのです。

しかしながら、古本屋的には少し納得がいきません。他の業界は値上げによって売上が下がっているという因果関係がありますが、古本の価格はほとんど変わっていないからです。

ということは、本が生活必需品ではなく、生活が厳しくなると、いち早く削減される娯楽費と同じ扱いだということになります。

しかし、物価が下がったら本を読む。経済が好転したら本を読む。生活費が安定したら本を読む。それっていったいどうなのでしょう?

「無い袖は触れない」という言葉があるのはわかりますが、苦しい時だからこそ将来的に役立つ本を読むべきではないかと店主は思います。

読書というのは、すぐに成長が見えるというものではありませんし、投資効率が計算できるものでもありません。でも、だからこそ先の見えない現代に、地に足をつけた読書習慣が必要です。店主としては、それを証明できるよう、今からまだまだ読書を頑張りたいと思います。

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