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企業内診断士活動記録|2021年1月

1月もこれといって診断士単独の活動はしていません。勉強会参加と、本業で役立ったことを書きます。

アトキンソン勉強会

所属している地元診断士会のアトキンソン勉強会に参加しました。菅政権になり成長戦略会議のメンバーにデービッド・アトキンソン氏
が加わったことから、アトキンソンの主張と政府の方向性を学びつつ意見交換することが目的の勉強会です。私は発言していませんが、その後Facebookグループで自分の意見を寄稿しました。
勉強会で紹介されたアトキンソンの書籍は「日本企業の勝算」「日本人の勝算」「国運の分岐点」の3冊です。
このうち、「日本企業の勝算」だけ読みました。

診断士先生の皆さまは、中小企業数を減らす、という主張がクローズアップされ、否定的な意見が多く見られましたが、賛成意見も出ています。
アトキンソンが事実ベースのデータで持論を展開している以上、(主張と紐付くデータをアトキンソンが持ってきているのだろう、とはいえ)反証にもデータが必要のようには思いました。

本業

一方で、本業では学んできたことを使う機会はありました。
一つ目は、来期に向けた方針を検討する会議での、自身の考えを発表する機会です。社内で有資格者だからって、「どうだ!」というような提案をすることは憚られますが、今回は会社指示で全員に課された宿題でしたので、ここでしっかり活かそう、と思いました。
テンプレ通りではありますが、外部環境はこんな感じで私たちはこういう強みを持っているから、このような方針はいかがでしょう?という内容をスライドで作成しました。少し具体的な内容で言うと、これまでの市場の分け方が大雑把なので、成長市場を見逃している点を指摘し、もう少しターゲットを絞ってプロモーションしていくことを提案しました。成長市場の裏付けとして中小企業白書のグラフを用いたので説得力はあったのかなと思います。それっぽく、アンゾフの成長マトリクスなんかも使ってみました((フレームワークは使いこなし難しいですけど!)

二つ目は、顧客への営業活動でしょうか。顧客の悩みにこたえる質を高めることはできたかと思います。基本的にどうしたいと思っているかは決まっていて、それを理論(っぽく、あるいは理屈)で補完して背中を押してあげる、など。「企業内診断士」で付加価値を高めるとはこういう感じかな、と思い始めています。今月に限ったことではないですね。
名刺に書いてからは、それなりにアドバイスを求められることも増えてきた実感もあります。入り口としての効果に加えて、質を高めないといけない、という自分への戒めにもなります。
しかし、アドバイスへの答えは会社に培われた長年のノウハウであることがほとんどで、これは錯覚資産です。それらノウハウから適切なものを引っ張り出して論理的に説明し説得力を持たせる、という点は自分の(あるいは肩書「中小企業診断士」の)強みにあたるかもしれません。
錯覚資産なのか、自分に宿っている力なのかは、常に振り返り確認しておきたいです。そして少しずつ自身の実力としていきたいと思っています。

以上です。


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