見出し画像

今、楽しく見ているドラマたち

ピントのぼやけた私の心を生き生きと元気にしてくれる力の源、それはドラマ。楽しみなドラマがあるだけで、一週間が一段の五線譜となり、一日一日が音符になって、日々をすべらかに奏でるのです。

今、日本のドラマで楽しく見ているのは、『光る君へ』、『不適切にもほどがある』、『Eye Love You』の3本です。

始まる前から楽しみにしていた『光る君へ』は、期待以上のわくわくどきどきをくれています。オープニングから麗しい物語の世界に入り込んで、毎週あっという間に終わってしまいます。これから約1年間、このどきどきわくわくを味わえるなんて、本当に幸せ。
月明かりの中、平安時代の着物を身にまとい、悲しみの中で向き合うまひろと道長の姿は、ため息が出るほど美しく、そのまま水彩画になって、お月様のある反対側の空に、そっと和歌を添えたいような場面でした。あのときの道長の表情、忘れられません。上手な役者さんの演技は、絶妙な声の出し方と表情の作り方で、ぐぐぐっと心を物語に引きずり込んでくれます。

『不適切にもほどがある!』は、文句なしに楽しくて、笑ったり涙ぐんだりしながら、心を忙しく動かして見ています。さすがクドカン。それぞれの立場で懸命に生きる人々の、それぞれのおかしさと悲しさを、同時進行でテンポ良く見せてくれます。昭和と令和、どちらも良かったり悪かったり、どちらも結局、人間らしさがあふれていたり。物語がこれからどんなふうに展開していくのか、あれこれ予想しながら楽しんでいます。

『Eye Love You』は、王道の恋愛ドラマという感じで、きゅんきゅんして、大好きな雰囲気です。深刻すぎず、かといっておちゃらけすぎてもいない、ちょうどいいバランス。深刻すぎるのも、おちゃらけすぎているのも、どちらも同じくらい見ていて疲れるから、このバランスは私にとって、かなり大事な要素の一つなのです。花岡専務の心が気になる! これから、どうなっていくのだろう!

そのほかに、『おっさんずラブ-リターンズ-』もそれなりに楽しんで見てはいるのだけれど、シーズン1のときのようにどっぷりとははまっていません。1のときは、難しい恋に苦しむ牧くんにとにかく感情移入して心をかき乱され夢中になっていたので、恋が成就した今、同じようにはまれないのは仕方ありません。今回は、誰に感情移入するでもなく、ふんわり楽しんでいます。

それから、韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』も、今サブスクで楽しんでいる真っ最中です。これもまた、シリアスとコミカルのバランスが、私にとってちょうど良い! お昼ご飯の時間に、心地よいときめきをかみしめつつ見るのが日課になっています。貸し切りの遊園地デートに、貸し切りの船に、自分だけのための打ち上げ花火だなんて、夢のよう。一日だけ、キム秘書になってみたいなあ。

以上が、私の今、楽しんでいるドラマです。物語の力は本当にすごい。どうかこれからもずっと、すてきな物語が生まれ続ける世界の中で、生きていけますように。