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自分の甘さに気づかされた「三行で撃つ」第4回目

天気が崩れたせいでしょうか。朝から少々眩暈がします。古本屋を開店させてからも、力がみなぎることはありません。なので、ひたすら単調な仕事をこなす月曜日となりました。

とはいえ、何かブログは書かなければ。そこで、「三行で撃つ」の読書ブログの続きを書くことに。最近、ブログの調子も落ちていたので、ちょうどいいきっかけになると思いました。

第8弾の「ライターになる」を読み、一気に緊張感が高まりました。ライターになりたかったら、面白い企画を考えて、徹底的に取材して、いい文章を書いて売りに行けというのです。文章がよければ買われるはずだとおっしゃいます。

太宰治もチェーホフもプルーストでさえも、行商していたんです。まして、天才でないわれわれは、あたりまえです。

「三行で撃つ」

我々日々パソコンに向かうブログ書きは、おそらく夢のような希望を持っています。著名な誰かの目に留まり、ライターとして記事を書かないかと誘われる。本を出版しましょうと声がかかる。そんな夢のような希望を持っているからダメなのだ。そんなふうに一喝されたような気になりました。

第9弾は「説得の技術」です。この章の冒頭で、成功する人は文章操縦力が高い人だと断言しています。

どの世界でもトップにいる人は、きわめて文章操縦力の高い人です。ビジネスだけでなく、アーティストも、じつは、アスリートや格闘技でもそうなのです。トップ中のトップは、間違いなく、文章家です。

「三行で撃つ」

わかります。最近はスポーツ選手も言語化を大切にしています。上手に言葉を操る技術がないと、自分の体も操れない。

そして、言葉の操縦を習得したものは、他人を説得できると続きます。編集者が作家を口説く文章を例にして、三段の段取りが紹介されています。

①自分はあなたを知っていると伝える。しかも、依頼相手が今まで言われたことがないような新しい視点で。
②自分はこういう者であると伝える。それは、必要な情報だけを、相手が納得するように。
③したがって、あなたが必要だと伝える。しかも、あなた以外に適任者がいないと論理的に帰結するように。

さらに、この段取りに【熱量】を感じさせる文章を書くことが大切だと言ってます。この【熱量】を、最近自分は忘れていたような気がします。強く反省です。そして更に、自分の主張や希望をエピソードに語らせる。もうなんというか、改めて気がつきました。文章を書くって本当に難しい事だったんですね。最近、すっかりボケていた。

そして第10弾、「一人称・読者の設定」に続きます。日本語には一人称がたくさんある。わたし、僕、自分、おいらなど。その一人称の選び方次第で、文章のスタイルが変わると指摘します。僕と書く大人は子供っぽく、わたしと書く人は理性的に。こういったことにも、ひとつひとつ気をつけたい。

と、今日も駆け足でブログを書きましたが、久々に文章に気持ちが入った気がします。びしっと背筋が伸びました。文章の熱量なんて、眺めただけではわからない。なのに、読めば必ず伝わります。文章を書くって本当に不思議なことですね。初心に戻って明日からも頑張ります。

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