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データと直感の融合 毎日王冠

・今週の気になる競馬ニュース

スプリンターズSが終わってから数時間後、ソダシの引退が発表されました。6月の安田記念後、脚部不安で休養していましたが、妹のママコチャがスプリンターズSを勝ったことで金子オーナーが「ちょうどいいタイミングでバトンを渡せるのではないか」と判断したそうです。引退時期を逃して長い現役生活を送っているGⅠ馬をたくさん所有しているイメージがあるオーナーですが、牝馬で、しかも白毛とはいえ、そういう選択肢もできるのかと少々意外に思いました。

ソダシはクラシック戦線で活躍した馬のように思いますが、主戦場はマイルでした。オークスの沈み方を見ると2000mでもキツイと思いますし、それが軽斤量で小回り、短い直線の札幌記念を勝ってしまったことで路線に迷いが出た感はあります。その距離で力が発揮できるなら、秋華賞の沈み方ももうちょいマシなもんになっていたでしょうから、思い切ってマイル以下に専念する選択肢を取っても良かったかなぁ。

ぶっちゃけダートも合う合わないというより距離次第なんだろうなと思いますし、フェブラリーSは重馬場も味方しましたからねぇ。そう考えると府中牝馬Sも一発に沈んだというより余裕が無かったのかもしれません。その後のGⅠ2戦を見ても適距離はマイルだと思いますが、ただそうなるとしぶとく粘る走りは向かないんですよね。まぁ歴代トップクラスと比べるのは酷だと思います。同馬は白毛馬としての話題性を加味しての人気でしたから、下手したら顕彰馬投票とかでも一定数入ると思いますが、実力や競走成績という面で見れば普通の一流馬という感じでしょうか。ソダシ引退で吉田隼人はどう感じるのか、誰か取材して下さい。


それから6日、金曜日には2020年の無敗の牝馬3冠を達成したデアリングタクトの引退が発表されました。同馬は昨秋のジャパンC後に2月のサウジアラビア遠征を目指したものの、左前脚の歩様が乱れたために遠征を見送り、休養に入っていましたが、前日5日に体部繋靱帯炎を発症したことが理由とのことです。21年4月の香港遠征後に同じ症状を発症したおり、再発という事になります。その時は約一年の休養後に復帰という運びとなりましたが、正直遅かったなぁという感じがしますね。

もちろん、復帰後に宝塚記念で3着、ジャパンCで4着に入るなどの活躍を見せたので復帰が悪かったとは言えません。しかし、良かったとも言えません。こうした事はどうしても結果論でしか論じれないのですが、無敗の牝馬3冠を達成し、3冠馬+8冠馬を相手にしたジャパンCなどを見ると、復帰まで半年を超える期間を要する怪我をした時点で引退させるべきだったなぁと思います。

にしても牝馬三冠馬のその後は、大成するかボロボロになるかの両極端になりますねぇ。メジロラモーヌは有馬記念9着のみで引退しましたが、それ以外は以下のとおりです。

スティルインラブ 0-1-1-7
アパパネ     1-0-2-6(GⅠ1勝)
ジェンティル   4-3-2-2(GⅠ4勝)
アーモンドアイ  6-1-1-1(GⅠ6勝)
デアリングタクト 0-1-3-4

顕彰馬を選定された2頭は別格にしても、他3頭はアパパネがヴィクトリアマイルを勝ったのみで、あとは未勝利というのは驚きですし、それだけ牝馬三冠の価値が低いという疑惑を生みますね。現状、三冠達成後の次走で負けたケースはそのまま沈んで行ってますし、古馬初戦がGⅠ以外で、かつ負けているケースもダメです。

そうなるとデアリングタクトと肉薄したコントレイルの力量が分かるってもんですし、そうなると無敗の牡馬三冠馬ってのも世代が弱かった疑惑も真実味を帯びてきます。ねぇ?持ち上げたマスコミさん笑 



毎日王冠

出現数上位(馬番) 対象2000~2022年(2002年を除く)22R
7番(10回)、4番(8回)、5・6番(5回)、1・3・8・9・10番(5回)
1~5番(27回)、6~10番(31回)、11~17番(8回)
出現数上位(人気)
1人(13回)、4・5人(9回)、3人(8回)、2人(6回)、6人(5回)
1~3番人気(27回)、4~6番人気(23回)、7~10番人気(12回)

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